週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~ 6 雑感

 前の巻から大学同棲編に入り、その2冊目。
 やっちゃって性交渉が選択肢に入ってしまったカップル未満の日常って最高――――、という感じ。
 これまでもおおよそそうと言ってしまえばそうなのですが、丸々一冊じれじれでおなか一杯。

 じゃあじゃあと流れる水のように日曜日にあったことも流してしまえればいいけれど、仙台さんとの間にあったことを簡単に流して消してしまえるとは思えない。あの日のことは、忘れようとすればするほど強く意識してしまう。
 仙台さんがどこに触れたのか、どんな声で囁いたのか。
 記憶が蘇る。
 仙台さんの手や唇の感触も、過去に彼女が私に何度も触れて、キスをしたせいで容易に思い出すことができる。
  (羽田 宇佐. 週に一度クラスメイトを買う話6 ~ふたりの秘密は一つ屋根の下~ (富士見ファンタジア文庫) (p.68).)

 仙台さんがいろんなところ――足とか耳とか唇とか――にキスしてきた効果が出てきていますし、まったく無自覚に噛みまくって煽ってきた宮城さんもほだされています。
 お互いそれをわかっていないというのを視点交換で見せつけながら、すれ違いっていいよねと見せつけてきてくれるのだから溜まりません。

 そして。
 前の巻でタチが仙台ならば、今回はリバだよわかるよねー―、とこれまた結構なお点前を魅せてくれます。
 あとあとイカせた後に尚攻めてやめろと言われるくだりと、濡れた指をまじまじと見るくだり、エロくて良かったです。まる。

 最高でした。


 以上。続刊は夏とのこと。楽しみにしています。

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 <既刊感想>
  週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~ 1-4 雑感
  週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~ 5 雑感