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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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フェルメールに嫉妬だなんて・・・

なんとも,かんとも。
わたし,なんとフェルメールに嫉妬してしまいました。

頭痛が少しなくなってきたので,志村ふくみさん(染色家)の
『母なる色』のフェルメールについて書いているところを
読んでいたら,突然!

もともと,この本はフィンランドの女性画家エレーネ・シェルフベック
という人のことを知りたいなと思って借りてきたもの。
そこに,シェルフベック以外の画家も取り上げられていたのです。

それがフェルメール。

今やっているフェルメール展,行きたいけれど混雑に耐えられなさそう
だから,こらえています。
それに,何回かにわたって,数点のフェルメールは見ているし・・・

と思っていたのが,なんと文章だけで嫉妬してしまうなんて!

当時にしては,構図や主題が斬新だったとしても,
それにしても,日常を描いてここまで人を惹き付けてしまう
そのすごさ。

きれいなものをきれいに描く,だけでは全然物足りないもの,
表現できないのですが,なんであんなにともかくすごいのか。

前にルオーの絵がいいといいました。
嘘ではありません。
でも,ちょっときつかった。

裁判官の絵なんて,見たいと思わなかったような気がします。
分厚く塗られたマリアも。
近くで見ると,ほんとに分厚い。
あそこまで書き込むしんどさ。
マリアの顔は可愛げでもあるのだけれど。

わたし,絵は感覚で見ていいと思い始めたんです。
感覚を知るための知識ならいいかと。
まぁ,知識あればこそその絵を見ることにはつながるのですが。

フェルメールの絵は,感覚でものすごくいい。
色がなんともいえません。
きっと構図について,また他の視点から見てもおもしろいことは
たくさんあるのでしょうが。

フェルメールのように何気ないことを見たい。感じたい。
色で表したい!(形まで,構図までとはいいません)

もちろん無理すぎです。

わっはっはものです。

でも,そうちょっとでも望んでしまう業の深さなんです。
競争じゃないんだとわかっていながら,このしまつ。
あぁあ,
です。

そんなこといったら,今日読みかけの辻邦生さんの日記。
(部分引用ですが)
『背教者ユリアヌス』を書いていたときの辻さんの感性に
とっても魅力を感じて,あぁ辻さんの本,ほとんど読んでいない,
と,また読みたい癖がでてきたりして・・・

きっと読めないんです。
『背教者ユリアヌス』なんて難しすぎ!
でも読み取りたい!

こんな欲張りじゃ,成仏しません。
(欲張りじゃなくともか。)

おっと,日にちが変わってしまいました。
興奮を抑えないと眠れなくなるので,ここまで。
by KATEK | 2008-09-19 00:12