プランターで咲くチューリップ
2008年 04月 21日
夏風邪ではないから,まぁいいか,でもない。
風邪をこじらせてしまったようだ。
昨日やっとお医者さんから薬をもらってきて飲んだのだけれど,
夕べは辛かった。
咳に頭痛に,血の混じった・・・
薬が切れると今もふかーいところから,すぐ咳が出てくる。
明日もおとなしくしてなさいってことのようだ。
殺人事件とかいろいろなことが報じられるけれど,
ここのところチューリップやパンジーの花が切り取られるというのが,
やけに大事(おおごと)に伝えられている気がする。
何かの本で読んだのだけれど,花を美しいと感じられるようになる
ってことは,けっこう人間にとって難しいことなんだ。
花=きれい・うつくしい・かよわい
花を傷めるもの=悪・ひどい・何を考えているのだか→正義に反する
なんて図式がすぐに出来上がってしまうことのほうが,よっぽど
こわい。
自分は人間なのに,プランターの花くらいもめんどうみてもらってないし,
注目もされていない,なんて考えてしまうことって,ありそうだもの。
球根を買って植えて肥料をあげて,ってかかるお金があれば,
その分何か食べ物を買えるのにとおもうことだってあるかもしれない。
きれいさに,ましてはみんなに媚を売っているようなプランターの花の
美しさに,しっとしたり,腹が立ったりすることはいくらだって
ありそうな気がする。
わたしは今,とってもありがたい環境の中で生活させてもらって
いるから,クスノキの落ち葉の美しさに立ち止まることもできるし,
空を見上げてなぜか感激することだってできる。
これは,人間みんなに与えられるべき余裕とでも言うのかも
しれないけれど,実際はみんながそんなことできる状態ではないだろう。
後期高齢者医療費のことだってしかり。
毎日なんとか生きていくことでいっぱいいっぱいになることは,
いくらでもありうること。
そんななかで,きれいなこと・美しいものに感動しましょう,
人間,きらりとひかっているのがいいですねとか,
プロの仕事はさすがとか,
健康が一番なんて
かるーいことばに満ち満ちている世の中に腹が立つ。
ちょうど,阿部和重『ニッポニアニッポン』という小説を読み終わった。
ニッポニアニッポンというのは,トキのこと。
絶滅した(?)トキ。(日本固有種はもういないと思ったのだけれど)
鴇谷という少年が,妄想のなかで膨らませたトキを殺す計画,
実行・失敗までの心理を描いたものだ。
いわゆる「なに考えているんだかわからない」「ストーカー」していた
少年が,自分の名字の「鴇」にはまって,またパソコンにはまって,
計画に思い至るまで。
なにかを一つ掛け間違えれば,こんな妄想にはまることも
あるかもなぁなんて感じる。
人間関係がうまく結べない,そういう人は増えているという。
この主人公だって,空気が読めない,ズレたひとだっただけ。
人間としてちょっとした違いでしかないのかもしれない。
わたしだって,人間関係をうまく結べない人だから,過剰反応
してしまうことで,今に至っているわけだし。
ともかくだ。
オリンピックはいいことだ,とか,
花はきれいだ,とか,
そんな単純なことを正義に引き寄せるのがこわいってことなのだ。
風邪をこじらせてしまったようだ。
昨日やっとお医者さんから薬をもらってきて飲んだのだけれど,
夕べは辛かった。
咳に頭痛に,血の混じった・・・
薬が切れると今もふかーいところから,すぐ咳が出てくる。
明日もおとなしくしてなさいってことのようだ。
殺人事件とかいろいろなことが報じられるけれど,
ここのところチューリップやパンジーの花が切り取られるというのが,
やけに大事(おおごと)に伝えられている気がする。
何かの本で読んだのだけれど,花を美しいと感じられるようになる
ってことは,けっこう人間にとって難しいことなんだ。
花=きれい・うつくしい・かよわい
花を傷めるもの=悪・ひどい・何を考えているのだか→正義に反する
なんて図式がすぐに出来上がってしまうことのほうが,よっぽど
こわい。
自分は人間なのに,プランターの花くらいもめんどうみてもらってないし,
注目もされていない,なんて考えてしまうことって,ありそうだもの。
球根を買って植えて肥料をあげて,ってかかるお金があれば,
その分何か食べ物を買えるのにとおもうことだってあるかもしれない。
きれいさに,ましてはみんなに媚を売っているようなプランターの花の
美しさに,しっとしたり,腹が立ったりすることはいくらだって
ありそうな気がする。
わたしは今,とってもありがたい環境の中で生活させてもらって
いるから,クスノキの落ち葉の美しさに立ち止まることもできるし,
空を見上げてなぜか感激することだってできる。
これは,人間みんなに与えられるべき余裕とでも言うのかも
しれないけれど,実際はみんながそんなことできる状態ではないだろう。
後期高齢者医療費のことだってしかり。
毎日なんとか生きていくことでいっぱいいっぱいになることは,
いくらでもありうること。
そんななかで,きれいなこと・美しいものに感動しましょう,
人間,きらりとひかっているのがいいですねとか,
プロの仕事はさすがとか,
健康が一番なんて
かるーいことばに満ち満ちている世の中に腹が立つ。
ちょうど,阿部和重『ニッポニアニッポン』という小説を読み終わった。
ニッポニアニッポンというのは,トキのこと。
絶滅した(?)トキ。(日本固有種はもういないと思ったのだけれど)
鴇谷という少年が,妄想のなかで膨らませたトキを殺す計画,
実行・失敗までの心理を描いたものだ。
いわゆる「なに考えているんだかわからない」「ストーカー」していた
少年が,自分の名字の「鴇」にはまって,またパソコンにはまって,
計画に思い至るまで。
なにかを一つ掛け間違えれば,こんな妄想にはまることも
あるかもなぁなんて感じる。
人間関係がうまく結べない,そういう人は増えているという。
この主人公だって,空気が読めない,ズレたひとだっただけ。
人間としてちょっとした違いでしかないのかもしれない。
わたしだって,人間関係をうまく結べない人だから,過剰反応
してしまうことで,今に至っているわけだし。
ともかくだ。
オリンピックはいいことだ,とか,
花はきれいだ,とか,
そんな単純なことを正義に引き寄せるのがこわいってことなのだ。
by KATEK
| 2008-04-21 21:30