米国疾病対策センター(CDC)のHeidi L. Moline氏らは、米国の7大学の小児医療センターで、5歳未満の幼児を対象にRSウイルス(RSV)関連急性呼吸器疾患の流行状況を調べ、ニルセビマブがRSVによる入院を減らす効果を93%と推定したと報告した。結果は2024年12月9日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲載された。
2023年には、RSVのF蛋白に対するモノクローナル抗体で半減期が長いニルセビマブと、母親が生まれる児のRSV感染症を防ぐために使用するワクチン(Abrysvo)が米食品医薬品局(FDA)に承認された。そこで著者らは、New Vaccine Surveillance Network(NVSN)に参加している米国の7大学の小児医療センターから、医療処置を受けた5歳未満の急性呼吸器疾患(ARI)患者のデータを集め、これらの実臨床での有効性を検討することにした。
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