2013年03月22日

和田安弘さん(わだやすひろ)(沼津市)

同人誌を発行した沼津芹沢文学愛好会代表
 和田安弘さん(わだやすひろ)(沼津市)

 沼津市出身の文学者芹沢光治良(1896~1993年)の没後20年を記念し、会員とともに同人誌を発行した。兵庫県出身、75歳。
 ー愛好会の活動は。
 「1カ月半に1回のペースで光治良の作品を読み、感想を述べ合う読書会を開いている。一人一人の読み解き方や意見を聞けて刺激的な時間を過ごせる。文学講演会なども開き、光治良の作品をさまざまな角度から見つめ直している」
 ー同人誌を発行した狙いは。
 「『巴里(ぱり)に死す』、『人間の運命』が復刊されるなど、光治良の作品が身近になってきている。没後20年の節目の年に、特に若い市民に文学や郷土に興味を持ってもらいたいと思い、発行した」
 ー今後の活動は。
 「沼津市の市制90周年記念事業として、光治良を1年間かけて顕彰する『沼津文学祭』を盛り上げたい。著名な文学者を招いた講演会、『人間の運命』を題材にした市民演劇、光治良ゆかりの地を巡るツアーなどを予定しているので、多くの人に参加してほしい」
 ◇
登山、卓球、野菜づくりと趣味は多彩。
《静新平成25年3月21日(木)この人》
  

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2013年03月12日

岩崎勝稔さん(いわさきかつとし)(沼津市)

災害ボランティアコーディネーターのフォローアップ研修会を初開催した
 岩崎勝稔さん(いわさきかつとし)(沼津市)

 沼津市が2005年から毎年養成している災害ボランティアコーディネーターのフォローアップ研修会を初めて開いた。同協会に登録する会員約100人を束ねる。70歳。
 ー研修会の狙いは。
 「養成講座を修了すればコーディネーターになれるが、学んだ内容を再確認する機会が少なかった。災害が起きるたびにボランティアにも新たな課題が出てくる。最新の知識や技術を身に付けてもらおうと開催した」
 ー東日本大震災から2年を迎えた。
 「現地で活動し、被災者の声にしっかり耳を傾ける大切さをあらためて感じた。沼津が被災した時もボランティアの力は不可欠。万全な受け入れができるよう課題となっている会員の確保などに力をいれたい」
 ー里親にもなっている。その思いは。
 「現在、乳児と幼児2人の子育て中。日々成長する姿を見ると幸せな気持ちになる。3人の実子の時は妻に任せっきりだったが、今はオムツ交換もしている」

バルセロナ五輪水泳女子金メダリスト岩崎恭子さんの父親。
《静新平成25年3月12日(火)「この人」》
  

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2013年03月08日

三小5年中村太河君:山崎賞受賞研究

三小5年中村太河君:山崎賞受賞研究

 三小5年生の中村太河君は「三小校区の野鳥と牛臥山公園の野鳥」という題の研究で受賞した。
 「三小校区の野鳥と牛臥山公園の野鳥」
 中村君は今回の研究で、第30回市小・中学生科学研究奨励賞の優秀賞を受賞している。二〇一〇年の夏に始めた継続的な研究で、三小校区内に飛来する鳥を観察し、その種類や数を記録したほか、どのような場所に、どのような鳥が見られるかを分析している。
 すでに次年度以降の研究構想もあり、鳥が集まりやすい場所の条件や、その理由などについて詳しく考察していく予定でいる。
 今回の山崎賞受賞について「山崎賞を目標にしてきたので、受賞できてよかった」と語る中村君が鳥に関する研究を始めるきっかけの一つとなったのは、携帯ゲーム機の存在。
 父親の宏之さんによると、ゲーム機を使って閲覧できる、鳴き声再生可能な鳥類図鑑を購入したところ、中村君が興味を持った。図鑑には、観察した鳥を登録する機能があり、ゲーム感覚で野鳥観察をすることができた。
 現在は、一般的な書籍による他の図鑑にも目を通すようになり、様々な鳥類に詳しくなった。
 また、これまでの研究には、家族によるサポートもあったという。観察対象となる場所には、安全上の理由から、子どもだけで行ってはいけない場所も含まれており、そうした場所での観察には宏之さんや母親の睦さんが同行することもあった。
 中村君の研究開始により、現在は親子三人で日本野鳥の会沼津支部に入り、探鳥会などに参加している。
《沼朝平成25年3月8日(金)号》
  

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2013年03月06日

 鈴木通弘さん(すずきみちひろ)

喜寿の記念に個展を開いた
 鈴木通弘さん(すずきみちひろ)(沼津市)

 元小中学校の美術教師。退職後に訪ねた国内外の地の風景を油彩で描き、その一枚一枚に自作の川柳を添えるスタイルで、5年ほど前から創作を楽しんでいる。東京都出身、77歳。
 ー喜寿記念展の感想は。
 「絵を描くために旅をするのも、作品展を開くのも健康じゃないとできない。元気でいられることに感謝し、この年だから描ける絵を追求したい。肩ひじ張らずに」
 ー異ジャンルの芸術を組み合わせたきっかけは。
 「川柳も以前から好きだった。好きな二つを合わせてみたら面白いだろうという、遊び心で始めてみた。川柳を添えることで、どんな思いでその絵を描いたかを伝えられるという利点もある」
 ーどのような過程で制作するのか。
 「趣味の旅行や山歩きで美しい景色、印象的な光景に出合うと、多くの場合、まず川柳が浮かぶ。その川柳を目の前の風景に重ね、自分なりの解釈の絵を描く。スケッチブックは句帳でもある」
 ◇
大の落語好きで、自作の演目もある。高座名は寿々亭万年青。
《静新平成25年3月6日(水)「この人」》
  

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2013年03月05日

久保田陽子さん(くぼたようこ)(沼津市)

沼津市制90年を記念したロゴマークを考案した
 久保田陽子さん(くぼたようこ)(沼津市)

 全体で沼津の海をイメージしたデザインを制作し、108点の中から最優秀を受賞した。広報紙や封筒に貼るシールなどに活用される。47歳。
 ー作品のポイントは。
 「幅広い世代に伝わるよう心掛けた。まず、市民と観光客に例えた魚の輪で90の数字を囲んだ。90の9の曲線は富士山の稜線(りょうせん)をイメージし、海の青や特産のミカンのオレンジ、茶や松の緑など沼津らしい彩色にもこだわった」
 ーデザインの経験は。
 「高校で学んだ商業美術が始まり。現在まで各種団体の公募デザインに挑戦し、採用されたこともある。今回はパソコンで2~3週間かけて完成した」
 ー沼津への思いと今後の市に望むことは。
 「幼いころ両親と訪れた海岸沿いや、JR沼津駅前にあった西武百貨店、遠足で訪れた香貫山など、思い出が詰まっている。人柄が温かくて、本当に居心地が良い。飛び抜けた変化ではなく、今ある市の良さを生かしながら発展してほしい」
 ◇
アニメやドラマの観賞が息抜き。デザインのヒントになることも。
《静新平成25年3月5日(火)「この人」》
  

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2013年03月01日

久保田豊和さん(くぼたとよかず)(沼津市)

「ヤーコンマイスター」講師で後進の育成にあたる
 久保田豊和さん(くぼたとよかず)(沼津市)

 キク科の根菜「ヤーコン」の普及に長年にわたり携わってきた。現在は、ヤーコンについて深い知識を持つ「ヤーコンマイスター」の講師として後進の育成にもあたる。47歳。
 ーヤーコンの魅力は。
 「ポリフェノールなどを豊富に含み、栽培も簡単。根も葉も茎も食べることができる。苦いというイメージを持たれているが、多様な調理法が静岡から考案されている。一人でも多くの人に食べてもらいたい」
 ーマイスター講師としての活動は。
 「静岡市と三島市で月に1度ずつ教室を開いている。計25人が加工や生産、販売などについて学んでいる。今は自分が中心となっているが、今後は受講生に各地で普及に努めてもらえればと思う」
 ー今後の目標は。
 「『ブーム』を起こすのではなく、一般の食卓に並ぶまでに定着させるのが夢。ヤーコンに関する書物は少ないので、さらなる普及のために入門書もいつの日か執筆したい」
 ◇
趣味は読書で、最近は「もしドラ」をきっかけに、ドラッカーの作品を愛読しているという。
《静新平成25年3月1日(金)「この人」》
  

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