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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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『活動家一丁あがり!』を読む。

湯浅誠 一丁あがり委員会
『活動家一丁あがり!社会にモノ言うはじめの一歩』(NHK出版新書)
を読む。

湯浅さんの繊細な「モノ言う」ことのすすめの文章がいい。
湯浅さんの、いろいろな人を切り捨てない・いろいろな感じ方を切り捨てない
そういう立ち位置が魅力的だ。

首都圏青年ユニオンで活動している河添さんは、たくましい。
テレビで活動の様子を見たことがあるが、理屈とからだの動きが
つながっている。
すごい。

どちらも「場」を作ることが大事だと考えている。
いろいろな人が集まって、それぞれの目的でつながれる場を作る、
それが「溜め」になってく。
安心感と自尊心の回復。

考えてみれば、わたしも職業を活動家になることにつなげていた気がする。
大学時代、部活はある意味「活動」だった。
社会問題を扱ったフィルムを学内で見せること、そのための資金集めや
宣伝をしていた。
ほかの学部でも「1フィート運動」だとか「白バラは散らず」だとかいった
上映会があったりして、そういうところにはずいぶん顔を出していた。
知らせることが大事だと考えてきた。

労働問題がわたしの関心事であったにもかかわらず、職場で動員されて
いく集会やデモやメーデーは、どこか違和感があって、シュプレヒコールや
「団結、よーい!」なんていわれると嫌な感じがした。

連帯という言葉は好きだったけれど、動員と連帯は違うと感じていた。
今は職場の組合活動からはずいぶん遠ざかっている。
それでいて、授業では首都圏ユニオンのことを伝えたりしながら、
「モノ言う」ことが大事だなんて言っている。

生徒は「モノ言う」ことから100キロくらい(?)離れていて、
バイト先で「モノ言う」なんてことは絶対に嫌だというし、
そんなことをするならバイトを辞めたほうがいいといわれ、
でも、
それでも「モノ言う」時のことを考えての情報を伝えている。
(もちろん授業でそういう話ばっかりしているわけではない。
本当のところ、人権とは何かなんていう理屈を伝えたい気持ちは強い。)

『活動家一丁あがり!』のなかで紹介されている人たちの「場」作りは
楽しそうで面白い。
でも、それよりこういう本を作ったという活動がすごいと思う。

楽しんで仕事や活動しないとね。
by KATEk | 2011-09-26 21:38