注文(応用編)
状況を読んで出す取引方法をまとめてみます。
~IFD注文~
IFDとは「
If done(もし~ならば~を実行する)」という意味を表します。
二つの
「~」には二つの指値注文が入ります。
画像を使って解説します・・・現在、1ドル=100円として、一つ目の注文、1ドル=99円50銭になったら
買いを行い、
一つ目の注文が成立したら、
二つ目の注文、1ドル=100 円50銭になったら
売りを行うという注文が有効となります。予想通りの値動きであった場合、1円分の利益が得られることになります。
メリット取引の開始と終了の一連の注文をセットで出すことができる。
デメリット一つ目の注文が成立した後に、二つ目の注文が成立せずに逆方向の値動きがあった場合に
損失が増えてしまう。
~OCO注文~
OCO(オーシーオー)とは「
One cancels the other order」という意味を表します。
一度に二つの注文を出し、高いレートになったら売り注文、安いレートになったら買い注文が約定されるという注文方法です。二つの注文のうち、
相場に対して有利な注文条件のどちらか一方が約定され、もう一つの注文は自動的にキャンセルされるという、何とも都合の良い注文方法なのです。(
「指値」でも「逆指値」でも出せます)
以下のケースの例のような使い方が出来ます!
新規注文でポジションを持つ場合たとえば、現在の相場が1ドル=100円だとします。上昇トレンドにのったと予想して、1ドル=102円になったら
買いという注文を発注しました。
一定の
利益を確保するため、
【1ドル=104円になったら売り】、もう一方は
損失を限定するため、【
1ドル=101円になったら売り】という条件がOCOでは可能となります。
このケースでは、予想どおり1ドル=104円(ドル高)になったら【
2円の利益が確定】し、予想とは逆に1ドル=101円(ドル安)に振れたら【
1円の損益が確定】ということになります。
既にポジションを持っている場合
今ドルを買っていて、上昇トレンド発生中。でも急激なドル安が襲ってきたら、現在の利益を全て失ってしまう
・・・こういう場合にも、「OCO注文」は活躍します。
たとえば、1ドル=100円で買ったドルが、現在の相場では1ドル=105円まで上昇しています。今決済すれば、5円の利益が確定します。ただ・・・まだ・・伸びるかもしれない・・・
こうしたケースでは、たとえば1ドル=110円まで上昇(ドル高)を期待するのであれば、「
1ドル=110円での指値の売り注文」と「
1ドル=104円での逆指値の売り注文」を同時に出します。
予想どおり1ドル=110円になったら【
10円の利益が確定】します。もし、1ドル=105円から急激な変動で一気にドル安となった場合でも、自動的に1 ドル=104円で決済されますから、【
4円の利益が確定】され、相場急反転のリスクを最小限でスリ抜けられます。
どちらに転んでも、利益は確保されるということになります。
~IFO注文~(アイエフオー)
IFD(イフダン)注文と
OCO(オーシーオー)注文を組み合わせた、両者のメリットを活かした注文方法です。
最初にIFD注文が約定した後に、自動的にOCO注文が発動される仕組みです。
IFD注文では、決済注文は一つしか発注できませんが、OCOは一度に2つの決済注文が可能です。
この両者を組み合わせることによって、一度に
3つの注文が出せて、
決済注文も2つ可能になります。
つまり、IFO注文で発注した場合、【
新規ポジションの確保】【
利益確定の指値】【
損切りの逆指値】を同時に発注できて、最初の注文が約定されると、2つの決済注文も自動的に発動されるということです。
たとえば、現在の相場が1ドル=100円だとします。1ドル=99円になったら買いという指値注文を新規で発注しました。
一定の
利益を確保するため、【1ドル=101円になったら売り】、もう一方は
損失を限定するため、【1ドル=98円になったら売り】という条件も同時につけ加えます。
このケースでは、予想どおり1ドル=101円(ドル高)になったら【
2円の利益が確定】し、予想とは逆に1ドル=98円(ドル安)に振れたら【
1円の損益が確定】ということになります。
このように、IFO注文は、
買いから売り(売りから買い)まで、一度の注文で指定できて、決済も自動でされますから、為替レートをチェックできない方、パソコンの前に座り続けることが出来ない方でも、取引が可能な方法です。