2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2024/07/31

⚫︎『新宿野戦病院』、五話。うーん、今回はやや弱いところを技術でなんとか乗り切ったという感じか。命の(不)平等について語る時、ホームレスの命と政治家の命とを対比的に取り上げるのは、あまりに安易でありきたりな図式ではないか。しかし、それを技術に…

2024/07/30

⚫︎昨日の日記に載せたものは、「文房具絵画(combo)」の延長であると同時に、学生の頃に作っていたフォトコラージュ作品の展開形でもあるのだなあと思った。以下は、1989年から1990年にかけて作ったもの。この頃は普通に、紙にプリントされた写真をカッターで…

2024/07/29

⚫︎「紙にプリントされた写真をちぎって折りたたんだ」ものを、「ラミネート加工で圧縮」して、それを「スキャンして画像データを取り込み」、その画像を「PCモニター上に並べてスクショする」。 スキャンして取り込んだ画像。 取り込んだものをモニター上に…

2024/07/28

⚫︎鹿を見た。二頭で、おそらく親子だろう。家から数百メートルくらいの距離の川原だ。鹿が出没するという話は聞いていたが、目撃したのは初めて。丹沢では鹿が増えすぎているそうなので、川に沿って下ってここまできたのだろう。この辺りの環境なら、二頭く…

2024/07/27

⚫︎お知らせ。8月27日(火)に、いぬのせなか座の山本浩貴さんとDr. Holiday Laboratoryの山本伊等さんによる「『セザンヌの犬』では何が起こっているのか ? 」というイベントが開かれます。お二人が『セザンヌの犬』を深掘りしてくれるそうで、とてもありがた…

2024/07/26

⚫︎すっかり夏休みモードで遊び回っている。遊びまわるといっても、家から自転車で出掛けて、適当なところで駐輪できる場所を見つけたら、自転種を停めて、その近くをうろうろ歩き回るだけだが(自転車から降りると体にくる暑さの質が変わる)。夏の過酷な暑さ…

2024/07/25

⚫︎『いもの国風土記』(黒川幸則・井上文香)との関連で、『キューポラのある街』(浦山桐郎)をDVDで観た。画質のあまり良くないDVDだったが。1962年公開の映画。この頃の日本にはあって、今は失われたものというのが確実にあるなあと思った。「昔は良かった」…

2024/07/24

⚫︎『新宿野戦病院』、四話。ここまではずっとすごい。「不適切…」も面白かったが、軽く上回ってきてる感じ。 今回は、「望まれない子ども」として、平岩紙、伊東蒼、そして、生まれたばかりの谷花音の子どもという、三つの層が重なる。ただ、この三人はそれ…

2024/07/23

⚫︎VECTIONの会議で話題になった記事(西川さんが見つけた)。なんか最近、隙があれば騙そうとしてくる人が多過ぎるよな、という例。 gigazine.net ウェルビーイング業界(?)では有名な調査結果で、ある一定の額までは、収入が増えれば増えるほど、その人の幸福…

2024/07/22

⚫︎夏の暑さは年々酷くなるが、それに対して、ぼく自身は歳をとって年々体力が落ちてくる。それでも、夏の間は、時間が取れる限り外に出たい(外にいたい)。強い日差しと濃い緑が目に入ってくるだけで、気分が高揚してくる。 (日差しが強ければ強いほど高揚す…

2024/07/21

⚫︎下高井戸シネマで『いもの国風土記』(黒川幸則・井上文香)を観た。川口市領家にある鋳物工場、不二工業に関するドキュメンタリー。第一部水の刻、第二部火の刻。第三部以降も製作される予定のようだ。 特集<DIGにわのすなば>『いもの国風土記』予告篇@…

2024/07/20

⚫︎『君たちはどう生きるか』(宮崎駿)についてもう少し。NHKのドキュメンタリーを観ると、この作品全体があたかも大叔父=高畑勲との対決と喪の作業が主題であるかのように思わされてしまうが、実際に観てみると大叔父の存在感はびっくりするほど薄い。宮崎駿…

2024/07/19

⚫︎お知らせ。スペースとしてはささやかですが、小説集『セザンヌの犬』が宝島社の雑誌「リンネル」9月号で紹介されています。女性向けファッション誌で取り上げられるのは意外なことですが、編集の方がたまたま本屋で見かけてジャケ買いしたという経緯を聞い…

2024/07/18

⚫︎ふと思った。ジブリ作品は配信では観られないが、かつてレンタル店には普通にDVDやブルーレイが置いてあった。ならば、レンタル店に行けば『君たちはどう生きるか』が観られるのではないか、と(そこまでに積極的に「観たい」と思っているわけではないのだ…

2024/07/17

⚫︎『新宿野戦病院』三話を観た。おお、こっちの方に折り曲げてくるのか、と。現在の風俗や社会問題と古い「家族」の主題を強引な力技で重ね合わせる。そういえば「不適切…」でもそうだった。 ⚫︎小池栄子は、点として人に接しており、たまたま病院に担ぎ込ま…

2024/07/16

⚫︎トランプの政策(ロイター発)。当選したとしてもすべてを実現することは無理だろうと思うが、相当やばい。 jp.reuters.com 《全ての連邦政府職員に、自らが作り出す新たな公務員試験への合格を義務付けると述べている(…)》。 《トランプ氏は2020年の選挙が…

2024/07/15

⚫︎理想の状態を考えて、それに向かって活動し、ゆくゆくは「革命」を目指すというやり方は、その「理想の状態」に少しでも瑕疵があると根本から破綻してしまう。そうではなくて、現状よりは多少はマシになるのではないかというアイデアを、特区とか、あるい…

2024/07/14

⚫︎政治家(代議士)は、選挙で選ばれるのではなく、陪審員のように、すべての有資格者のなかからランダムに抽出される、というのはどうか(これはぼくのアイデアではなく、VECTIONとしての意見だ)。よほど大きな理由(たとえば病気で働けないとか)がない限り、抽…

2024/07/13

⚫︎『新宿野戦病院』に馬場徹が出ていて驚いた。ということで、とても久々にDVDで馬場徹が主演の一人でもある『憐―Ren』(堀禎一)を観た。こんなに凄かったのかと改めて打ちひしがれるくらいに素晴らしい。「天竜区」のシリーズを一部観ていないので全作品を観…

2024/07/12

⚫︎『小市民シリーズ』第一話をNetflixで。なぜかシネスコ的なすごい横長フレーム。 うーん、何か今ひとつ冴えない感じ。もっと淡々としていていいと思うのだが、演技にしても、演出にしても、不必要な「溜め」を作ったりしていて、それと、主役の二人があま…

2024/07/11

⚫︎松房子さんが「artscape」にOGU MAGでの個展「bilocation/dislocation」についてのレビューを書いて下さっています。ありがとうございます。 自分としてはそれなりに大きな飛躍という自負があったのに、永瀬恭一さんと今回の展示の企画者の一人である山本…

2024/07/10

⚫︎『新宿野戦病院』、二話を観た。 一話で複数の登場人物が小池栄子を「おばさん」と呼んでいたことに違和感を持ったという感想をいくつか見かけたが、二話で岡部たかしが「おっさん」と呼ばれていることに違和感を持った人はいないようだ。「おばさん」とい…

2024/07/09

⚫︎全然気づいてなかったが、『新宿野戦病院』で、泌尿器科・性病科の医師の役をやっている人は、堀禎一の『妄想少女オタク系』(2007年)や『憐』(2008年)に高校生の役で出ていた馬場徹だ。びっくりした。『憐』から16年(30歳代半ばくらい ? )。かなり感じが変…

2024/07/08

⚫︎実は先週は、都知事選のことがずっと気になっていて(神奈川在住で投票できないのに)、なかなか集中して何かをするのが難しかった。 思ったのは、例えば小泉今日子のような、有名人で、かつ人気者の言葉であっても、「政治的に色がついている」と判断されて…

2024/07/07

⚫︎リヴェットの『ノロワ』をDVDで。おお、やってんなあ(リヴェット全開 ! )、という感想。リヴェットの映画の中でもかなり難しい(攻めている)作品だと思う。難しいというのは、難解な思想が語られているとかではなく、「どうやって観たらいいのか分からなく…

2024/07/06

⚫︎まったく予想しなかったことなので驚いたのだが、『新宿野戦病院』の小池栄子の英語が酷いという批判があるようなのだ。「えーっ」という声が出てしまった。いやいや、あれこそがこのドラマの核となる、最もクリエイティブでクリティカルな創作物ではない…

2024/07/05

⚫︎蓮舫の今回の選挙で画期的なのは、「ひとり街宣」そのものだけでなく、その全体像をマップとして可視化したというところにあると思われる。一人一人が勝手にやっていることの全体像が見えるようになったことで、その全体像を見て、自分がどう動けば良いの…

2024/07/04

⚫︎『新宿野戦病院』の一話を改めてもう一度観た。このテンションが最後まで続くのならすごい傑作になるのではないか。 美談めいたエピソードを採用しつつ、笑いによるツッコミでその「美しさ」に疑義を示して相対化し、分かりやすい紋切り型の要素を取り入れ…

2024/07/03

⚫︎宮藤官九郎脚本の新しいドラマ、『新宿野戦病院』の一話ががすごく面白かった。 映画やドラマに出ている時の小池栄子はほとんど常に素晴らしいのだが、そして、このドラマは小池栄子の「この演技」があってこそ成立するものだと思うけど、そうだとして、脚…

2024/07/02

⚫︎東京都現代美術館の津田道子の展示が素晴らしかった。 「TCAA 2022-2024 受賞記念展」展示風景 津田道子|installation view at "TCAA 2022-2024 Exhibition" TSUDA Michiko - YouTube ⚫︎「生活の条件」。津田道子の作品では、いつもフレームが大きな役割…