井出草平の研究ノート

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

久里浜医療センターのグループがゲーム行動症の実態を報告した論文において、依存症医の役割がないことが明らかになってしまった件

www.ncbi.nlm.nih.gov Tateno, M., Matsuzaki, T., Takano, A., & Higuchi, S. (2022). Increasing important roles of child and adolescent psychiatrists in the treatment of gaming disorder: Current status in Japan. Frontiers in Psychiatry, 13, 9…

自白剤として描かれるスコポラミン

「ブスコパン」という名前で売られているスコポラミンという薬がある。薬局でも買える薬だ。 www.ssp.co.jp ライフハックとしては、かなり強力な車酔い・船酔いに有効ということだろうか。 トラベルミンでも船酔いを防止できない場合には、スコポラミンを使…

Lasssoのパッケージglmnet入門[R]

https://glmnet.stanford.edu/articles/glmnet.html はじめに Glmnetは一般化線形モデルおよび類似モデルをペナルティ付き最尤法でフィッティングするパッケージである。正則化パラメータλの値のグリッド(対数スケール)において、正則化パスがlassoまたはe…

タルコット・パーソンズ「病人役割と医師役割の再考」

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Parsons, T. (1975). The Sick Role and the Role of the Physician Reconsidered. The Milbank Memorial Fund Quarterly. Health and Society, 53(3), 257. https://doi.org/10.2307/3349493 本稿では、いわゆる病的役割のある側面…

ネット・ゲーム依存症の予防・治療支援サービスをしている人の本を読んだら、樋口先生の作ったドーパミンの作り話がそのまま載っていてミーム化していることを確認してしまった話

専門家が親に教える 子どものネット・ゲーム依存問題解決ガイド (学研のヒューマンケアブックス)作者:森山沙耶GakkenAmazon MIRA-iというサービスをやっている公認心理師の方の本。 mira-i.jp 脳の説明 例えば、アルコールを飲んだとき、ギャンブルで大儲け…

「やめたくてもやめられない…」 実は深刻なネットポルノ依存(毎日新聞)

mainichi.jp WHOは2018年に国際疾病分類の改訂版(ICD―11)を公表し、「強迫的性行動症」を新たに追加した。日常生活に支障を来すネットポルノなどの過剰利用は「強迫的性行動症」に含まれると考えられており、精神疾患として初めて認められた形だ。 そうし…

現代人の9割は何かに依存している!?最近は「性」に関する依存症が増加傾向なワケ(ニフティニュース)

依存症の新規患者数は、じわじわと増え続けています。近年特に増加が目立つのは、性に関わる問題行動です。

「ゲーム障害」相談が4倍に コロナ禍、依存度高まる 20代以下男性が大半(下野新聞)

www.shimotsuke.co.jp ゲームのやり過ぎで日常生活に影響を来す「ゲーム障害」に関し、2022年度に県精神保健福祉センターに寄せられた相談件数が78件に上ることが30日までに、同センターのまとめで分かった。集計を始めた19年度(19件)の4倍に増加して…