いつもの記事とは違った話題です。
というのも、生命保険の更改時期になり提案書の中身を見て目の玉が飛び出るほど驚いたからです(笑)。
未来に備えるのもいいけど、こんなに毎月払ったらカメラも万年筆も買えないじゃん!
そーいった意味では今までの写真やカメラ記事と関係ないわけでもないですね。
ちょっと強引かな(^^♪
ボクは社会人になっていわゆる「保険のおばちゃん」に勧められるままに給与天引きで保険支払いをしてきました。
更改の度にちゃんと説明を受けているのですが、基本的に元気なんで、保険のお世話になるってピンときてなかったし、支払い総額もそれほど大きくなかったので身を入れて聞いてないんですよ。
ところがボクももうそろそろ50代。
更改後の月払い額の大きさにびっくりこきました。
そこで遅まきながら保険をちゃんと理解したうえでリストラに着手、今まで調べた内容をメモしておこうと思ったのでした。
まずは現契約の把握から。
生命保険は
① 死亡保険(死んだときに一時金が支払われる)
② 特約(特定条件時に一時金が支払われるオプション)
③ 医療保険(入院時に日額いくらいくらが支払われる)
の3つでカテゴリー構成され、その中にいわゆるミニ保険みたいなものがいくつか定義されて、それぞれ月額支払額が決まっています。
その合計額が生命保険料として給料から毎月引き落とされるため、どんなミニ保険が必要か検討することが節約の第一歩です。
ここまで読まれて、そんなのあたりまえじゃんと思った方は、この先読む必要はないでしょう。
はい、そうなんです、そんなこともわからないで50年近く生きてきたのでした(涙)
まず①なのですが、これはさらにふたつのミニ保険に分類され、ボクは両方払っていました。
ひとつは終身保険といわれ、保険期間は終身なのですが、70歳まで払い続けるため保険料支払額は莫大です。
もうひとつは定期保険と言われる保険期間・支払い期間が決まったいわゆる掛け捨てタイプです。
終身保険の保険給付額と支払い総額を比べると、保険給付額の方が幾分高くて一見お得なように見えますが(そうは言っても支払われたときには自分はいない(笑))、保険期間が長大なので、その間の金利やインフレ率を考えると貯金して自分で運用したほうがよさそうだと思いました。
それに死亡保険の目的は子供が大学を卒業するまでの間、ボクに何かがあっても学業が続けられればいいということなので、一生保障される必要なんかありません。
というわけで死亡保険のうちの終身分は切り捨てることにしました。
次に②です。特約分は3本のミニ保険に加入していました。
三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)、身体障がい、要介護の3本です。これもそれぞれ月払い払い込み額が決まっており、条件に合致する状態になった場合、一時金が給付される保険です。
保険期間中にこれらの病気・状態になる可能性なんて見当もつかないので、どうすればいいのかわからなかったのですが、保険会社の提案内容明細を眺めているうちに面白いことに気づきました。
当たり前のことですが、保険会社も商売で保険設計をしているわけなので、損しないように保険金支払額と加入者の保険料支払額に一定の基準を設けているはずです。基準とは加入者が保険期間内にガンになったり、要介護になってしまう発生確率になります。
発生確率の絶対値はわかりませんが、3つのミニ保険間の相対的な確率は、保険金給付額を払い込み保険料総額で割ってみればわかると思いました。
たとえば、ふたつのミニ保険を比べてみて、保険料の支払い総額はほぼ同じなのに、片方の保険給付額が2倍以上に設定されているならば、保険会社は、加入者がその状態になる確率をもうひとつの半分以下になると考えていると想定できます。
加入者からの請求が多ければ、各人に分配される保険給付額は少なくなりますし、少なければ分配される給付額は多くなります。
なんだか競馬のオッズに似てますね(笑)。
もちろんこの数字はヒジョーに緩い参考にすぎません。ちょっと横道にそれますが本当の発生確率は↑の計算よりずっと差が激しいんじゃないかと思います。ミニ保険AとBの条件の発生確率に100倍の差があったとしたら、保険金給付額を同じと想定すると保険支払額も100倍の差があるはずですが、そうはなっていません。
実際の確率に沿った設計をしてしまうと、加入者に「Aが毎月1000円なのに、Bが10円...なんじゃコレ?」って不審の念をいだかせてしまうので、支払額の差を平準化するよう設計しているはずです。
Aが毎月1000円で、Bが毎月500円くらいに...そうすることで加入者が余計な疑問を抱くリスクを減らせますし、差分はまるまる保険会社の利益になるはずです。
うーん、ちょっと深読みしすぎかな(^^♪
話を元に戻して、簡単な割り算をした結果、保険期間中、すなわち子供が大学を卒業するまでの間に身体障がい、要介護になる可能性が非常に低いと判断し、この二つのミニ保険は解除することにしました。
三大疾病なのですが、ボクの両親ともガンになったことがあり、ちょっと心配なのですが、いずれも後期高齢者になってからであり、保険期間になることはないだろうと判断しこれもやめることにしました。
もうちょっと歳をとったらガン単体の保険を考えようと思いました。
最後の③です。これは入院したときに期間中、日額5000円とか10000円が支払われる保険です。
ものの本によると日本の健康保険制度はかなり優秀で、入院時の費用の大半は健康保険がカバーできるため、医療保険こそ入る必要性を熟慮すべきだと書いてあります。
脱線しますが、米国の会社をリストラされた米国人の知り合いがいるのですが、彼が一番心配だと言っていたのは生活費よりも病気になったときの医療費でした。
生活費は予測できるため、再就職するまでの一定期間、貯金切り崩しなどで対応できますが、病気・怪我は予測がつきません。
アメリカは健康保険制度がないので、自分で民間保険に加入する必要があります。知り合いはそれまで勤務先が保険料を払ってくれていたのでした。
矛盾するようですが結論から言うとこれは継続することにしました。
理由はふたつあり、ひとつは先ほどの確率の割り算をしてみると、三大疾病の次にお世話になる確率が高そう、また保険期間を延ばした試算データで計算すると三大疾病よりも高い確率でお世話になる可能性が高いことがわかったからです。
ふたつめは国民健康保険がカバーしてくれているとはいえ、病室を個室にしたいとか、うまい病院食が食いたいとかいうワガママにはこたえてくれません。それに国民健康保険では一部カバーされていない領域(たとえば、実験的な抗がん剤の投与など)があるからです。
まぁ、方向性は上のとおりで、これから各社から見積もりをとって選んでいこうと思っています♪
まだまだ勉強中ですので、アドバイスなどなどございましたらよろしくお願いします♪