半音階のうつろい katek.exblog.jp

更新しないで，あっという間に日がたってしまった。

やっぱり疲れているんだろうな・・・

土曜日は読書会，今日は仕事関係の用事で混雑した駅や
街中を歩いた。
結果，お気に入りのイヤリングをたて続けに落としてしまい，
がっくりだ。
ひとつは，自分で作ったものなので，また作れるけれど，
真珠を使ってあったものなので「あいたっ！」って感じ。

ともかくこの疲れの原因は３日続けて，職場のわたしのものを
片づけしたことにあるようだ。
３日かかってもまだ終わらない。

長年積み残してきた課題に，今になってやっととりかかった
というところだ。

わたしはワープロもパソコンも苦手なので，授業プリントは
なんでも手書きでやってきた。
同じ内容の授業をしたこともなかったので，プリントの原稿は
山のように残ってしまっている。
焦れば焦るほど，プリントの枚数も増えていったのがわかる。

本はだいぶ捨てたので，あとはこのプリントたちの整理。

塔和子さんの詩を写そう。



　　　　　　選ぶ

　選ぶことは捨てることだ
　百から十を
　十から一を
　選んで九十九を捨てる
　この人を選んであの人を捨てる
　この道を選んであの道を捨てる
　ひとつの宝石
　一枚の着物
　一個の化粧品
　選ぶことは贅沢なことだ
　選ぶことは厳しいことだ苛酷なことだ
　だが
　人は選ばねばならない
　どんなに多くのものに囲まれていようとも
　自分の物にするとき
　たったひとつを選ぶことを強いられ
　同時に九十九を捨てることを強いられ
　選んだ重さを負わされる孤独な存在だ
　だが選ぶことは愛することだ
　捨てた九十九より選んだ一が重くなるほど
　選ぶことは捨てることだ
　選んだ一のために九十九のさびしいうめき声をきくことだ
　九十九のさびしいうめきを振りすてて
　一を選んだ勇者はだれ
　あなただ
　私だ
　この世に参加している
　人間だ



ひとつひとつ選びながら，暮らしていけるように，
ていねいに時間が過ごせますように。