リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

「私の体は私のもの」 性や生殖の自己決定権尊重を訴えるデモやイベント 東京駅前など全国14箇所で

東京新聞 2024年12月13日 21時53分

www.tokyo-np.co.jp

 「私の体は私のもの」と今こそ声を上げよう。
 生殖の自己決定権などを軽視する世界的な風潮に抗議するスタンディングデモが13日夜、東京駅前であった。この他、北海道から沖縄まで全国13カ所でも同様のイベントが開かれた。
性や生殖の自己決定権を尊重するよう訴える人たち=東京・丸の内で(坂本亜由理撮影)

 この集まりは「私のからだデモ」。出版社代表の松尾亜紀子さん、アクティビストの福田和子さん、哲学者の高井ゆと里さんが呼びかけた。参加者約300人がプラカードなどを手に東京駅前にある行幸通りの一角に集まり、「私の体は私が決める」と声を上げた。
 参加者らは、米国でトランプ氏の大統領再選後、「おまえ(女)の体は俺(男)の自由だ」という、女性の権利を否定する言葉がネット上にあふれたことに危機感を示した。日本保守党・百田尚樹代表の「30超えたら子宮摘出」との発言への抗議も相次いだ。
性や生殖の自己決定権を尊重するよう訴える人たち=東京・丸の内で(坂本亜由理撮影)

 緊急避妊薬の市販化がなかなか実現しないことに「今すぐ必要なのに実現しない。暴力をふるわれているようだ」と発言する若い女性も。トランスジェンダーをはじめとする性的少数者への差別が国内外で広がっていると憂える声も上がった。集まった人々は「絶望感や無力感に負けないよう、連帯して声を上げていこう」と口々に語った。(出田阿生)