リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

不平等をなくすのは被差別者のみならず社会全体に利益がある

国連人口基金 2024年の世界の人口の現状

UNFPA, Interwoven Lives, Threads of Hope SRHRの不平等を終わらせる 2024

結局のところ、男女平等は、経済的な安定(Ozili, 2024)から健康状態や生活の満足感の向上(Wells and others, 2024)に至るまで、女性や少女だけでなく男性や少年にも恩恵をもたらす。健康の公平性とジェンダー平等による平和な社会に関する『ランセット委員会』は、「健康の公平性とジェンダー平等における改善は、人的資本、経済の包括性、社会資本、ガバナンスを強化することができる」と指摘している(健康の公平性とジェンダー平等による平和な社会に関する『ランセット委員会』、2023年)。インクルージョンを通じて、より幅広い社会にも利益をもたらすことが期待できる。