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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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おかしいぞ。

NHKのクローズアップ現代で,40代・50代の教員で辞めていく人が増えている
という報告をしていた。
そこで,あらたに教員養成の専門の大学院をつくったということも。

ところが,「よりよい」教員をつくるために,そこでなにを教えているかっていったら
単なる技術らしい。
コミュニケーション力を高めるとか,なぜ途中で教員をやめてしまったか
再考させるとか。

教育が,根本的に考えてなぜ大事なのかとか,なぜ危ない面があるのかとか
そんなことにはちっとも触れていない。

ボディラングウェッジとか心理学的な対応の仕方なんか,ひとりで勉強できるもの。
そしてそんなものは,あとからついてくる。
そんなことを宝のように学んだって,大事なことは見えてこないんじゃないか・・・

なぜ自分がそのことを伝えたいのか
なぜ生徒と一緒に考えたいのか
そこが一生かけての課題だと,私自身は思っている。

今年から完全に夏休みは5日間のみと決まった。
生徒が登校してこないだけで,実質的にはいわゆる民間のサラリーマンやほかの
公務員と同じ勤務になる。
夏休みにこそ,いろいろなところに出かけて,歴史的な勉強をしたり
長い時間をかけて本をじっくりよんだりしたいのに・・・
(学校の図書館では,必要な本さえ買ってもらえない。生徒の読み物が優先されるし
それだけで,まだ足りないくらいの予算しかない。おまけに,図書館の蔵書は少ないし
教員が勉強できるスペースだってない。せめて一般の図書館に行かせてくれたって
いいのに,それさえできないなんて・・・)
映画をチェックすることだって,社会を教えるうえでとっても大事なことだと
わたしは考えている。
本だって,映画鑑賞にかかる費用だって全部自分でもっているのだし・・・
そんなに勉強させたいのだったら,本を買う費用と,それを置く場所と扇風機くらい
自治体で負担して欲しい。

教員は,心の教育をする人じゃないし(クローズアップ現代のキャスターは,
心の教育をする人だと考えて話をしていたが),部活動を教える人でもない。
根本は「学ぶこと」を伝える人。
そこを,教員以外に人にわかってもらわないと,この国の教育は崩壊する。

スウェーデンの教育→全体をボトムアップさせること,義務教育期間は
ほとんど怒らないこと(目は配っても自由にさせておく),競争をさせないこと,
ほめること,
そんなのんびりとしたやりかたがあって,成功しているんだてことも,知って欲しい。

さらにいえば,スウェーデンの教育が日本の教育基本法の精神をいちばんよく
反映しているんだってことも。

今年の夏は,暑い学校で熱中症にならないように,気をつけよう。

そうだ。
ほっとする情報をひとつ。
エゴノキに,白い実がなっていたのを見つけたこと。
これまた宝石みたい。
by KATEK | 2006-06-21 20:57