ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
吉報を届けることができますように。
亡くなった人は、どこに行くのだろう。
それは誰にもわからないから、いろんな答えがあると思う。
けれど、身近な人は、まだ近くにいるような気がする。
『1日10分のしあわせ NHK国際放送が選んだ日本の名作』より、
「マッサージ・日記(東直子:著)」を紹介します。


本書は、全世界で聴かれている
NHK WORLD−JAPANのラジオ番組で、
17の言語に翻訳して朗読された作品のなかから選んだ
短編を収録しています。
このラジオ番組の存在自体、知りませんでした。
日本の小説が、世界17カ国で聴かれてるのかー。
なんか、嬉しいです。
選ばれている作品は、「いわゆる名作」ではなく、
今現在、活躍されている現代作家による作品ばかり。
朝井リョウ、石田衣良、小川洋子、角田光代、
坂木司、重松清、東直子、宮下奈都。
素敵なラインナップでしょー?
前置きが長くなってしまいました。
その中の「マッサージ・日記」です。
もう1回、生き返らせてくれないか?ダメ?
じゃあ、誰か他の人間にとりつくってのはどう?
あの世には「とりつくしま係」がいて、亡者が、
家の中の”モノ”にとりつけるよう手配してくれるのです。
なんとも不思議な発想です。
「とりつくしまもない」という慣用句がありますね。
取り付く島もない
「どこにすがりついていいか、手がかりさえ分からない」の意味。
ここでは、取り付くならぬ、「とり憑く」んですね(笑)
お話に戻りますね。
「マッサージ」の主人公(亡者)は、
最後の大きな買い物・マッサージ機にとりつき、
「日記」の主人公は、妻の日記帳に。
「マッサージ」の方はユーモアたっぷりに笑わせ、
最後にホロッとくるお話。
「日記」の方は悲しみって美しいなと感じさせる、
切ないお話でした。
死んだら人は(動物でも)どこに行くのか。
自分が特定の宗教を信仰していないせいもあり、
まあ、どっかになるようになるんだろうと思うんですが。
それは、自分が死んだらの話で。
4年前に亡くなった父は、
今もテレビを見ていた場所に座ってるように感じます。
お墓や仏壇にいるように思えないんですよねえ。
いまだに父が寝そべってテレビを観るときに愛用していた
枕を捨てることはできません。
枕にとり憑いてる気が……笑
大切だった人は、身近にいてくれてる。
そう思いたい人を肯定してくれてる。
そう思えるお話が、とても好きになりました。
故人のモノが処分できないという人がいらっしゃいます。
故人の愛していたモノから、生きる力がもらえるんですよね。
大切にしてほしいです。そう思える小説でもありました。
断捨離ブームなんて関係なく、ね。
でも、自分が思うモノと、亡者が思うモノは、
別物って可能性もありますけどね!笑
家の中のモノを、大切に扱わないと。
どこにとり憑いてるかわかりませんよー。

NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)
巻末には、短編の収録されている単行本も掲載されているので、
気になった本を辿ることもできます。
こうして読みたい本が増えていくのです……。
今回紹介した短編は、
『とりつくしま(東直子:著)』にも収録されています。
吉報を届けることができますように。
亡くなった人は、どこに行くのだろう。
それは誰にもわからないから、いろんな答えがあると思う。
けれど、身近な人は、まだ近くにいるような気がする。
『1日10分のしあわせ NHK国際放送が選んだ日本の名作』より、
「マッサージ・日記(東直子:著)」を紹介します。

本書は、全世界で聴かれている
NHK WORLD−JAPANのラジオ番組で、
17の言語に翻訳して朗読された作品のなかから選んだ
短編を収録しています。
このラジオ番組の存在自体、知りませんでした。
日本の小説が、世界17カ国で聴かれてるのかー。
なんか、嬉しいです。
選ばれている作品は、「いわゆる名作」ではなく、
今現在、活躍されている現代作家による作品ばかり。
朝井リョウ、石田衣良、小川洋子、角田光代、
坂木司、重松清、東直子、宮下奈都。
素敵なラインナップでしょー?
前置きが長くなってしまいました。
その中の「マッサージ・日記」です。
もう1回、生き返らせてくれないか?ダメ?
じゃあ、誰か他の人間にとりつくってのはどう?
「ダメです!非生命体でなければ、とりつくしまには、できません!」
あの世には「とりつくしま係」がいて、亡者が、
家の中の”モノ”にとりつけるよう手配してくれるのです。
なんとも不思議な発想です。
「とりつくしまもない」という慣用句がありますね。
取り付く島もない
「どこにすがりついていいか、手がかりさえ分からない」の意味。
ここでは、取り付くならぬ、「とり憑く」んですね(笑)
お話に戻りますね。
「マッサージ」の主人公(亡者)は、
最後の大きな買い物・マッサージ機にとりつき、
「日記」の主人公は、妻の日記帳に。
「マッサージ」の方はユーモアたっぷりに笑わせ、
最後にホロッとくるお話。
「日記」の方は悲しみって美しいなと感じさせる、
切ないお話でした。
死んだら人は(動物でも)どこに行くのか。
自分が特定の宗教を信仰していないせいもあり、
まあ、どっかになるようになるんだろうと思うんですが。
それは、自分が死んだらの話で。
4年前に亡くなった父は、
今もテレビを見ていた場所に座ってるように感じます。
お墓や仏壇にいるように思えないんですよねえ。
いまだに父が寝そべってテレビを観るときに愛用していた
枕を捨てることはできません。
枕にとり憑いてる気が……笑
大切だった人は、身近にいてくれてる。
そう思いたい人を肯定してくれてる。
そう思えるお話が、とても好きになりました。
故人のモノが処分できないという人がいらっしゃいます。
故人の愛していたモノから、生きる力がもらえるんですよね。
大切にしてほしいです。そう思える小説でもありました。
断捨離ブームなんて関係なく、ね。
でも、自分が思うモノと、亡者が思うモノは、
別物って可能性もありますけどね!笑
家の中のモノを、大切に扱わないと。
どこにとり憑いてるかわかりませんよー。

NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)
巻末には、短編の収録されている単行本も掲載されているので、
気になった本を辿ることもできます。
こうして読みたい本が増えていくのです……。
今回紹介した短編は、
『とりつくしま(東直子:著)』にも収録されています。
最終更新日 : 2021-02-27