半音階のうつろい katek.exblog.jp

きいてください。
今日はいいこと，あったんです。
気持にぴったりくる本，2冊に出あいました。

両方とも，文学でも絵本でも写真家の深遠な写真集でもないんです。
どう見ても売れ線狙いの本なのです。
でもそれが，今のわたしにはぴったりきて・・・

1冊目は荒井良二さんの絵本
『ぼくがつ　ぼくにち　ぼくようび』　平凡社

見開きで一話。
右側は，色とりどりの絵でかわいくって。

気に入ったところをちょっとご紹介。


　　　（ぼくがつ　ぼくにち　ぼくようび）

　　晴れた空にむけて，アーッと口を大
　　きくあけると太陽のつぶつぶが口か
　　らコロンコロンとはいってきて，なんと
　　なく心のバイキンがシュンとなって
　　小さくなる気がしていいぞォ！！
　　空にもっこりの雲，子どもの時の雲の
　　観察日記を思い出したあ！毎日
　　あんまり変わらない雲に，おもしろい
　　形になってちょうだいなんてお願い
　　したもんだよ。

　　　　＊右側の絵はピンクや水色や緑や黄色でいっぱいで
　　　　　下のほうにこげ茶のくまさんが大の字になって寝ています。
　　　　　空を見ているんだと思います。
　　　　　頭のところに一本の白い花。


今日のお気に入りの2冊目は，

『The　Blue　Day　Book　　　　誰でも落ち込む日がある。』　竹書房

平積みになりそうな本だし，動物物の写真集は受けること間違いなし
なんだろうけど，ページをめくるごとに悲しくて切ない思いになりながら
でも涙を出して大笑いしてしまう動物の表情やしぐさで
うめつくされています。

今日はちょっとハイなのかもしれません。
わたしって，ちっとも理論的でも，知的でも，物知りでもなくって
たわいのないことで大喜びする夢見る（かつて）少女だよなぁ
なんて，あらためて思ったりしちゃって。

～すべきとかいって，がんばっちゃう人じゃないんだよなって。

ぼーっとしていて，お日様が出ただけで，気持ちよくてニコ二コになっちゃう
そんな人なんだなって。

いつからか母から「弱い人には～してあげなさい」って習ったのが
強迫的に心に染み付いちゃって，がんじがらめになていたんだなって
そんなことを思うと，もっと単純に生きたいなって思ったのです。

市民としての責任はちょっとだけ，
なくさない程度に。