これまで、Hotmail では DAV (HTTP) によるアクセスが可能だったのですが、9/1 から DAV によるアクセスができなくなり、Hotmail でのメッセージの送受信できなくなったという方が増えてきています。
DAV アクセスを使用している方にはお知らせのメッセージが送信されており、そのメッセージのリンク先のページの設定にしたがって POP 接続にすれば良いという話なのですが、どうやらそれでもうまくいかないということがあるようです。
今回は Hotmail にアクセスできるための以下の 4 つの方法をそれぞれ説明します。
- http://mail.live.com にアクセスする。
- Windows Live メールをインストールする。
- POP/SMTP サーバーの設定を行なう。(Outlook Express ユーザー向け)
- Outlook Connector をインストールする。(Outlook 2007/2003 ユーザー向け)
http://mail.live.com にアクセスする方法
Hotmail はもともと Web メールであるため、Web ブラウザでメッセージの送受信ができます。http://mail.live.com にアクセスすると、サインインの画面になりますので、Windows Live ID に Hotmail のメール アドレスとパスワードを入力してサインインします。もし、MSN のサービスなどで Hotmail とは異なる Windows Live ID を使っているのであれば、それらのサービスでいったんサインアウトしてください。
以降で説明する設定がうまくいかない場合などや、普段使っている PC が使えない場合など、一時的なトラブルにも使える方法です。
Windows Live メールをインストールする方法
マイクロソフトから無償で提供されている Windows Live メールを使うと、Hotmail のアカウントに Outlook Express と同様のアクセスができます。Outlook Express は通常サポートが終了している製品ですし、Windows Vista や Windows 7 では使えません。しかも、Windows 7 にはメールソフトが同梱されないため、一般的には Windows Live メールが今後の Windows 上のメールソフトの主流となる可能性があります。さらに、Windows Live メールには迷惑メール フィルタやカレンダー機能もあります。
したがって、今から Windows Live メールに慣れ親しんでおくというのもお勧めです。
Windows Live メールは以下の URL からダウンロード、インストールできます。Hotmail の設定はメールアドレスとパスワードを入れるだけです。
http://download.live.com/wlmail
POP/SMTP サーバーの設定を行なう方法
Outlook Express を使い続けたいという場合、POP/SMTP サーバーの設定を行なって Hotmail アカウントの送受信をすることもできます。設定手順は Windows Live ヘルプに記載されているのですが、図などがないため若干わかりにくいようです。
図入りの一般的な POP/SMTP サーバーの設定方法が下記のリンクにありますので、まずはこちらを参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/880856/ja
その上で、ポイントとなる点を説明します。
- 手順 3. の表示名にはご自身の名前もしくはニックネームを入力します。
- 手順 4. の電子メールアドレスには Hotmail のメールアドレスを入力します。
- 手順 5. の受信メール サーバーには pop3.live.com と入力し、送信メール サーバーには smtp.live.com と入力します。
- 手順 6. のアカウント名には Hotmail のメールアドレスを入力し、パスワードは Hotmail にサインインするためのパスワードを入力します。また、[セキュリティで保護されたパスワード認証 (SPA) を使用する] がオフになっていることも確認します。
さらに、この設定が終わった後、追加で以下の手順により設定が必要になります。
- [インターネット アカウント] ウィンドウの [メール] タブで、上記で追加した Hotmail アカウントをクリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [詳細設定] タブの [サーバーのポート番号] の下で以下の情報を入力し、[OK] をクリックします。
- [送信メール (SMTP)] と [受信メール (POP3)] の下にある [このサーバーはセキュリティで保護された接続 (SSL) が必要] チェック ボックスをそれぞれオンにします。
- [受信メール (POP3)] ボックスに「995」と入力します。
- [送信メール (SMTP)] ボックスに「587」と入力します。
- Web 上、携帯電話、または別の電子メール プログラムで Hotmail を使用するときに過去の受信メールを参照できるようにしたい場合は、[配信] の下にある [サーバーにメッセージのコピーを置く] チェック ボックスをオンにします。既定では、Outlook Express でメッセージをコンピューターにダウンロードすると、そのメッセージは Hotmail のサーバーから削除されます。
設定が終わると、[詳細設定] タブの内容は以下のようになります。
なお、この方法を使う場合は、以下の点のご注意ください。
- 前述の通り、[サーバーにメッセージのコピーを置く] をオンにしていない場合、Outlook Express でメッセージをダウンロードすると Hotmail のサーバーから削除されます。
- [サーバーにメッセージのコピーを置く] をオンにしていたとしても、未読・既読の情報はサーバーとクライアントで同期されません。例えば、Web で読んだメッセージであっても、Outlook Express では未読となります。
- Hotmail のサーバー上のフォルダにメッセージの振り分けをしている場合、受信トレイ以外のフォルダに振り分けられたメッセージはダウンロードされません。したがって、誤って迷惑メールに振り分けられたメッセージがないかどうかを定期的に Web ページで確認する必要があります。
Outlook Connector をインストールする方法
Outlook 2007 または Outlook 2003 を使っている場合は、Outlook Connector をインストールすることで Hotmail のメッセージにアクセスできます。また、Hotmail の連絡先や Windows Live カレンダーにもアクセスが可能となります。
Outlook Connector は以下の URL からダウンロードできます。
インストール方法などについては、以下の URL に図入りで説明があります。
http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook/HA102218231041.aspx?pid=CH100622151041