井出草平の研究ノート

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Stata LCA プラグインを使用した潜在クラス分析 導入偏[Stata]

Stata15から標準機能で潜在クラス分析ができるようになっている。 ただ、基本的な機能しかないため、Stataの標準機能の潜在クラス分析は現在のところ実用に耐えられない。そこで、面倒な作業が必要になるが、Lanzaらが作成したStata LCA プラグインを使わざ…

トリンテリックス(ボルチオキセチン)と性機能障害

トリンテリックス(ボルチオキセチン)について一つ気づいていなかったことがある。下記の記事を読んで気付いた。 www.mdmag.com 性機能障害が他の抗うつ薬に比べて低いという補足記述が2018年10月22日にFDAに受理されたという記事である。 研究 元になった研…

トリンテリックス(ボルチオキセチン)のレビュー

トリンテリックスが11月27日発売ということなので、トリンテリックスのレビュー論文を簡単に紹介しておこう。適応の大うつ病性障害以外に全般性不安症にも使用されている。 トリンテリックスのレビューはなぜかたくさんあって、適切なものを選ぶのが難しい。…

99ルール - ブートストラップは99回反復しろ!

今回は潜在クラス分析のBLRTのエントリの積み残しである。 RandomLCAパッケージを用いた潜在クラス分析とBLRT[R] 先のエントリーでは修正値を変更すればブートストラップの反復回数は連動して変えられるのでは?と書いていたが、修正値は1のままで、一般的…

並列処理をするとBLRTのブートストラップは速くなるか

先日、潜在クラス分析のBLRT、要するにブートストラップを走らせるとやたらと時間がかかった。999回に設定してあることが大きな原因になっているが、Rががシングルコア処理をしているのも原因ではないかと考え、並列処理について検討してみた。Mplusであれば…

poLCAでデータ加工をしてRandomLCAでBLRTの計算をする[R]

私たちが使い慣れているデータ(行にケース、列に変数という形式のもの)を使ってRでブートストラップ尤度比検定(Bootstrapped Likelihood Ratio Test)を計算する方法についてのエントリである。 poLCAには残念ながらBLRTの機能がないので、poLCAのpredcell関…

RandomLCAパッケージを用いた潜在クラス分析とBLRT[R]

Rで潜在クラス分析をするパッケージとしてはpoLCAが有名だが、RandomLCAでも潜在クラス分析ができる。 poLCAではブートストラップ尤度比検定(Bootstrapped Likelihood Ratio Test: BLRT)ができないが、RandomLCAではできるらしい。 cran.r-project.org Rando…

潜在クラス分析のエントロピーの計算[R]

RのpoLCAパッケージで潜在クラス分析のエントロピーを計算してみたい。 相対的エントロピーと絶対的エントロピー エントロピーという指標はMplusユーザーにとってはお馴染みのものである。 Mplusで出力されるのは正確に言うと、相対的エントロピー(Relative …

ベイズの定理

基礎的な所だけどわかりやすい動画。 【大学数学】ベイズの定理【確率統計】

共変量を伴った潜在クラス分析[R]

Rで共変量を伴った潜在クラス分析を行ってみたい。 パッケージはpoLCAを使う。 poLCAパッケージを利用した潜在クラス分析は以前にエントリしている。 RのpoLCAパッケージで潜在クラス分析を行う 共変量とは何かというのは、以前にMplusでの方法をエントリし…

潜在クラス分析の応答確率の棒グラフ[Stata]

Stataでは潜在クラス分析の応答確率の棒グラフが描ける。棒グラフというのは今まで見たことがなかった。不要な気もしないでもないが、説明するときにわかりやすいのかもしれない。 使用するのはmarginsとmarginsplotである。説明によると条件付き応答確率の…

潜在クラス分析[Stata]

Stataで潜在クラス分析ができるのでやってみた。 Stata15から標準機能で利用できるらしい。 Lanzaらのプラグインを使えばStata11から利用可能である。 www.methodology.psu.edu Stataの標準機能だと機能が足りないように思うので、Lanzaらのパッケージを結局…

ベイジアンロジスティック回帰分析・その3

HardinとHilbeのStata本にあるベイジアンロジスティック回帰分析の続き。今回は事前分布としてコーシー分布を使う方法についてである。 1回目エントリはこちら 2回目エントリはこちら Generalized Linear Models and Extensions: Fourth Edition作者: Jame…

ベイジアンロジスティック回帰分析・その2

HardinとHilbeのStata本にあるベイジアンロジスティック回帰分析の続き。前回のエントリはこちら Generalized Linear Models and Extensions: Fourth Edition作者: James W. Hardin,Joseph M. Hilbe出版社/メーカー: Stata Press発売日: 2018/06/28メディア:…

献本御礼:宮本みち子編『すべての若者が生きられる未来を』

すべての若者が生きられる未来を――家族・教育・仕事からの排除に抗して作者: 宮本みち子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/09/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 宮本先生に講演会でお会いして頂戴いたしました。 ありがと…

インドでひきこもり、いや、Netflix依存症だ

dramanavi.net 米CNBCによると、昨年度Netflix加入者の1日平均視聴時間は50分。しかし、インド出身のある男性は、1日7時間もNetflixの作品を見続けるという生活を半年以上も続けた結果、睡眠障害や身体的疲労、眼精疲労などの症状が出てしまい、インドのバン…

有病率の計算[R]

こちらのエントリでStataで行ったことをRでもやってみたい。 有病率の計算はprevalenceパッケージを用いる。 prevalence.cbra.be prevalenceパッケージはベイズ統計学の計算にJAGSとrjagsを利用する。 JAGSを使ったことがない場合には、インストールが必要で…