豪鬼メモ

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今さらAquos R3を購入

気に入って使っていたAquos R2 Compactが水没してしまったので、今度はAquos R3を買った。Aquos R2 Compactをまた買おうと思って中古を探していたら、たまたまAquos R3の美品が安く出ていたのでポチってしまったのだ。筐体は大きく重くなってしまったが、画面解像度と処理速度とバッテリー持ちが断然良くなったので、なかなか良い。5年前の機種だが依然ばりばりの現役で使える。

経緯

以下の記事にて書き尽くしたが、Aquos R2 Compactは筐体の高さが135mmと尻ポッケに入れられるサイズ感で、かつフルHD以上の解像度を備える機種の中では、最強最後の機種である。これ以降の機種はどれも筐体が長くて重くなってしまっていて、近い未来にも小さいハイエンド機種が出る見込みはない。こちらは6年近く前の古い機種だが、2024年現在でもゲームをしなければ全く問題ない性能を備えていて、コスパがとても良い機種だ。
mikio.hatenablog.com

そんなAquos R2 Compactを気に入って使っていたのだが、先日東日本縦断の旅をしている際にスコールに見舞われて、カバンの中に溜まった水で水没するという事件が起きた。防水の機種のはずだが、古い機種だし中古で買ったものなので、どこかにガタが来ていたのだろう。筐体カバーを外した上で乾燥剤を当ててで2週間ほど乾かしたけど、回路ショートでもしたのだろうか、電源を入れてもバイブが作動し続けるだけで起動しなくってしまった。

仕方ないので、壊れたAquos R2 Compactの代わりに、以前に使っていたAquos R Compactを復活させて生活していたが、動作がもっさりしているのと、タッチ感度がおかしくなっているのとで、常用には耐えられなかった。なる早で別の機種が欲しくなった。なので、またAquos R2 Compactを買うべくネット上の様々なサイトを監視していたのだが、前回買った時のような良い条件のものがなかなか出てこなかった。その条件とは、1万円以下で、SIMロック解除かつネットワーク制限なしで、液晶に傷や色ムラがないことが商品写真で確認できるものだ。できれば、筐体カバーとカバーガラス(またはフィルム)付きで運用されているものが望ましい。2週間ほど監視を続けていたら、その条件に当てはまるAquos R3が出品されていた。小さい筐体フェチである私には大きすぎる機種ではあるが、それ以外のスペックは申し分ない機種なので、ポチってしまった。Aクラスの美品は2万円台で取引されているので、9400円はかなりお得だ。

なぜAquos R3を是としたのか。最大の美点は、WQHD(2560*1440)以上の解像度を持つ機種の中では、高さ156mmと比較的小さいことである。実際の解像度は3120*1440で、ピクセル密度は554ppiもある。筐体の小ささで言えばiPhone XSの高さ143mmの方が良いが、解像度は2436*1125かつ448ppiに過ぎない。高さが135mmを超えると尻ポッケには入れられなくなるので、この際だから画面解像度が高いものを選ぼうと思った。また、自転車旅の間は尻ポッケには何も入れられないというか、尻ポッケなどついていない短パンやサイクルパンツを履くので、高さの制限は忘れてしまうことにした。そうなると、解像度をできるだけ高くしつつも、なるべく筐体が小さい方が良いという優先順位になる。私はピクセル密度フェチでもあるのだ。

私はAquos信者でもシャープ信者でもないつもりだが、気づくとAquosシリーズを連続で3機種も買ってしまっている。Aquosシリーズに特筆すべき機能はないし、カメラ性能もイマイチだが、処理性能はそこそこで画面も綺麗で筐体が比較的小さいという特徴があるので、私の要求仕様に合いやすいのだ。型落ち機種を中古で探せばかなり安く手に入るのも良い。

レビュー

製品が届いた。ここで余談なのだが、ヤマトの配達員が間違って違う階の部屋に置き配をしたらしく、配達済みになっていたのに荷物が無くて焦った。置き配の際に届くメールの画像が自宅の床の模様と違っていたので気づいた。速攻で営業所に連絡を取ったらすぐに対応してくれて、間違って配達した部屋の住人と交渉して回収してくれた。人は間違うものなので、その際の回復処理がちゃんとしていることこそが重要だ。私としては荷物が届きさえすれば満足で、ヘマをした配達員が過度に怒られないことを望むのみだ。

送られてきた製品はちゃんとしていた。出品者の説明にある通り、筐体カバーとカバーフィルム付きで運用されていたらしく、フィルムに汚れはあるが本体は綺麗なものだった。液晶に色ムラや焼き付きもなく、全ての動作が正常だ。良い買い物だった。

筐体をズボンの尻ポッケに入れると、上端が飛び出てしまう。そのまま座るとポッケの淵がスマホを圧迫して今にも折れそうだ。やはり尻ポッケ運用は現実的ではない。てことは、出かける時にはバッグを持ち歩くか、ホルスター的なものを着用する必要が出てくる。ホルスターは何か趣味じゃないので、当面はバッグを持ち歩くしかないか。ちょっとした街歩きの際にいちいちバッグを持つのは嫌なのだが、仕方がない。筐体が185gと重いのも欠点だ。Aquos R2 Comactは135gなので、それより50gも重い。十円玉5枚分に過ぎないとも言えるが、37%も重くなっているわけで、ずっと手に持っていると疲れる。

Aquos R Compact(左)、Aquos R2 Compact(真ん中)、Aquos R3を並べて置くと、筐体の大きさが比較しやすい。敢えて感覚的な言い方をすると、R3は他二者に比べてふた周りくらい大きい。厚さも顕著に増えている。しかし、縁が丸められているので、R3の持ちやすさは他と同様だ。それにしても、こうして並べてみると、R2 Compactがいかに名機なのかが分かる。コンパクト路線のスマホがまたいつか復活してほしいと切に望む。

R3を使ってみると、2019年6月当時にはハイエンド機だっただけあって、サクサク動く。Snapdragon 855を積んでいて、それはAquos R2 Compactが積んでいるSnapdragon 845より45%も処理速度が上だそうな。まあこの手の比較は眉唾だったりもするのだが、845でも十分幸せに暮らしていた私としては、855の性能は全く申し分ないと言える。アプリの起動や切り替えも一瞬だし、ブラウザやマップやカメラの使用中に特に待たされるようなこともない。搭載メモリ6GBというのはAquos R2 Comactの4GBよりも50%も多いわけだが、現状でその恩恵はあまり感じない。メモリを馬鹿喰いするアプリを使えば違いが出るのだろうが、スマホでゲームも画像処理もしないのでそんなのに出会うことは当面無さそうだ。

画面が広く、それ以上に解像度が高いので、Webページもマップも動画も見やすい。横解像度が1440あると、スマホ用ページじゃないPC用に最適化されたページを見てもなんとか読めることが多い。この点はどう考えてもAquos R2 Compactより遥かに良い。本機は液晶の輝度や発色の良さが特長らしいが、確かにちょっと綺麗に感じる。色域もP3対応らしい。ただ、写真や動画は基本的にPCで鑑賞するので、コントラストが十分で文字が読みやすければ細かい色合いはどうでもいいというのが正直なところだ。輝度が高いのは屋外で見る場合に便利だ。周囲の光量に合わせて画面輝度が変わる機能もなかなか使える。リフレッシュレートが120hzなので、スクロールしても文字の残像が見えないのが良い。

いちおうゲームも動かしてみたけど、特にカクつくこともなく動いた。ゲームのアプリを起動すると、ゲーミング設定なるものが発動して、明るさやリフレッシュレートや処理性能や操作内容を最適化してくれるらしい。まあ私はスマホでゲームしないのでどうでもいいのだが。

上下にノッチがあるディスプレイは珍しいが、Aquos R2 Compactもそうなので慣れている。下のノッチの指紋センサーはホームボタンとも兼用できるが、これがなかなか便利だ。とくに自転車に乗っていて信号でさっとマップを確認する際に、指紋センサーでロック解除をしてそのままホームに行って地図を表示するという一連の流れが親指だけでできるというのは有難い。「設定->システム->操作->システムナビゲーション」で「3ボタンナビゲーション」を選ぶと、下のノッチの左右にはシステム標準の戻るボタンとアプリ切り替えボタンが置かれるので、ノッチ付きの帯の部分が無駄になることはない。そもそも縦に筐体が長いこともあり、かなり広々とした画面だと感じる。画面がそんなに縦長じゃなくてもいいから筐体を短くしてくれと声を大にして叫びたいところだが。

ディスプレイの発色は「ダイナミック」「標準」「ナチュラル」から選べる。それらを自動切り替えする「おススメ」がデフォルトだが、私は標準かナチュラルにしている。ダイナミックだと、彩度が高いので見栄えがするのだが、色温度が高すぎて、明らかに白が青かぶりして見える。逆にナチュラルだと色温度は好ましいのだが、彩度が低いのが気になる。標準はその中間だ。「おススメ」だとアプリによって自動的に切り替えてくれるらしいが、どうもダイナミックになることが多い気がする。個人的にはダイナミックは青すぎて許せないので、標準かナチュラルを切り替えて使いたいところだ。慣れてくるとナチュラルを使う時間がほとんどになってくる。

意外に使えるのは筐体の側面にあるアシスタントキーだ。これは元来Googleアシスタントを起動するショートカットなのだが、私はGoogleアシスタントを全く使わないので、それはどうでもいい。別の機能の呼び出しにカスタマイズできるのが重要だ。長押しでマップ、ダブルクリックでカメラを割り当てると、サイクリングの際に結構便利だ。Recマウントのスマホホルダにもギリギリ付けられるので、自転車に備え付けのナビとしても使える。しかし、ナビとして使うならR2 Compactのサイズ感の方が明らかに良かった。

バッテリー容量は3200mAhだそうで、とりわけ大きいわけじゃないが、私の使用方法だと充電は1日に1回で済むことがほとんどだ。液晶の割に消費電力が小さいそうで、電池持ちは悪くない印象だ。中古で買った割にかなり持つ。バッテリーは単体で買って、ドライバさえあれば自分で交換できるので、へたってきたらいずれ交換しよう。リフレッシュレートを60Hzに下げるとかなり節電になるので、旅先ではそうするだろう。アプリごとにリフレッシュレートを設定できるのがかなり便利で、スクロールしながら文字を読むブラウザは120hzにして、表示時間が長い割にはスクロール操作時の表示の乱れがどうでもいいマップは60hzにしたいところだ。というか120Hzで嬉しいのはブラウザくらいだし、それもスクロールしながら読まなければ別に60Hzでも問題なかったりする。充電はワイヤレス充電Qiに対応しているのだが、ケーブル充電より遅いので充電器を買う気にならない。米国のスタバみたいに外出先でQi端末があるなら便利かもしれないけども、東京では見ないので、意味無い。

シャープの独自アプリは、相変わらず全く使えない。場所や時間によってAIが語りかけてくれるとか、完全に要らんだろ。その辺の機能は速攻でアンインストールか無効化した。Docomoの独自アプリも使えないどころか通知がうざくて害悪なので、できるだけ無効化した。ホーム画面はDocomo Live/UXとやらがデフォルトなのだが、ごれはAquosかんたんホームに変更した。シャープの独自機能でもこいつだけは使える。カメラはOpen Cameraで無音化した。IMEにはGboardを入れた。ブラウザはKiwiブラウザを入れて「広告をブロック」を有効化する。あとは、天気予報とか潮汐とかKindleとか諸々のアプリを入れて、デスクトップのショートカットを整備すれば、環境設定は完璧だ。個人的におすすめのアプリは、Google Keepだ。TODOや思いついたアイデアはこいつにひたすらメモすると捗る。

Docomo Application Managerとかいうのはアンインストールも無効化も通知オフもできないガードがかかっているし、放っておくと消したドコモアプリを再インストールしてくるので、こいつだけはadbで無理やり消す必要がある。以下のサイトの解説に基づいてShizukuとashellを起動する。
sp7pc.com

それから、ashell上で以下のコマンドを実行する。"Success" と出れば成功だ。このサイトに他のアプリの消し方も載っているが、それらはわざわざ消さなくても無効化すれば実用上問題ない。Docomo Application Managerだけは必ず締めておくべきだ。同様に、通知がうざいのに消せないドコモ位置情報とドコモアカウント設定も始末すべきだ。

adb shell pm uninstall -k --user 0 com.nttdocomo.android.applicationmanager

adb shell pm uninstall -k --user 0 jp.co.nttdocomo.lcsapp

adb shell pm uninstall -k --user 0 com.nttdocomo.android.idmanager

おまけで、Apt-XのBluetoothイヤホンを接続した時に出てくるのQualcommの宣伝通知も始末しよう。この通知も普通には無効化できなくしてある。誰得なんだこんなの。

adb shell cmd package uninstall -k --user 0 com.qualcomm.qtil.aptxals

カメラの画質は、Aquos R2 Compactより良くなっていると思う。メインカメラは、センサーサイズが1/2.5インチで、絞りがF1.7で、画素数が1220万だそうな。Aquos R2 Compactはセンサーサイズが1/3で、F値が2.2で、画素数が2260万だ。そうすると、1画素あたりの集光量の比率は(((1/2.5)^2) / 1.7 / 1220) / (((1/3.0)^2) / 2.2 / 2260)=3.45倍ということになり、暗所には強くノイズも少なくなることが期待できる。しかし、画素数が減っているので、トリミング耐性は下がっていて、デジタルズームの画質劣化も激しいということになる。画角は対角78度で、35mm版換算で26mm相当だ。スマホのカメラは広角すぎるといつも思うが、それが市場のニーズなのだから仕方がない。広角なのに光学手ぶれ補正も付いているので、手ぶれの心配は少ない。実際の画質は以下のような感じで、まあメモ代わりにはいいかなって感じだ。広角の割に画面端の流れが少ないのは良いことだ。


サブカメラは超広角で、対角125度で35mm換算18mm相当の画角らしい。元来は動画専用らしいのだが、OSをAndroid 10に更新すると静止画でも使えるようになる。レンズに無理があるのか、樽型の歪みがやたら強いのが気になるが、画質云々を言い出さなければ、超広角で写真が撮れるのは結構楽しい。遠景を広角で撮るだけじゃなくて、パースを効かせて近接撮影をすると躍動感が出る。メインカメラもサブカメラもダイナミックレンジはかなり低く、逆光で空の白飛びを防ぐのは諦めた方がいい。


カメラのレンズが筐体から出っ張っているのは、現代のスマホの基準からすると当たり前なのだろうが、全く出っ張っていないAquos R2 Compactから乗り換えると違和感がある。普通に背面を下にしてテーブルに置くとレンズで筐体を支えることになるので、不安になる。よって、カバーをつけて運用するのが必須になる。カメラにそんなに期待していない私としては、この出っ張りはうざったいとしか言いようがない。

Bluetoothの音声送信のコーデックとしてAACやApt-Xに加えてLDACとApt-X HDとApt-X Adaptiveが対応しているのは良いことだ。Apt-X HDを実装したイヤホンやヘッドホンとの組み合わせであれば、CD以上の高音質で音楽が聴けるとされる。とはいえ、CD音質の周波数44.1kHzのナイキスト周波数22kHzは人間の最高可聴音域の20kHzを超えているし、CD音質のビットレート16ビット(log10(16)=368db)は人間が聞き取れるダイナミックレンジの90dbを超えているので、私も含めたほとんどの人類がハイレゾ音源の聞き分けなどできない。Apt-X Adaptiveの方はもうちょい実用的で、通信状況に合わせてビットレートを選択してくれるので、通信状況が良い時は最高音質で聴けて、通信状況が悪い時でも接続がブツブツ切れないで聴けるという仕様だ。切れにくくて高音質ということであれば、使ってみるのにやぶさかではない。しかしながら、私個人はSBCとApt-Xの聞き分けができないので正直なところSBCで十分とも言える。また、バッテリー持ちを気にするならSBCの方が良いし、SBCでもApt-X Adaptiveでも渋谷や下北沢に行けばブツブツ切れるので、コーデックで現実的に利便性が上がるかと言うと、そうでもないような気もする。

スピーカーはステレオで、鳴らしてみると、セリフの聞き取りに困らない程度にはまともな音がする。自分で常用しないので全くどうでもいい機能ではあるが、何かの機会でスピーカを使わなければならない時には嬉しいかもしれない。それよりも3.5mmヘッドホンジャックが付いているのが嬉しい。なんだかんだ言って優先のイヤホンやヘッドホンの方が音が良いし、バッテリーの減りも少ないので、長時間聴くならその方が良い。

買った個体はドコモ版らしいが、私はドコモ系のIIJを使っているので、対応バンドは理想的なはずだ。家や街中ではもちろん、地下鉄でも大丈夫だし、郊外をサイクリングしていても圏外になることはなく、通信も安定している。

今となっては当たり前の機能だが、GPSの他にみちびきにも対応しているので、日本国内での位置情報の精度がかなり高く、大通りの車線の違いもちゃんと認識してくれる。あと、Aquos R2 Compactでもそうだったが、相変わらず方位磁針が狂いがちだ。なので、マップ上で自分が向いている方角は信頼ならない。徒歩モードだとコンパスによる方向が重視されるが、車モードや自転車モードだと位置情報の変化から読み取るので、それに頼るのが現実的だ。

防塵防水性はIP68で、IPX6=完全な防塵およびIP8X=水面下での使用が可能ということになっている。しかし、同等の防水性能を謳っていたAquos R2 Compactが見事に鞄の中で水没死したため、この尺度は信用ならない。経年劣化で接着面に綻びが出るのは仕方ないところで、どの機種でも防水性は疑った方が良いだろう。風呂やプールに持ち込まないのはもちろんのこと、雨が降ったら何らかの退避措置を取るのが無難だ。

最近はサイクリングジャージをよく着るのだが、その際にはジャージの後ろポッケに入れるという手もある。ここならすっぽり入るし、座っても押し付けられないので、折れる心配はない。ただし、185gで下に引っ張られるので、裾が下がって背中全体の記事が引っ張られる感覚がある。なので、良し悪しだ。優先順位としては、カバンを持っている場合にはそちらに入れて、そうでなくサイクルジャージを着ている場合にはそちらに入れて、そうでない場合にはズボンの尻ポッケに入れるということになる。

前の所有者がつけていたPETフィルムは剥がして、ガラスフィルムに付け替えた。PETフィルムの可視光透過率は80%代で、しかも劣化でどんどん落ちてくるが、ガラスフィルムだと透過率99%以上を謳うものがあるくらいで(本当かどうか疑わしいが)、より高精細な画面が楽しめる。触り心地もガラスの方が好きだ。

古い製品のアクセサリ類はヤフオクやメルカリで探すと安価に投げ売りされているので狙い目だが、レビューが読めないのがちと辛い。以下の製品は安価に手に入ったが、失敗だった。どうもブルーライトカットとか言って青色の分光透過率を下げるために青色の反射率を上げているので、光源によって画面の色味が全然変わってしまうという欠点がある。特に日光の下で見ると青みが強すぎてまともに画面が見られない。カットするはずの波長が逆に多く目に入るというのは皮肉な話であり、外で満足に使えないというのは致命的だ。というか、カバーガラスに限らず、眼鏡でもサングラスでも、ブルーライトカットを謳う製品でまともなものを見かけたことがない。

まとめ

総じて、Aquos R3は、かなり利便性の高い機種だと言える。2024年8月現在でも十分に通用する性能があり、2560*1440の解像度で精細な表示ができ、120Hzのリフレッシュレートでヌルヌル動き、使い勝手は申し分ない。Webブラウズもナビゲーションも動画も快適そのものだ。ただし、筐体が156*74*8.9mmとでかくて、185gと重いので、尻ポッケに入れて持ち運ぶのはちと辛く、片手で長時間操作すると疲れる。いずれにせよ、これが1万円以下で手に入るのなら、買いだ。10万円も出して最新機種を買うのとか意味がわからない。でも、同じ値段でAquos R2 Compactが手に入るなら、やっぱそっちを選ぶかな。小さいは正義だから。