倒産が止まらない
中小企業の倒産が増えている。
中でも飲食業や建設業が多いということだが、最近、帝国やTSRで様々な業種での倒産が報告されるようになった。
しかも、最近は大型案件も増えて来ており、景況の厳しさをうかがうことができる。
倒産の主な理由として、
1.コロナ禍が収束したにもかかわらず、売上が回復していないこと
2.物価高による売上原価増大で利益が大幅に減少していること
3.ゼロゼロ融資の返済が開始されたが、既に運転資金を使い切って返済原資を持ってないこと
などが挙げられている。
しかし、一言で言えば銀行が借換えや新規の追加融資に応じていないことでしかない。
もう少し言い換えると、プロパーは余程内容のいい会社しか行わず、金融機関にとって安全な保証協会付きの融資しかしないということである。
おそらく現在、どの会社も業況が厳しく、その保証協会でさえ融資になかなか応じてくれない状況なんだと思う。
日本にある421万社の企業のうち、中小企業は約420万社で実に99.7%を占めている。
また、日本全体の就業者数4679万人のうち、3220万人(68.8%)が中小企業で働いている。
老人や子供を除くと、日本の人口の3分の1の人しか働けないのだ。 さらにその7割の人が中小企業で働いている。
だから、中小企業にお金を回さないといけないのだ。
また、中小企業が人手不足で困っている構図は、そのまま大企業と中小企業の関係にも当てはまる。
現に、世田谷区役所新築工事や大阪万博のパビリオン建設工事の遅れなどに現れてきている。
ゼネコンは、大きな仕事を受注してくるが、実際に施工をするのは、多くの下請け業者の職人さんたちなのである。
中小企業がいなくなると、実際に困るのは大企業(日経平均)である。
皆様の会社が儲かりますように!
代々木八幡宮 (東京都渋谷区)
おにがわら すねお

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