疾風に勁草(けいそう)を知る、厳霜に貞木を識る
激しい風が吹いた時に、弱い草は倒れ強い草だけが残り、霜が降りた時は、その寒さに耐えられる木だけが枯れずに残ると言っている。
これは、劉秀が挙兵したものの戦況が悪くなり、自軍の兵士が逃げ始めたときに、最後まで残って戦ってくれた忠臣に対して発した言葉である。
つまり、困難や逆境に遭った時に初めて、その人の強さや本質が判るという意味である。
自分も、最近今まで最も信頼していた部下に裏切られて、やはり自分には人を見る目がまだ備わっていなかったと非常に反省している。
ただ、その裏切った部下に対して、恨みとか憎しみのような感情はまったくなく、この部下が信頼できるかどうかが早目に判ったことにむしろ感謝している。
もし、これが判っていなければ、もっと重要な局面で大きな損害を受けていた可能性があるからである。
ただ、もう一つの側面として、自分ではその部下を上の役員の口撃から守ったり、大幅な昇給も行ったりして、かなり面倒を見てきたつもりだったが、裏切られるということは全幅の信頼を得ていたわけではなかったということでもある。
自分にも何某か足らない部分もあったのかも知れない。 それは、人間的な部分かも知れないし、仕事の面かも知れない。
部下は自分を映す鏡でもある。
皆様の会社が儲かりますように!
縁切り榎 (東京都板橋区)
おにがわら すねお
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