nanairoy’s diary

欠けた月の黒いところ♪

幸せの罠

 

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前回のブログでは

ペンキ画家のSHOGEN(ショーゲン)さんが、タンザニアのブンジュ村で体験された

 

「幸せがずっと続く30の物語」

 

について、一部ご紹介させていただきました。

 

 

nanairoy.hatenablog.com

 

 

今回は、それに相反するような内容になるのかな…と、一瞬思わせるような表現があるかもしれませんが、私的には相通ずる部分も多い内容に思われましたので、ご紹介させていただきます。

 

 

話題になりましたので読まれたかたも多いかと思いますが、こちらの著書より…

 

 

 

 

なぜ脳は精神的に元気でいるようには進化せず、常に最悪の事態(不安)に備え、場合によっては自分を守るために引きこもらせる(うつ)ようにしたのか…

 

 

それについての考察が、この「ストレス脳」の大半を割いて書かれています。

 

 

「幸せな気分でいること」が人生で最も大切なことの1つと思いますが、そもそも人間の脳には、幸福感をいつまでも持続させるようなシステムなど備わっていないそうなのです。

 

 

それは誰しもが、体感的に感じていることではないかと思います。

 

 

「幸せとは楽しい経験の積み重ねだ」

と考えるのが、現代社会で最も有害な誤解だ

 

 

と筆者は言います。

 

 

どんなに素晴らしく楽しい幸せな体験をしたとしても、その幸福感というのは消えてしかるべき…

 

 

消えるからこそ、またその幸福感を味わうために必要な、更なる行動を起こそうというモチベーションが生まれるわけです。

 

 

 

幸せというのは常に最高の気分でいることではなく、長期的に人生に意義を感じていられるかどうかであり、そのために一番重要なのは

 

 

「幸せを無視すること」

 

 

と筆者は言っています。

 

 

 

幸せなんて気にしていてはいけない。

そのほうが幸せになる可能性が高まる。

 

 

「幸せになりたい」

 

 

と思うことには意味がない、というわけです。

 

 

 

他人の幸せを羨むなんてことも、馬鹿馬鹿しいということになりますね。

 

 

 

では、筆者が聞いた中で最も建設的な幸せの定義とは…

 

 

「ポジティブな体験」と

「自分自身に対する深い洞察」

の組み合わせ

 

 

だと言います。

 

 

 

まさにショーゲンさんが、ブンジュ村で体験された事に通じているように思います。

 

 

ブンジュ村の子どもたちが、小さい時からお母さんに教えてもらっている

 

 

「自分が、自分の一番のファンでありなさい」

は、

 

 

「ポジティブな体験」と

「自分自身に対する深い洞察」

 

 

無くしては成り立たないように思います。

 

 

 

自分自身を深く見つめ、どんな自分も受け入れ愛する。

 

 

そうやって自分自身を愛で満たしていれば、自分の行為のすべてに愛が宿り、周りの人にも愛を注ぐことにもなる。

 

 

ブンジュ村の人々はそうやって育ち、愛を持って丁寧に過ごす日々の中で、喜びを感じながら自分のために生きています。

 

 

本当の意味で自分のために生きるとは、自分の心の声に耳を傾け、自分の喜びにどこまでも寄り添い、その喜びを素直に表現して生きること…

 

 

自分は何が得意で、それをどんなふうに自分

そして他人のために使えるのかを理解しているのです。

 

 

そうすることで、自分の外側に広がっているものの一部になれる。

 

 

自分や他人のために意義を感じられるものの一部になった時に、幸せが生まれるんですね。

 

 

 

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筆者より…

 

脳の見地から、自分自身を捉えるために

「最も重要な10の気づき」

をご紹介します。

 

 

1 あなたはサバイバルを生き延びた人の子孫だ。健康や幸せのためではなく、生き延び、子孫を残すために進化した。だから常に精神的に元気でいるのは非現実的な目標だ。

 

 

2 感情はあなたに行動させるために存在し、すなわち変化していくものだ。脳があなたの周囲と身体の中で起きていることをまとめたものが感情であり、体内の状態は思っている以上に重要なのだ。

 

 

3 不安とうつはたいていの場合、防御メカニズムである。どちらも人間の本質として正常であり、あなたが壊れているとか病気だとかいうことではない。何よりも、絶対にあなたの性格のせいではない。

 

 

4 記憶とは変化するもの、そうあるべきなのだ。トラウマになった記憶は安心できる環境下で語ることで変化し、脅威を減らすことができる。

 

 

5 睡眠不足、長期的なストレス、じっと座っていること、ソーシャルメディアで他の人の修整写真を見すぎることで、脳が「自分は危険な世界にいる」「自分は充分ではない」というシグナルを受け取る危険性がある。脳はそれに対して、あなたを引きこもらせなければと思い、精神状態を悪くしてしまう。

 

 

6 運動はうつや不安からあなたを守ってくれる。あなたは運動するようにできていて、今の時代は運動量が少なすぎる。一方で、だらだらしたいと思うのも正常な反応だ。

 

 

7 孤独はいくつもの病気に影響するが、小さな努力が大きな違いを生む。健康の見地からは、親しい友達が数人のほうが、浅い知人が多くいるよりも良いと思われる。

 

 

8 遺伝子の影響もあるが、たいていは環境のほうが重要だ。遺伝子的にそうだからといってうつや不安を防げないわけではない。あなたの生き方が脳の機能に影響する。

 

 

9 幸せなんか無視しよう! 常に幸せでありたいと思うのは非現実的で辛いだけ。しかも逆効果だ。

 

 

10 そして最も大事なのは──精神状態が悪いなら受診すること。肺炎やアレルギーで病院に行くのと同じことだ。医学があなたを助けてくれるし、あなたは独りではない。

 

 

 

栄養士(私)より…

 

栄養の見地から、精神の安定に必要なものの1つとして

 

「トリプトファン」

 

を多く含む食品を摂ることが重要です。

 

 

「トリプトファン」とは必須アミノ酸の1種で、気分を安定させる効果のある栄養素です。

 

 

脳に運ばれると、幸せホルモンと呼ばれる

 

「セロトニン」

 

を生成します。

 

 

セロトニンが不足すると、睡眠障害やうつ状態、不安感などを生じることがあると言われています。

 

 

トリプトファンを多く含む食品には、

 

 

豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品

 

 

チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品

 

 

米などの穀類

 

 

その他、

ごま・ピーナッツ・卵・バナナ

 

 

にも含まれています。

 

 

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人間は、精神的に元気に生きられるようには進化しなかった…

 

 

私たちが病気として見ているもの(うつ)の多くが、実際には生きる上での防御メカニズムだといいます。

 

 

日常的な気持ちの浮き沈みというのは、人生につきものの「正常な」脳の反応。

 

 

そんな精神的な不調を、オープンに話せる環境をつくることが大切なのだそうです。

 

 

そういった意味では、ブログがどこまでオープンと言えるかはさておき、怒りや悲しみ、寂しさなど辛い感情を文字にしてさらけ出すことは、精神安定剤として大きな働きがあるのではないかと思いました。

 

 

リアルでオープンに話せる環境がない時は、ブログで自分の感情をさらけ出していきませんか?

 

 

そして、このブログがたった1人でもいい、何かのお役に立てれば幸いに思います🍀

 

 

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今日もお読みいただき、ありがとうございます💓

 

 

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