試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

VMware PlayerのGUIウィンドウを消して裏で動作させる

VMware Playerは、pstreeコマンドなどで確認しても分かるが、仮想マシンのプロセス(vmware-vmx)自体はinitプロセスの下で動作していて、X Window Systemと切り離すことができる。 VMware Playerのウィンドウを閉じるか、メニューから終了をしようとした場合…

QEMU/KVM(AMD-V)の動作報告(Linux 2.6.23 + KVM 49)

久しぶりにQEMU/KVMが動作した。 Linux 2.6.23(カーネルのKVMは無効にしてビルド) KVM 49 の組み合わせで動作している。 ネットワークの不具合について 最近のバージョンについて ネットワークの不具合について起動時に固まることなく動作はしているのだが、…

Compiz Fusionで作業を効率良く進めるための設定を目指す

デフォルト設定をベースとして、なるべく体感速度を上げて、作業も効率よく進められそうな設定を目標にして、色々と試してみた。 なお、設定は好みによるところも大きいので、以下の内容で全てのユーザにとって快適なものとなる保証はできない。また、設定項…

NVIDIAドライバ 100.14.23は既存のebuildの名前変更でOK

(2007/11/1)公式のebuildが入り、以下の作業によって入れる必要はなくなった。ベータ扱い?でハードマスクになっている。 11/1現在、http://www.nvidia.com/object/unix.html の最新のリンクは何故か100.14.19、http://www.nvidia.co.jp/object/linux_display…

Adobe Reader 8.1.1の日本語版を入れる(2007/10/29現在)

(2014/9/26)本記事は2007年10月時点のGentoo向けの内容となる。2007年10月現在、Adobe Readerの最新版は8.1.1で、ebuildにより提供されている言語は英語のみとなっているが、日本語版は既にリリースされているため、このebuildを修正することで、日本語版を…

Ubuntu Gutsy(7.10)のuswsusp設定補助スクリプト作成中の覚え書き

幾つか、新しく知ったことやメモしておきたいことがあったので、ここに箇条書きにしておく。 Debianパッケージの設定ツールDebConfのインターフェースの設定は「debconf-show debconf」を実行して「frontend:」の値を確認する。 Debianパッケージがインスト…

Compiz Fusionの覚え書き(2007/10/28現在)

Compiz Fusionの初の安定版、バージョン0.6.0がリリースされて、色々なディストリの公式パッケージにも(ディストリによっては0.5.2だが)入っているようで、導入に関しては非常に楽なものとなった。 Gentoo Linuxでのパッケージ名 基本パッケージ 設定バック…

Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsusp関連の設定を半自動で行うスクリプトを試作

「Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsusp + hibernate-scriptによるハイバネーションを行う」で行った作業は結構面倒なので、その何倍もの手間をかけて、この作業を半自動化してみる実験。「Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsuspのスワップ「ファイル」からの復帰ができなかっ…

Ubuntu Gutsyでのuswsuspのスプラッシュを動作させるための覚え書き

uswsuspによる休止/復帰における進行状況バーの表示自体は、動くところまで持っていけたのだが、現状では、Usplash*1/Splashyのいずれの場合も、問題が残ってしまっている。見た目をあまり気にしないのであれば、テキストによる表示で使用するのが一番楽で無…

Subversion版Xfceを試してみる(2007/10/25現在)

バージョン4.4.1が出て半年以上が経過した現在、新しいバージョンが(betaを含め)出る気配はないが、開発版を落としてビルド・インストールすることはできる。 (2007/12/3)バージョン4.4.2がリリースされ、Thunar 0.9.0もリリースされた。タイムスタンプの不…

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-soundlibsをビルド)

準備として、「emul-linux-x86-soundlibs」をインストールしておく。 問題なくビルドできたもの alsa-lib(1.0.15 USE="midi -python") aRts(3.5.5 USE="alsa esd jack mp3 vorbis") libsndfile(1.0.17-r1 USE="alsa -flac") 32bit版LADSPAプラグイン インス…

Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsuspのスワップ「ファイル」からの復帰ができなかった件の対処と、ファイルへの書き込みの流れ

uswsuspでは、復帰時にinitrd(初期RAMディスク/initramfsとも呼ぶ)の中に含まれるresumeコマンドが呼ばれ、その際には、initramfs内の/etc/uswsusp.confが使用されるということが分かり、解決の糸口となった。 以下、スワップファイルの作成からそのファイル…

TuxOnIce + hibernate-scriptとUSBキーボード/マウス

TuxOnIceによる休止状態からの復帰時にUSBのキーボードとマウスが利かなくなる場合がある。これはTuxOnIceとhibernate-scriptのバージョンによって起きたり起きなかったりする。また、全てのUSBキーボード/マウスにこの記事の内容が当てはまるという保証はで…

Ubuntu Gutsy(7.10)でuswsusp + hibernate-scriptによるハイバネーションを行う

Ubuntu Linux(Debianも同様)では、TuxOnIceを使用するよりも、uswsusp方式のほうが楽で、簡単に導入できる。hibernate-scriptがこれに対応していることにより、一部設定が必要な部分もあるが、TuxOnIceによる休止をhibernate-scriptで実行するのと同じ感覚で…

hibernate-scriptの設定ファイルと、GRUB設定の入れ替え機能について

hibernate-scriptの設定ファイル hibernate-scriptが実行時に直接使用するのは/etc/hibernate/hibernate.conf。 デフォルトでは、その内容が TryMethod suspend2.conf TryMethod disk.conf TryMethod ram.confとなっていて、ここに書かれている、方式ごとの…

既存のebuildを再利用してVirtualBox 1.5.2を入れた覚え書き

(2007/10/23)サーバ上にvbox-kernel-module-src-1.5.2.tar.gzが置かれるようになり、Portageツリーにも公式のebuildが入ったため、以下の作業を行う必要はなくなった。カーネルモジュールのパッケージが見付からない?virtualbox-modulesのebuildにおいて、サ…

fbsplashのテーマとTuxOnIceのfbsplash版UserUIについて

fbsplashテーマの入手 kde-look.org gnome-look.org TuxOnIceの公式サイトにあるテーマ 配置場所 Gentoo Linuxのパッケージ TuxOnIceのfbsplash版UserUIのテーマの選択 fbsplash用のinitrdにTuxOnIceのfbsplash UserUIを含める fbsplashテーマの入手fbsplash…

hibernate-script 1.97でTuxOnIceのファイル書き込みができない?

(2007/11/4)Gentoo Linuxのパッケージ(hibernate-script-1.97-r1)では修正が入った。Gentoo Bugzillaのhibernate-script-1.97-suspend2.patchが該当の修正となっている。 hibernate-script 1.97でメモリイメージをファイルに書き込もうとすると、 cat: /sys/…

TuxOnIceの休止と復帰の実際(3.0-rc1の時点)

hibernate-scriptを使用した休止の実行 実行方法 sudoコマンドでパスワードを入力せずにスクリプトを実行する設定 カスタムラッパースクリプトの例 NVIDIAモジュールの削除に失敗して止まる 復帰 hibernate-scriptを使用した休止の実行hibernate-scriptは、T…

Linux上で休止状態を実現するTuxOnIceの概要と準備(3.0-rc1の時点)

概要 TuxOnIceは、以前Software Suspend2(あるいはSuspend2)と呼ばれていた、ハイバネーションの実装の1つ。 メモリの内容をディスクに保存して電源を切り、次に起動したときにこれを読み込むことで、作業状態を復元できる。 普通に電源を切ると、次に起動し…

hibernate-script 1.97をインストール

1.97が出た後、なかなかebuildが出ないので、過去のバージョンのebuildを再利用して最新版を入れてみた。hibernate-script-1.96-r1のebuildに書かれているSRC_URI(サーバから取得するURL)に含まれるパッチ(hibernate-script-1.96-patches-2.tar.bz2)には hib…

tuxonice-userui-0.7.2.ebuild

(2007/10/28)Portageツリーに、 tuxonice-sources-2.6.23 tuxonice-userui-0.7.2 hibernate-script-1.97 のebuildが入り、以下のebuildを使用する必要はなくなった。 Linuxカーネルにおけるハイバネーション*1の実装の1つであるTuxOnIce(旧Software suspend …

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-qtlibsをビルド)

emul-linux-x86-qtlibs-10.0-r1の時点ではQT4が含まれていないが、自分でビルドして用意すれば、32bitのQT4を要求するアプリケーションを動作させることができるようになる。これを追加するだけでも意味はある(時間はかなりかかるが...)。 QT3(3.3.8-r4 USE=…

alsa-driver-1.0.15rc3をカーネルツリーに組み込んだときのエラーに対処

(2007/10/19)バージョン1.0.15ではこの問題は修正されている。 「カーネルソースツリーのALSAドライバを新しいalsa-driverに置き換える」のスクリプトで、Linux 2.6.23(内蔵するALSAのバージョンは1.0.14)にALSAドライバ 1.0.15rc3を組み込んだところ、カー…

Linux 2.6.23で、sandboxのエラーによりカーネルモジュールをビルドするパッケージがインストールできない問題を回避

Linux 2.6.23に上げたところ、NVIDIAドライバなど、カーネルモジュールを含むパッケージをビルドすると、カーネルソースツリー内にファイルを書き込もうとして*1、下のようなエラーが出るようになった。 (ビルド完了) >>> Source compiled. ----------------…

Gentoo Linuxにおけるグラフィカルな起動画面とuvesafbについて(Linux 2.6.23以降)

起動時にグラフィカルな起動画面を表示するための仕組みは幾つかあるのだが、Gentoo Linuxでは、その中で、fbsplashというものが比較的簡単に使える。 fbsplashは、Linuxのカーネルフレームバッファデバイス(グラフィックデバイスを抽象化したデバイス)と、…

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-baselibsをビルド)

まず、 emul-linux-x86-baselibs emul-linux-x86-xlibs が必要。また、パッケージごとに、ヘッダファイルを要求する関係で、64bit版の各種パッケージも必要になる(これは他のemulパッケージにも言える)。 ビルドエラーなしのパッケージ USE="-python"を指定…

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-sdlをビルド)

準備として、「emul-linux-x86-sdl」をインストールしておく。 問題なくビルドできるもの smpeg(0.4.4-r9)とsdl-ttf(2.0.8) sdl-sound(1.0.1-r2 USE="mikmod mp3 mpeg vorbis -flac") sdl-mixer(1.2.7 USE="mikmod mp3 vorbis") インストールするebuildの例 …

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-gtklibsをビルド)

下に書いている順番どおりにビルドする前提での覚え書きなので、ビルドの順番を入れ替えたり、途中のファイルコピー作業を飛ばしたりするとエラーになる可能性がある(GTK+ 1とImlib 1の系統とそれ以下は独立なので、その2つを飛ばしたところから始めることは…

x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(chroot無しでemul-linux-x86-xlibsをビルド)

X関係のライブラリは基本的にCHOST/ABI指定で通るが、一部例外もある。64bit版とのバージョンの開きが大きく、「libX*」をビルドするだけでも価値はある。 準備 順番 freetype glut openmotif 32bitでもxcbを使用するようにする x86_64システムへインストー…