2012年05月19日

渡辺茂広(わたなべしげひろ)さん(沼津市)

県動物保護協会の会長に就任した
 渡辺茂広(わたなべしげひろ)さん(沼津市)

 ペットブームが続く中、安易な気持ちで飼育を始め、途中で放棄する飼い主も後を絶たない。県職員として長年生活衛生分野を歩んだ経験を生かし、4月から県内の動物保護のけん引役を担っている。69歳。
 ー意気込みを。
 「現在も県内で年間5千匹近い犬、猫が殺処分されていて、その大半が猫。捨て場所や苦情が多い地域は集中している。獣医師会や行政と連携し、猫の命を守る対策に力を入れたい」
 ー子どもへの動物愛護の教育も必要では。
 「ウサギなどの飼育をやめる学校も増えたと聞くが、幼いころから動物に触れることはとても大切。愛護教室を積極的に開き、『飼ったら一生涯世話する』意識の大切さを訴えていく」
 ー東日本大震災では多くの動物が命を落とした。 「岩手県の友人が震災で飼い主や行き場を失った犬などを100匹ほど飼っているが、新たな敷地やボランティアも必要になっていると聞く。協会として協力できる方法を考える」
 ◇
10年ほど前に死んだ愛犬のマルチーズとの思い出を胸に、動物と向き合っている。
(静新平成24年5月19日「この人」)
  

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2012年05月16日

中島行博(なかしまゆきひろ)さん(沼津市)

静岡地検沼津支部長に就任した
中島行博(なかしまゆきひろ)さん(沼津市)

 高松高検刑事部長、名古屋高検刑事部長などを経て、4月10日付で静岡地検沼津支部に着任した。1986年に検察官任官。県内勤務は初めて。岡山県出身。56歳。
 ー検察官を目指したきっかけは。
 「『処罰すべきは処罰する、許すべきは許す』という裁量権限があり、捜査公判を通じて治安維持に貢献できる検察官の仕事にやりがいがあると思った」
 ー裁判員制度開始から3年目を迎えての課題は。
 「裁判員の負担とならないように、迅速な審理を確実に定着させていくこと。経験者が『もう一度裁判員をやってみたい』と思えるような環境づくりが大切。われわれは制度開始当初の理念に立ち返り、分かりやすい立証、口頭主義を徹底していきたい」
 ー最も印象に残る事件は。
 「東京地検時代にオウム真理教事件に3年間専従したこと。教団幹部の公判で主任検事を務めた。遺族の処罰感情を的確に反映させることの大切さを学んだ」
 ◇
単身赴任をきっかけに始めたサイクリングが趣味。
(静新平成24年5月16日「この人」)
  

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2012年05月11日

河南正幸(かんなんまさゆき)さん(沼津市)

 沼津市副市長に就任した
河南正幸(かんなんまさゆき)さん(沼津市)

 国土交通省で主に道路畑を歩んできた。相武国道事務所長や高速道路課企画専門官などを歴任し、4月から現職。兵庫県出身。45歳。
 ー沼津市の印象は。
 「海岸線と富士山が一つの風景に溶け込んでいて、地域に秘められた多くの魅力や可能性を感じる。優しくも厳しい自然を生かしながら、県東部の中核を担う都市としての機能を高めたい」
 ー市内の課題は。
「道路の選択肢がないために、まち全体で渋滞が慢性的に発生している。道路は人の交流と地域づくりを担う大切な存在。構想を描くのは簡単だが、大事なのはそれをいかに具現化していくか。住民と議論を尽くしながら、魅力あるまちづくりを進めていきたい」
 ー市民と行政の協働をどう進めるか。
 「市民がまちの将来像をしっかりと描けるように、できるだけ多くの判断材料を提示していきたい。その上で市民の熱意を後押ししたり、時には冷静な判断を求めて思いを束ねることが、行政の仕事と考える」

狩野川沿いのウオーキングが最近の楽しみ。
(静新平成24年5月11日「この人」)
  

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