Call of Duty(コールオブデューティ)とは、Infinity Ward, Treyarchが開発し、Activisionが販売しているFPSシリーズである。略称はCoD。
※1 『CoD:IW』のデラックス版に、リマスター版が同梱される。単独での発売は予定されていない。
※2 PS3・Xbox360のいわゆる旧世代ハードは、マルチプレイのみの対応で、キャンペーンは収録されていない。
タイトル | 開発会社 | ハード | 発売年 |
---|---|---|---|
Call of Duty: Finest Hour | Spark Unlimited | PS2,Xbox | 2004年 |
Call of Duty 2: Big Red One | Treyarch | PS2 | 2005年 |
Call of Duty: World at War Final Fronts (日本未発売) | Rebellion Developments | PS2 | 2008年 |
Call of Duty: Road to Victory (日本未発売) | PSP | 2007年 | |
Call of Duty: Modern Warfare: Mobilized (日本未発売) | DS | 2009年 | |
Call of Duty: Black Ops Declassified | Nihilistic Software | PSV | 2012年 |
Call of Duty: STRIKE TEAM | The Blast Furnace | iOS (Android, Kindle Fireにも対応予定) | 2013年 |
Call of Duty: STRIKE TEAM | The Blast Furnace | iOS (Android, Kindle Fireにも対応予定) | 2013年 |
Call of Duty: Mobile | TiMi Studios | iOS,Android | 2019年 |
Call of Duty: Warzone | Infinity Ward他 | PS5、XboxSeriesX、XboxOne、PS4、PC | 2020年 |
上記以外にもいくつかの開発会社が関わっている。詳細はWikipedia参照。
戦争をテーマにしたFPSで、様々な戦地を舞台に、一兵士として戦いをくぐり抜けてゆく。2003年に発売された1作目『Call of Duty』が大ヒットしたことで、続編が制作され、今では世界屈指の人気シリーズとなった。
売上本数はCoD3までに世界累計約2000万本、CoD4で約1400万本、CoD:WaWは約1100万本を達成。CoD:MW2では初日販売本数だけで約700万本を売り上げ、「最も成功したエンターテイメントのローンチ」とギネスに公認された。同作は16日間で全世界累計売り上げ10億ドルに到達し、これは映画『アバター』を超えて娯楽作品史上最短記録となっている。
現在は、EA社の『BATTLEFIELD』シリーズと共に、FPSを代表する2大タイトルとなっている。
シリーズを通してスクリプトを用いた演出を多用しており、特にキャンペーンモードでは、従来ならムービーで描かれたようなダイナミックなイベントがプレイヤーの視界の中でリアルタイムに起こることで、映画的な没入感を実現しているのが特徴で、演出面で高い評価を得ている。
演出以外にも、味方との共闘を体感させてくれるゲームバランス、AIのモーションの多彩さや、叫び声や飛び交う弾丸が掠るなどの"音"による臨場感なども、戦場の雰囲気をリアルに描き出している所以であろう。音楽には主としてオーケストラが採用されており、ハンス・ジマーやマイケル・ジアッキーノなど、大作映画の音楽を担当した著名な作曲者がスコアに参加している。
難点としては、演出重視でスクリプトを多用した結果として、キャンペーンにおいては進行上の行動の自由度が低く、いわゆる一本道ゲームと化している部分が挙げらていれる。
『CoD:BO4』で初めてキャンペーンモードが廃止された。これはCoDシリーズ今後の方針を確定したわけではないとの事。
グラフィック面では、初期作品の頃から、煙などパーティクル表現の美しさ・AIの動きのリアルさや、兵器・服装のモデリングの細かさなども一定の評価を得ている。近作ではグラフィック技術の向上により、さらにリアルな表現となっている。
高負荷な3D処理が必要なFPSというジャンルの中でも、比較的動作が軽いのが特徴である。
見た目の割に低負荷に作られており、コンシューマー機では秒間平均60フレームを常時維持するように開発されている。
初期作品ではシングルプレイが中心だったが、近作ではマルチプレイにも軸足が置かれている傾向にある。PS3・Xbox360世代のハードが普及して以降、特にMW2以降は日本でも広い層にマルチプレイ対戦が普及している。
キャラクターの動作から、兵器の音・動作・グラフィックなどは、忠実な取材に基づいた、現実のそれに近いものだが、プレイそのものはどちらかというとスポーツ系FPS寄りである。チームデスマッチを中心とした調整となっており、マップは比較的狭く、入り組んでおり、同時対戦人数も少なめ。そのためプレイヤーは、めまぐるしく移動しながら近距離で銃撃戦を繰り広げることになる。
よく「BATTLEFIELD」シリーズと比較されるが、大規模戦を中心としたあちらとはプレイフィールはかなり異なる。
CoD4から導入されたキルストリークも(良くも悪くも)マルチプレイを象徴する要素になっている。
初代から『CoD3』までは第二次世界大戦(WWII)を舞台にしており、名も無き一兵卒として戦場を駆け回ることになる。
『CoD4』以降は、開発スタジオごとに世界観・時系列が分かれる形となっている。
infinity ward開発。
『CoD1』『CoD2』と時系列を共有しているが、物語的な繋がりはほぼない。
『CoD4』で、サブタイトルの通りに対テロという形で現代戦を取り上げ、シリーズの大きな節目となった。
物語が密に繋がった本格的なシリーズ作品として続編が展開され、ロシアの過激派によって巻き起こる第三次世界大戦を描いた3部作となった。
また今シリーズ以降、一兵士の戦いを描いていたCoDシリーズが、世界の運命をかけて戦うヒロイックな物語へとシフトしていった。
2019年よりリブート版が展開中。
treyarch開発。『CoD:WaW』を起点とするシリーズ作品。
『CoD:WaW』で再び舞台を第二次世界大戦に戻し、『CoD:BO』ではベトナム戦争やキューバ危機など、東西冷戦期の戦争を取り上げ、そして『CoD:BO2』ではシリーズで初めて近未来を舞台としたSF作品となるなど、infinity ward開発のシリーズとは大きく差別化された特徴的なシリーズである。
『CoD:BO3』の舞台は2060年代であり、第二次大戦期から数えると、実に100年以上に及ぶ長い期間に渡る物語となった。
『CoD:BO4』では2と3の間を舞台にしている。キャンペーンモードは廃止になった代わりにソロミッションで語られるとの事。
ケレン味あふれる派手な展開と、ホラー色の強いストーリー、残酷描写が多めなのが特徴。
現在シリーズの開発を担っているのはInfinity Ward、Treyarch、Sledgehammer Gamesの3つのスタジオである。携帯機向けの外伝作などは、開発が他のスタジオに委託される。
2006年以降、Infinity WardとTreyarchが毎年交互に作品を発表するようになり、しばらくこの2つのスタジオによる開発体制が固定されてきたが、『CoD:MW3』をInfinity Wardと共同開発したSledgehammer Gamesが新たな開発スタジオとしてシリーズに加わり、2014年の『CoD:AW』を単体で担当した。
以降は、これらの3つのスタジオがそれぞれ2年の期間をかけて開発し、順番に発表していくことになっている。
これは、第8世代ハード発売によるグラフィックの向上などからくる、ソフト開発の大規模化・長期化を睨んだものであると思われる。
2013年以前のシリーズ作品について言えば、Infinity WardとTreyarchは、それぞれ作風やゲームプレイに異なる特徴があり、好みが分かれるところとなっている。
現在、事実上、CoDシリーズは、2つの流れに分裂していると言える。大まかに分けると、Infinity Wardはシリーズ当初からの路線を継承する正統派とも言うべき路線であり、Treyarchはダイナミックな展開や演出とはっちゃけたおまけ要素などが多い。
ちなみに、後述するとおり、Infinity Wardはある開発スタジオからスタッフが独立して出来たスタジオだが、『CoD:MW2』開発後にスタッフの大量離脱が起こり、『CoD:G』開発後に別スタジオとの統合や新たなスタッフの大量採用が行われた。
そのため、『CoD:MW2』までのInfinity Wardと、『CoD:MW3』~『CoD:G』、『CoD:IW』開発中のそれは、それぞれ別物であると言われる。
2003年10月29日発売。開発Infinity Ward、販売Activision。キッズステーションのゲーム部門、メディアクエストによる日本語版も同年12月18日に発売されている。
第二次世界大戦を舞台とし、実在した戦地で、連合軍の一兵卒として様々な戦場を体験することとなる。アメリカ編・イギリス編・ソビエト編の3キャンペーン計26ミッションで構成されており、「ノルマンディー上陸作戦」や「スターリングラード攻防戦」など、第二次世界大戦を様々な側面から追体験できる。
飛び交う弾幕、敵味方入り混じった怒号のつくりだす戦場の臨場感、スクリプトを多用した映画的演出により成功を収め、後のシリーズに渡って続く伝統となる。
グラフィックエンジンはQuake III Arena engine (id Tech 3)をベースにしたものが用いられている。
EA社販売のMedal of Honor(以下MoH)シリーズとCoDシリーズは、第二次世界大戦を舞台にしたFPSの中でも特に人気の2作であり、姉妹作の関係にある。
元々はMoHが先に誕生して人気を得たのだが、3作目『MoH:アライドアサルト(以下MoH:AA)』の開発中に、プレイヤーキャラの活躍があまりにもヒロイックすぎることなどを理由に開発チーム内で対立が起こり、シリーズの作風に異議を唱えていた側のスタッフが独立することになった。
このスタッフが中心となって結成されたのがInfinity Wardであり、この時MoHのチームに突きつけた主張(=『プレイヤーはただの一兵士に過ぎない』)を形にした作品が、CoDなのである。
両者をプレイすればわかるが、2作はこのように姉妹作という関係を構成していながらその方向性は大きく違う。
CoDが群像劇的構成で、仲間との協力が不可欠であり、あまりにも多すぎる敵とは戦闘を避けたり、時にはプレイヤーキャラがあっけなく戦死する展開を迎えるなど、リアルな描写を目指しているのに対し、MoH:AAシリーズのプレイヤーキャラはある種スーパーマン的な活躍を繰り広げ、敵大隊を1人で殲滅したり、敵の計画を単独で阻止するなど、大戦の戦局そのものを変えてしまうほどのヒーロー性を持っている。
しかし『CoD4』以降のCoDは、上述の通り、「主人公の詳細なキャラ設定がなされている」、「敵側が単純な敵ではなくヴィラン的な設定がされてある」など、かつてのMoHのヒロイックなスタイルへと傾倒しつつあり、逆にMoHのリブート作においては一兵士としての比較的小規模な戦いが描かれるようになっている。このため、スタイルが逆転しつつあるとも言われている。
Call of Duty: Finest HourはCall of Dutyのコンシューマ移植作品だが、独自シナリオなど大幅にアレンジが加えられ、完全に別物となっている。国内ではPS2版とXbox版が流通している。
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掲示板
522 ななしのよっしん
2024/11/11(月) 10:22:20 ID: D2hfOH6Fkt
BOシリーズって基本的なノリが戦争モノというよりスパイ映画だから時代背景とかは添え物程度でしかないんだよな
523 ななしのよっしん
2024/11/28(木) 00:49:25 ID: EDe7NohNmK
>>520
空港のミッションとかあんだけ戦闘爆撃機だのヘリだの映しといて、いざ始まったらコソコソと潜入作戦かいって肩透かしだったね。これはMWシリーズもなんだけど、過去作では描写できてた軍勢vs軍勢の戦闘シーンが失われてワンマンアーミーになりがちなのはどうなんだろう
あと童貞を殺すセーターのオバサンはBOシリーズのラスボスとしちゃ小物すぎない?しかもトドメがQTEって、BF3やセインツロウ3の頃の悪しき洋ゲーの伝統に回帰しなくていいから…
524 ななしのよっしん
2024/11/28(木) 17:33:45 ID: Jrm4ZiR9Tk
MWシリーズ、BOシリーズの両方に言えることだがここ最近のCoDって「敵に見つからないように行動しろ」というステルスミッションが多すぎる。
ステルス要素を削って、もっと正面きってのドンパチをやらせてくれよ・・・
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最終更新:2024/12/23(月) 02:00
最終更新:2024/12/23(月) 02:00
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