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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

彼岸に...

「今年はいつもの場所でも彼岸花を見ない」なんていった口の下から、アッという間にあっちもこっちも...という具合で、まさに一気に開花を眼にするようになりました。
例年より少し遅かっただけ...否、只今彼岸の最中であります。
周囲の風物やその在り方についての変化には、人並み以上に敏感だと自認しているつもりですが、実は暦に反応していただけなのかも知れません。
「彼岸の頃が近付いたので彼岸花が咲く」というのは飽くまでも知識による決め付けで、ある意味思い上がりでしょう。
実際に咲いている彼岸花から、季節や頃合を教わるのが本来なんだと。

しかし、不思議というか不気味というか、独特な植物だとつくづく思います。
まだ人気のない早朝、たまにしか行かない公園の片隅にて。
この日の散歩の友はOLYMPUS<35-S II>でしたが、一眼レフではない不便さは思いの外楽しめたと思います。
いいカメラ、いいレンズだと使う度に感じ入るカメラの一つです。
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彼岸に..._e0101258_04065678.jpg
OLYMPUS 35-S II/ G.Zuiko 4.2cm 1:2.0
開放 1/500 FUJICOLOR100 記録用

<OLYMPUS 35>という製品名はこの後EE化されて展開したともいえますが、いずれも品格の点では本機とは較べるべくもないというのが私感です。
一眼レフの時代とあっては先細りも仕方なかったことでしょう。
ただ、この国がほんとうに自他共に認めるカメラ王国だったなら...と残念に思う今。
一眼レフ一辺倒に流されることなく敢えて頑張るところがあれば、レンズシャッターで安定した1/2000が出るカメラなんてのも夢物語ではなかったのでは、と考えるからです。
技術が製品とともにあるのは道理でしょうが、製品とともに消えた技術はそう簡単には戻ってきません。
ただ弄って使うだけの私でも、昨今のフィルムカメラ製作プロジェクトにおける経緯を眺めていれば想像はつきます。
「レンズ銘にはF1.8、絞りリングはF2から」という不可解な<35-S II>と戯れながら、一眼レフ(否、カメラという道具)が彼岸へと進みつつある秋分に想いました。
彼岸に..._e0101258_04272500.jpg
OLYMPUS 35-S II/ G.Zuiko 4.2cm 1:2.0
開放 1/500 FUJICOLOR100 記録用
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by yy2828yy | 2018-09-25 04:37 | Film | Comments(0)