『音をたずねて(三宮麻由子:著)』を読みました。
音をたずねて
エッセイストの三宮さんが、「音」にまつわる場所を訪れ、
体験したことを書いていらっしゃる本です。
多方面の「音」が出てきましたが、
私が一番印象に残ったのは、「花火」です。
手に持って楽しむ花火ではなく、打ち上げ花火です。
その章のタイトルは、「夜空の響き」。
花火の「音」で、空の広さを知る。
三宮さんは全盲者です(scenelessという表現をされています)。
幼いころに視力を失った、とプロフィールにあります。
「音」で空の広さが「見える」んでしょう。
その感覚は、目の見える私がわかるものではないのですが。
子供が幼かったころ、花火大会を見に行って大泣きされた経験があります。
長男、次男、それぞれが、2・3歳のころ、泣いています。
「ほら、めっちゃキレイやで、見てみ?怖ないって」
いくら、なだめすかしても、私にしがみついたまま。
花火を見るなんて到底無理でした。
今、三宮さんのエッセイを読んで、ちょっと理解できたかも。
音の大きさ=夜空の大きさに、怯えてしまったんじゃないか。
花火って、目に映える鮮やかさに意識がいきますが、
音が内蔵にも響いてきます。
そして夜空って、昼間と違い、
果てがない暗さ、広さを感じる。
空じゃなくても、「暗い」というだけで、そもそも平常心じゃない。
その両方で、泣くしかなかったのかなあと。
目に見えるものに意識がいく大人と、感覚が違うんだろうな。
音をたずねて
こんな文章を読んだら、「花火が見たい」と、うずうずしてきました。
だけど今年はどうだろうなあ・・・。
幸せの光と音の象徴になるものって、花火以外にもあるのでしょうか?
音をたずねて
エッセイストの三宮さんが、「音」にまつわる場所を訪れ、
体験したことを書いていらっしゃる本です。
多方面の「音」が出てきましたが、
私が一番印象に残ったのは、「花火」です。
手に持って楽しむ花火ではなく、打ち上げ花火です。
その章のタイトルは、「夜空の響き」。
空を聞くって何?と思われるかもしれない。
私は生来空が好きと見えて、空を見ることができなくなってからもいろんな方法で空を確かめてきた気がする。
普段音からはなかなか味わえない夜空を堪能する方法に、花火がある。
(中略)
だが一度大花火から空を聞くと、その響きは忘れられないものとなる。
私にとって、花火の音は夜空の響きであり、
その反響は夜空の広さそのものである。
花火の「音」で、空の広さを知る。
三宮さんは全盲者です(scenelessという表現をされています)。
幼いころに視力を失った、とプロフィールにあります。
「音」で空の広さが「見える」んでしょう。
その感覚は、目の見える私がわかるものではないのですが。
子供が幼かったころ、花火大会を見に行って大泣きされた経験があります。
長男、次男、それぞれが、2・3歳のころ、泣いています。
「ほら、めっちゃキレイやで、見てみ?怖ないって」
いくら、なだめすかしても、私にしがみついたまま。
花火を見るなんて到底無理でした。
今、三宮さんのエッセイを読んで、ちょっと理解できたかも。
音の大きさ=夜空の大きさに、怯えてしまったんじゃないか。
花火って、目に映える鮮やかさに意識がいきますが、
音が内蔵にも響いてきます。
そして夜空って、昼間と違い、
果てがない暗さ、広さを感じる。
空じゃなくても、「暗い」というだけで、そもそも平常心じゃない。
その両方で、泣くしかなかったのかなあと。
目に見えるものに意識がいく大人と、感覚が違うんだろうな。
音をたずねて
闇の空が幸せの光で明るくなるとき、
心のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる幸せの音でその夜空を聞くのも悪くないな、
こんな文章を読んだら、「花火が見たい」と、うずうずしてきました。
だけど今年はどうだろうなあ・・・。
幸せの光と音の象徴になるものって、花火以外にもあるのでしょうか?
最終更新日 : 2020-07-17
No Subject * by ミドリノマッキー
音はいろんなことを教えてくれるんですね。
普段の生活の中でも、いろんな音がしていますがほとんどは聞き逃しているでしょうね。
いや、聞こえてはいたのでしょうが記憶に残らない。
ひょっとしたらすごい重要なことがあったかも、なんてね(^^♪
今日の自分のイラストに載せた「ツルネ」。弓道を志す高校生の話ですが。作品紹介の中にこんなのが。
「キャラクター達の弓道場でのすり足の音、袴がすれる音、弦が引かれ張り詰める音、そしてツルネの音。
弓道経験者だけでなく、初めて弓道に触れるという人でも感じられる音の臨場感は抜群です」
普段の生活の中でも、いろんな音がしていますがほとんどは聞き逃しているでしょうね。
いや、聞こえてはいたのでしょうが記憶に残らない。
ひょっとしたらすごい重要なことがあったかも、なんてね(^^♪
今日の自分のイラストに載せた「ツルネ」。弓道を志す高校生の話ですが。作品紹介の中にこんなのが。
「キャラクター達の弓道場でのすり足の音、袴がすれる音、弦が引かれ張り詰める音、そしてツルネの音。
弓道経験者だけでなく、初めて弓道に触れるという人でも感じられる音の臨場感は抜群です」
Re: 光ではないですが… * by 馬場亜紀
ナカリママさま、コメントありがとうございます。
刻々と自分の考えや感情が変化しやすくなってるなあと、最近思います。
コメントが(自分のなかで)「まとまりない」と感じるのは、私も同じです(´▽`)
子守唄の思い出、いいですねえ。これも「音」から情景が蘇るものです。
ウチなら、毎晩のよみきかせ、になるでしょうか。大きくなっても覚えててほしいと願っています。
「音の風景」!
あれ、なんだかいいですよね。「こんな音がしてるの?」ってくらい、にぎやかで。でもうるさくなくて。
「終わったー!」みたいな打ち上げ花火的なもの、ほしいですね!щ(゜▽゜щ)
私の返信もまとまりないです、すみません。コ○ナのせいですね。(伏せ字の意味ナッシング)
刻々と自分の考えや感情が変化しやすくなってるなあと、最近思います。
コメントが(自分のなかで)「まとまりない」と感じるのは、私も同じです(´▽`)
子守唄の思い出、いいですねえ。これも「音」から情景が蘇るものです。
ウチなら、毎晩のよみきかせ、になるでしょうか。大きくなっても覚えててほしいと願っています。
「音の風景」!
あれ、なんだかいいですよね。「こんな音がしてるの?」ってくらい、にぎやかで。でもうるさくなくて。
「終わったー!」みたいな打ち上げ花火的なもの、ほしいですね!щ(゜▽゜щ)
私の返信もまとまりないです、すみません。コ○ナのせいですね。(伏せ字の意味ナッシング)
Re: ミドリノマッキーさま * by 馬場亜紀
マッキーさん、コメントありがとうございます。
> 今日の自分のイラストに載せた「ツルネ」。弓道を志す高校生の話ですが。作品紹介の中にこんなのが。
> 「キャラクター達の弓道場でのすり足の音、袴がすれる音、弦が引かれ張り詰める音、そしてツルネの音。
> 弓道経験者だけでなく、初めて弓道に触れるという人でも感じられる音の臨場感は抜群です」
すごい、これだけで読んで(観て?)みたくなりましたよ。
虫の声が、外国では雑音とかも言われますよね。日本人独特の、音への感性が、自分のなかにも少しはあるかもしれないと思いました。
> 今日の自分のイラストに載せた「ツルネ」。弓道を志す高校生の話ですが。作品紹介の中にこんなのが。
> 「キャラクター達の弓道場でのすり足の音、袴がすれる音、弦が引かれ張り詰める音、そしてツルネの音。
> 弓道経験者だけでなく、初めて弓道に触れるという人でも感じられる音の臨場感は抜群です」
すごい、これだけで読んで(観て?)みたくなりましたよ。
虫の声が、外国では雑音とかも言われますよね。日本人独特の、音への感性が、自分のなかにも少しはあるかもしれないと思いました。
No Subject * by Ichi
馬場さん、こんばんは。
花火の音で空の広さを知るという概念がなかったです。なるほど〜。
娘が小さい時、打ち上げ花火の音を怖がって鑑賞できない時代があったなぁと私も懐かしくなりました。あの爆音??お腹に響きますもんね。
花火の音で空の広さを知るという概念がなかったです。なるほど〜。
娘が小さい時、打ち上げ花火の音を怖がって鑑賞できない時代があったなぁと私も懐かしくなりました。あの爆音??お腹に響きますもんね。
Re: Ichi さま * by 馬場亜紀
Ichiさま、コメントありがとうございます。
気づかないですよねー。
Ichiさんの娘さんも怖がった時代があったんですね。では、男女に関係なく、
幼いころの打ち上げ花火は、恐ろしく感じるということで。新たな発見です!(´▽`)
気づかないですよねー。
Ichiさんの娘さんも怖がった時代があったんですね。では、男女に関係なく、
幼いころの打ち上げ花火は、恐ろしく感じるということで。新たな発見です!(´▽`)
No Subject * by 八咫烏(全力稼働中)
今年の花火は軒並みOUTかもですね~…。「密」ってレベルではないですから…(-_-;)
もー、なんていうか、すごいです。
9月のイベントが軒並み倒れています。
個人的に、10月と11月のイベントが見られればOKかな、と。冬の花火は綺麗だと思うので、そちらは良いかもしれませんね。
人によるのかもですが、全盲の人と難聴の人。
生活感がないのは、実は難聴の人のほうらしいです。
もちろん、どちらも大変なことであるのはわかるのですが。人間の五感は外界とのネットワークのハブみたいなものですね。
もー、なんていうか、すごいです。
9月のイベントが軒並み倒れています。
個人的に、10月と11月のイベントが見られればOKかな、と。冬の花火は綺麗だと思うので、そちらは良いかもしれませんね。
人によるのかもですが、全盲の人と難聴の人。
生活感がないのは、実は難聴の人のほうらしいです。
もちろん、どちらも大変なことであるのはわかるのですが。人間の五感は外界とのネットワークのハブみたいなものですね。
Re: 八咫烏(全力稼働中)さま * by 馬場亜紀
カラスさん、コメントありがとうございます。
秋のイベントが・・・そんな先のことまでが・・・という思いはみんなありますね。
花火って、どんな小規模なものでも、めちゃめちゃ人が集まりますもんね。
それだけ花火の魅力に引き寄せられるってことなんですが。
そうですか、難聴のかたのほうが・・・。
片方だけ難聴の子供さんとは接したことがあります。
まだ子供だったこともあり、日常生活に不便は出てませんでしたが、
「聴こえない」もまた、自分がそうならないと全然わからない世界観ですね。
秋のイベントが・・・そんな先のことまでが・・・という思いはみんなありますね。
花火って、どんな小規模なものでも、めちゃめちゃ人が集まりますもんね。
それだけ花火の魅力に引き寄せられるってことなんですが。
そうですか、難聴のかたのほうが・・・。
片方だけ難聴の子供さんとは接したことがあります。
まだ子供だったこともあり、日常生活に不便は出てませんでしたが、
「聴こえない」もまた、自分がそうならないと全然わからない世界観ですね。
というのは、幸せの象徴じゃないかと思いました。
自分も子どもの頃、親に歌ってもらっただろうけど、
そのことはすっかり記憶には無くて、
自分が二人の子どもに歌った場面ばかり思い出します。
「ゆりかごのうた」を繰り返し繰り返し。
3番まで終わったらまた1番に戻って、エンドレス。
あ、これって、音じゃないですね。
勝手に話をそらしてごめんなさい。
思いを込めて育てた子どもとの間でも、
何度となくいろんな事件があって、めげては、
またやり直して、の繰り返し。の渦中なもので…
花火のお話を読んで、お腹にズシンと響くような、
おっきな打ち上げ花火を間近で見たくなりました。
よく聞くNHKFMに、
「音の風景」という番組があります。
音から何かの風景が目に見えてくる…って、いいな。
花火の音に重なって、
亜紀さんの子どもさん達の泣き声、が、
聞こえてくるような記事でした。
もうずいぶん大きくなられたんでしょうね~
この世の中の鬱々とした空気を跳ね返すような、
パッとした花火、に、手を叩いてはしゃぐ子どもたちの歓声も聞きたくなりました。
もうひと踏ん張り、世界中でがんばっている人たちに、
明るい光が差す時が来ますように。
(なんか、まとまりないコメントですみません)