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今週の見逃せない記事(2024年12月21日~2024年12月27日)
徹夜で迎えた朝6時に起こした診断エラー/X線写真から患者の職業を推理せよ──週間まとめ

2024/12/28
日経メディカル編集部

 今週の見逃せない記事(2024年12月21日~2024年12月27日)を紹介します。押さえておきたいのが、診断エラーを引き起こしたケースについて振り返るコラム「診断エラー学のすすめ~Diagnostic Excellenceを目指して~」の最新記事。大規模急性期病院での当直中、多忙で一睡もできずに迎えた早朝6時頃の救急外来で研修医がなぜ、あの「重大な疾患」を簡単に除外してしまったのか、検証します。また、長尾大志先生のコラム「わかりやすイイ 胸部X線写真読影 アドバンス」は今回、胸部X線写真から患者の職業歴を考えさせる問題を紹介。特徴的な陰影から、皆さんは患者の職業を推理できるでしょうか。

 このほか、日経メディカル Onlineで今週多く読まれた記事をピックアップしました。記事タイトルをクリックしたり、ポストボタンを押して先生のアカウントに備忘録として加えたり、同僚の先生との話題にしてください。

編集部からのオススメその1 診断エラー学のすすめ~Diagnostic Excellenceを目指して~

一睡もできずに迎えた早朝の救急外来で起こり得るエラー
 過去の診断エラーを振り返る本コラム。今回の症例のセッティングは地方中核都市の大規模急性期病院での当直中です。一睡もできずに迎えた早朝6時頃、胸痛を訴える60歳代男性が救急車によって運ばれてきました。エラーを起こしやすい「HALT」(Hungry、Angry、Late、Tired)の状況で、研修医はどのような判断ミスをしたのでしょうか。

編集部からのオススメその2 長尾大志の「わかりやすイイ 胸部X線写真読影 アドバンス」

クイズ14●この陰影から予想される職業歴は?(難易度低)
 胸部X線写真の読影をクイズ形式で解説する本コラム。今回は、1枚の胸部X線写真から、患者の職業歴を考えさせる問題を紹介しています。選択肢は、農業、左官業、ホヤ養殖業、シイタケ栽培業、ペットショップ勤務の5つ。特徴的な所見から、皆さんは推理することができるでしょうか。

編集部からのオススメその3 NEWS◎外来医師過多区域で要請等を受けた診療所への診療報酬上の対応にも言及

厚労省が「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」を公表、5年めどに効果を検証
 厚生労働省は12月25日、医師偏在是正に向けて(1)医師養成過程を通じた取り組み、(2)医師確保計画の実効性の確保、(3)地域偏在対策における経済的インセンティブ等、(4)地域の医療機関の支え合いの仕組み、(5)診療科偏在の是正に向けた取り組み──の5つの柱を立てた「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」を取りまとめました。

編集部からのオススメその4 インタビュー◎Dr.孝志郎のクリニック院長の藤澤孝志郎氏

picture cells/stock.adobe.com

美容外科医のSNS炎上問題、医師に必要な倫理観とSNS運用術とは
 海外で研修中の美容外科医がSNSにご献体の写真を上げ、さらにその前でピースサインを取っていたことで非難が集中したというニュースが先日、世間を騒がせました。医療従事者に求められる倫理観やSNS運用時の注意点について、医師国試対策など医学教育に携わり、自身もSNSで発信する藤澤孝志郎氏に聞きました。

編集部からのオススメその5 伊東完の「楽しみながら学ぶ漢方談話」

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倦怠感、食欲不振…こじれた感冒症状に小柴胡湯
 感冒に効果のある処方について解説するシリーズの7回目。今回は感冒初期に見られる悪寒や節々の痛みのような体表の症状は良くなった一方、1日のどこかで発熱したり、倦怠感が残っていたりするような場合に使える漢方薬を紹介します。その代表が、前回解説した柴胡桂枝湯から桂皮と芍薬を抜き取った薬「小柴胡湯」です。

「CME Week 2024」、アーカイブ配信中

2024年11月18日(月)~22日(金)に開催された、医療の“今”を学べるオンラインイベント「CME Week 2024」のアーカイブ配信を行っています。
見逃してしまったあの講演動画には、こちらのページからアクセスしてください。

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