井出草平の研究ノート

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

豊田市での広汎性発達障害の疫学調査

豊田市で行われた広汎性発達障害の発生率の調査。広汎性発達障害の発生率は1.81%。 この数字はイギリス・サウステムズで行われたBaird et al.(2006)の有病率1.161%よりも大きな値である。しかも後述するように、広汎性発達障害全体ではなく、ほぼ自閉性障害…

発達障害を持った子どもたちのメンタルヘルスと特別支援教育についての感想

『こころの科学』LD・AD/HD特集号から品川裕香の論文。 LD・AD/HDなどの診断を受けた子どもたちのその後について取材をして、特別支援教育への提言を行っている。 リストカット、うつ、不登校、ひきこもりと言ったものの背後に発達障害があるということから…

「子ども・若者育成支援推進法」の成立

少し前の話になるが、「子ども・若者育成支援推進法」という法律が成立している。文面を呼んでもニートやひきこもりといったものは出てこないが、岸本周平によれば、ニートや引きこもりの若者の支援の基礎的な法律になるようである。 この法律は、ニートや引…

江戸時代の精神障害

精神障害者をどう裁くか (光文社新書)作者: 岩波明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 169回この商品を含むブログ (37件) を見る 本の本筋の記述ではないが江戸時代の精神障害についての記述が面白かった。江戸時…