2014年08月26日
杉沢由子さん(すぎさわゆきこ)(沼津市)
クワガタの重量挙げ大会を企画した
杉沢由子さん(すぎさわゆきこ)(沼津市)
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ノコギリクワガタの顎に消しゴムを載せ、耐久時間を競うユニークな大会。昨年に続いて開催し、ことしは参加者募集から運営まですべて自力で担った。沼津城北高2年。16歳。
ー大会開催の動機は。
「幼いころから自然に興味があり、動物が好きで、中学生のころに自由研究のテーマにクワガタを選んだ。白い物を挟まない、学習能力がある、顎で物を持ち上げる耐久力があるーなどの性質を知り、面白いと思ったのが始まり」
ークワガタにまつわる思い出は。
「幼稚園のころ、クワガタ捕りに山へ出掛けた時、草が生い茂って進めない場所を見つけた。数日後に同じ場所に行ってみると、草が刈り取ってあった。地主の人が昆虫採集する地元の子どものために草刈りをしてくれていると知った」
ー大会を終えた感想は。
「市内の幼稚園や保育園にポスター掲示を依頼するなど準備は大変だったが、沼津市だけでなく、周辺の市町からも子どもたちが集まってきてくれた。クワガタの重量挙げを見る子どもの明るい表情にやりがいを感じた。大会を機に友達ができたという声も聞く」
ー今後の目標は。
「3人の妹や友人で運営する手づくりの大会。地道に続けて仲間を増やしたい。いずれは県、全国レベルの大会を開くなど大きな動きにできれば」
◇
理科教諭になるのが夢。
(静新平成26年8月26日「この人」)
杉沢由子さん(すぎさわゆきこ)(沼津市)
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ノコギリクワガタの顎に消しゴムを載せ、耐久時間を競うユニークな大会。昨年に続いて開催し、ことしは参加者募集から運営まですべて自力で担った。沼津城北高2年。16歳。
ー大会開催の動機は。
「幼いころから自然に興味があり、動物が好きで、中学生のころに自由研究のテーマにクワガタを選んだ。白い物を挟まない、学習能力がある、顎で物を持ち上げる耐久力があるーなどの性質を知り、面白いと思ったのが始まり」
ークワガタにまつわる思い出は。
「幼稚園のころ、クワガタ捕りに山へ出掛けた時、草が生い茂って進めない場所を見つけた。数日後に同じ場所に行ってみると、草が刈り取ってあった。地主の人が昆虫採集する地元の子どものために草刈りをしてくれていると知った」
ー大会を終えた感想は。
「市内の幼稚園や保育園にポスター掲示を依頼するなど準備は大変だったが、沼津市だけでなく、周辺の市町からも子どもたちが集まってきてくれた。クワガタの重量挙げを見る子どもの明るい表情にやりがいを感じた。大会を機に友達ができたという声も聞く」
ー今後の目標は。
「3人の妹や友人で運営する手づくりの大会。地道に続けて仲間を増やしたい。いずれは県、全国レベルの大会を開くなど大きな動きにできれば」
◇
理科教諭になるのが夢。
(静新平成26年8月26日「この人」)
2014年08月19日
空手家の岩田成志さん
空手家の岩田成志さん
90歳空手家後進指導に熱
「100歳まで現役」目指す
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元高校教諭で空手家の岩田成志さん(90)が、沼津市花園町の自宅に空手道場「向陽館」を開いて今年で30年を迎えた。空手歴74年で、現役の師範。「100歳まで現役」を目標に週4日、子供から大人まで、後進の指導にいそしむ。
岩田さんが空手を始めたのは16歳のころ。東京で過ごした学生時代は、沖縄から日本本土に空手を広めたことで知られる船越義珍氏に師事した。「蹴り千本、突き千本という過酷な稽古もあった」と、熱血指導を受けた亡き師を語る。
戦時中は招集されて空手から離れた。1945年8月6日、電車で通過中の広島で被爆し、体調を崩した。終戦後、故郷の沼津市でしばらく療養した。
東京での会社勤めを経て再び故郷に戻り、県立沼津城北高や旧大仁高(現伊豆総合高)などで物理や化学を教えながら、空手部の顧問を務めた。向陽館は定年後に始めた。
弟子には教え子も多い。元大仁高空手部の山本弥生さん(52)=長泉町=もその一人。6年前から週1回、岩田さんを慕う4人の同級生と共に向陽館に通う。「高校時代は厳しかったが、自慢の先生だった。また先生の下で学べるのは幸せ」と稽古に励む。
岩田さんの指導の基本は「体を動かすこと」。教え子の演武を見終わると、気になった部分の手本を見せる。教え子を相手に、本番さながらの組手の技を仕掛けることもある。20年以上岩田さんの指導を受けるカナダ出身の化粧品会社経営、トーン・アンドリューさん(41)=沼津市=は「先生の中の先生。人を引き付ける力がある」と魅刀を語る。
向陽館30周年を祝う集まりには小学生から60代まで、約20人の教え子が顔を見せた。岩田さんは「空手は人生そのもの。生涯技を磨いていきたい」と、今日も稽古場に立つ。
(静新平成26年8月18日夕刊)
90歳空手家後進指導に熱
「100歳まで現役」目指す
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元高校教諭で空手家の岩田成志さん(90)が、沼津市花園町の自宅に空手道場「向陽館」を開いて今年で30年を迎えた。空手歴74年で、現役の師範。「100歳まで現役」を目標に週4日、子供から大人まで、後進の指導にいそしむ。
岩田さんが空手を始めたのは16歳のころ。東京で過ごした学生時代は、沖縄から日本本土に空手を広めたことで知られる船越義珍氏に師事した。「蹴り千本、突き千本という過酷な稽古もあった」と、熱血指導を受けた亡き師を語る。
戦時中は招集されて空手から離れた。1945年8月6日、電車で通過中の広島で被爆し、体調を崩した。終戦後、故郷の沼津市でしばらく療養した。
東京での会社勤めを経て再び故郷に戻り、県立沼津城北高や旧大仁高(現伊豆総合高)などで物理や化学を教えながら、空手部の顧問を務めた。向陽館は定年後に始めた。
弟子には教え子も多い。元大仁高空手部の山本弥生さん(52)=長泉町=もその一人。6年前から週1回、岩田さんを慕う4人の同級生と共に向陽館に通う。「高校時代は厳しかったが、自慢の先生だった。また先生の下で学べるのは幸せ」と稽古に励む。
岩田さんの指導の基本は「体を動かすこと」。教え子の演武を見終わると、気になった部分の手本を見せる。教え子を相手に、本番さながらの組手の技を仕掛けることもある。20年以上岩田さんの指導を受けるカナダ出身の化粧品会社経営、トーン・アンドリューさん(41)=沼津市=は「先生の中の先生。人を引き付ける力がある」と魅刀を語る。
向陽館30周年を祝う集まりには小学生から60代まで、約20人の教え子が顔を見せた。岩田さんは「空手は人生そのもの。生涯技を磨いていきたい」と、今日も稽古場に立つ。
(静新平成26年8月18日夕刊)
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13:46
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2014年08月19日
沼津信用金庫(沼津市) 紅野正裕 理事長
沼津信用金庫(沼津市) 紅野正裕 理事長
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顔合わせ信頼関係築く
金融業務に限らず中小企業者や地域住民の相談事を何でも引き受ける「ぬましん相談センター」を新設するなど、地域の成長に向けた取り組みを強化する。持続的成長を図るための事業展開などを聞いた。
ー地域に密着した事業を進める。
「信用金庫は地域と運命共同体の存在で、地域経済の発展とともに成長する。体に例えると、お金は経済の血液。日本銀行が心臓とすれば、信用金庫は顧客の細胞に一番近い毛細血管に当たる。少し駄目になってもすぐに命に関わらないが、放置すると大変な事態を引き起こす。地域経済のためには血液の循環が悪くならないよう努めることが大切だ」
ー相談センター開設の狙いは何か。
「顔を合わせて信頼関係を築く信用金庫の精神の原点に返る。本当の相談や悩みを把握し、迅速に対応する。このような理念を具現化した。長生きして安心できる基盤づくりにもつなげる。高齢ではなく"幸齢"化社会の実現に向けて役立ちたい。成年後見制度のうち本人があらかじめ財産管理などの代理人を選ぶ任意後見制度を活用した仕組みも考えたい」
ー県東部地区の展望は。
「富士山世界遺産登録、2020年の東京五輪は大きな契機。ファルマバレーや温泉など地域資源を生かした医療ツーリズムを確立し、外国人の誘致につなげたらどうか。産学官金が連携した活動になる。営業エリアの首長や商工会議所会頭などに会い、富士山周辺が魅力的な地域として日本のモデルになるよう官民一体の取り組みを呼び掛けている」
(静新平成26年8月19日「キーパーソン」)
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顔合わせ信頼関係築く
金融業務に限らず中小企業者や地域住民の相談事を何でも引き受ける「ぬましん相談センター」を新設するなど、地域の成長に向けた取り組みを強化する。持続的成長を図るための事業展開などを聞いた。
ー地域に密着した事業を進める。
「信用金庫は地域と運命共同体の存在で、地域経済の発展とともに成長する。体に例えると、お金は経済の血液。日本銀行が心臓とすれば、信用金庫は顧客の細胞に一番近い毛細血管に当たる。少し駄目になってもすぐに命に関わらないが、放置すると大変な事態を引き起こす。地域経済のためには血液の循環が悪くならないよう努めることが大切だ」
ー相談センター開設の狙いは何か。
「顔を合わせて信頼関係を築く信用金庫の精神の原点に返る。本当の相談や悩みを把握し、迅速に対応する。このような理念を具現化した。長生きして安心できる基盤づくりにもつなげる。高齢ではなく"幸齢"化社会の実現に向けて役立ちたい。成年後見制度のうち本人があらかじめ財産管理などの代理人を選ぶ任意後見制度を活用した仕組みも考えたい」
ー県東部地区の展望は。
「富士山世界遺産登録、2020年の東京五輪は大きな契機。ファルマバレーや温泉など地域資源を生かした医療ツーリズムを確立し、外国人の誘致につなげたらどうか。産学官金が連携した活動になる。営業エリアの首長や商工会議所会頭などに会い、富士山周辺が魅力的な地域として日本のモデルになるよう官民一体の取り組みを呼び掛けている」
(静新平成26年8月19日「キーパーソン」)
2014年08月14日
堀井重利(ほりいしげとし)さん(沼津市)
沼津商工会議所青年部会長に就任した
堀井重利(ほりいしげとし)さん(沼津市)
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スローガンに「さらなる挑戦!次のステージへ沼津YEG」を掲げた。若手経営者や後継者ら約200人の旗振り役として、第26代会長に就いた。造り付け家具などを製作する堀井木工所社長。三島市出身。49歳。
ー重点を置く活動は。
「2019年度日本商議所青年部全国大会の沼津開催に向けた誘致活動が正念場を迎えている。何としても沼津に持ってきたい」
ー沼津の地域経済の現状をどうみているか。
「沼津駅の高架化事業が進まず、駅周辺の中心市街地などで衰退が目立つ。街全体も元気がない。経済団体や行政と連携して活性化策に取り組む。県東部を引っ張れるようまちづくりの一助を担いたい」
ー具体的に何をするか。
「全国大会開催も目的ではなく地域振興の手段。一過性ではなく、沼津の良さをアピールし、翌年の東京五輪での誘客にもつなげられるように取り組みたい。プラサヴェルデの開業も大きな契機。国内外の人たちを受け入れられる環境を整えていきたい」
ーどのような組織を目指すのか。
「会員交流を深めていきたい。家族から活動への理解を得られるよう交流会も開催する。県東部地区の青年部との連携も進め、東部全体が底上げできる活動にも臨んでいきたい」
◇
旅行と映画観賞が趣味。20代のころ、2カ月かけて車で日本一周した。
(静新平成26年8月14日「この人」)
堀井重利(ほりいしげとし)さん(沼津市)
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スローガンに「さらなる挑戦!次のステージへ沼津YEG」を掲げた。若手経営者や後継者ら約200人の旗振り役として、第26代会長に就いた。造り付け家具などを製作する堀井木工所社長。三島市出身。49歳。
ー重点を置く活動は。
「2019年度日本商議所青年部全国大会の沼津開催に向けた誘致活動が正念場を迎えている。何としても沼津に持ってきたい」
ー沼津の地域経済の現状をどうみているか。
「沼津駅の高架化事業が進まず、駅周辺の中心市街地などで衰退が目立つ。街全体も元気がない。経済団体や行政と連携して活性化策に取り組む。県東部を引っ張れるようまちづくりの一助を担いたい」
ー具体的に何をするか。
「全国大会開催も目的ではなく地域振興の手段。一過性ではなく、沼津の良さをアピールし、翌年の東京五輪での誘客にもつなげられるように取り組みたい。プラサヴェルデの開業も大きな契機。国内外の人たちを受け入れられる環境を整えていきたい」
ーどのような組織を目指すのか。
「会員交流を深めていきたい。家族から活動への理解を得られるよう交流会も開催する。県東部地区の青年部との連携も進め、東部全体が底上げできる活動にも臨んでいきたい」
◇
旅行と映画観賞が趣味。20代のころ、2カ月かけて車で日本一周した。
(静新平成26年8月14日「この人」)
2014年08月07日
細田裕紀さん(ほそだひろき)(沼津市)
小型昆虫の写真展を開いている
細田裕紀さん(ほそだひろき)(沼津市)
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1㌢にも満たない昆虫を中心に紹介している写真展は、沼津市芹沢光治良記念館の夏休み企画展。引き伸ばしレンズを使って撮影し、小さな昆虫の細部まで写し出している。56歳。
ー写真を始めたきっかけは。
「父親が写真好きで、カメラを買い替えるたびに、お下がりのカメラが手に入るので、自然と子どもの頃から写真を撮るようになった。当時から昆虫や植物をよく撮っていた」
ー小さな昆虫にこだわるわけは。
「普通の図鑑に載っているのは、大きめの昆虫ばかり。小さな昆虫を写真に撮ると、肉眼では見えない美しさを発見できる。人には撮れないものを撮ろうと、5、6年前から県内を中心に小さな昆虫を追い掛けている」
ー撮影の難しさは。
「引き伸ばし用レンズで撮るのでピントが合うのは1点だけ。その距離まで近付いてシャッターを切る。よく飛び回る昆虫は一発勝負の場合が多い」
ー今後の目標は。
「今回が初めての写真展。バラエティーに富んだ内容にしようと、さまざまな種類の昆虫を選んだ。今後はテーマを決めた写真展ができればと思う。小さな昆虫だけを紹介する図鑑も作ってみたい」
◇
小さな昆虫を精密に描いた絵も出品した。31日までの展示期間中、昆虫画の教室も開く。
(静新平成26年8月7日「この人」)
細田裕紀さん(ほそだひろき)(沼津市)
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1㌢にも満たない昆虫を中心に紹介している写真展は、沼津市芹沢光治良記念館の夏休み企画展。引き伸ばしレンズを使って撮影し、小さな昆虫の細部まで写し出している。56歳。
ー写真を始めたきっかけは。
「父親が写真好きで、カメラを買い替えるたびに、お下がりのカメラが手に入るので、自然と子どもの頃から写真を撮るようになった。当時から昆虫や植物をよく撮っていた」
ー小さな昆虫にこだわるわけは。
「普通の図鑑に載っているのは、大きめの昆虫ばかり。小さな昆虫を写真に撮ると、肉眼では見えない美しさを発見できる。人には撮れないものを撮ろうと、5、6年前から県内を中心に小さな昆虫を追い掛けている」
ー撮影の難しさは。
「引き伸ばし用レンズで撮るのでピントが合うのは1点だけ。その距離まで近付いてシャッターを切る。よく飛び回る昆虫は一発勝負の場合が多い」
ー今後の目標は。
「今回が初めての写真展。バラエティーに富んだ内容にしようと、さまざまな種類の昆虫を選んだ。今後はテーマを決めた写真展ができればと思う。小さな昆虫だけを紹介する図鑑も作ってみたい」
◇
小さな昆虫を精密に描いた絵も出品した。31日までの展示期間中、昆虫画の教室も開く。
(静新平成26年8月7日「この人」)