Victoriaとは、
本記事では5.について記載する。
スウェーデンのパラドックスインタラクティブが発売している、ナポレオン時代以降(ウィーン体制)からカタストロフ(第一次世界大戦)までの期間をテーマとした歴史シミュレーションゲームのシリーズである。
Paradox ストラテジー時代区分 | |||
中世 | 近世 | 近代 | 現代 |
Crusader Kings | Europa Universalis | Victoria | Hearts of Iron |
ヴィクトリア朝時代に存在した世界中の国から一国を選び、繁栄を目指すリアルタイムストラテジー。
「世界征服」を主な目的としたゲームではなく、各国は軍事力・工業力・威信などの要素から算出されたポイントでランク付けされており、ゲーム終了時点での列強入りを目指すのが主なプレイスタイルとなっている。
初期の段階で列強が存在する為、中堅国家は如何にして出し抜くかも勝利の鍵である。
他のParadox社製ゲームと比較して経済に特に注力したゲームデザインであり、様々な原料や工業製品が取引される市場、農地や工場で働いて商品を生産・消費し、それぞれ異なる政治的な関心を持つ労働者や資本家が実際にゲーム上でシミュレートされているのが大きな特色である。
発売日:2003年11月21日(日本では2004年12月3日)
記念すべきシリーズ第一弾。シリーズで唯一1920年までとなっている。
拡張パック第一弾。1935年まで延長され、ファシズムやソ連といった戦間期の要素が追加された。また政権が与える影響が大きくなったことも特徴である。
発売日:2010年8月13日(日本では2011年1月28日)
シリーズ第二弾。ゲームエンジンがEU3のクラウゼヴィッツエンジンに変更され前作と比べて様々な要素が改良された。
拡張パック第一弾。主に南北戦争関係が強化され、1861年からのプレイが可能となる。
発売日:2013年4月16日(日本では2013年7月26日)
拡張パック第二弾。主にアフリカでの植民地争奪関係が強化され、国際関係にも目を配ることの重要度が増した。
発売日:未定
満を持して発表されたシリーズ第三弾。何故かタイトルの数字がアラビア数字になった。近年の他のParadox作品のシステムを流用しつつ過去作のシステムを深化し「社会シム」と呼べるものになると予告されている。
ゲーム中においては、工業や軍事、威信などの観点から列強・独立国そして非文明国の三つに大きく分けられる。他にも属国(衛星国)や自治領、植民地(一応自国領扱い)もある。
非文明国は当時のヨーロッパ型国家以外を指す為、日本や中国も非文明国となる。
非文明国はすさまじいハンデを背負わされるが、特定の数値を達成すると文明化したと判定される。通常のプレイと比して少々複雑なので初プレイで行おうとは考えないように。
海外のフォーラムで、日本国が1860年代に非文明国からイベントで突如文明化を達成し、しかも中堅国家を押しのけてそのまま上位に食い込む状況が発生する事をチートと叫ぶプレイヤーが数多くいたそうな。
明治維新による近代化なのだが、非文明国の設定上仕方のない状況といえるだろう。
そもそも、日本は統一イタリアやオーストリアなどに匹敵する大人口を抱え、そのほぼ全てが自国民族である。国内では鉄・石炭・硫黄・木といった、初期の工業化に必要な資源を大量に産出する上、絹などの農業系RGOの効率もべらぼうに良い。
明治維新後の猛烈な追い上げは、日本の人口と豊かさに支えられてのものであり、明治維新イベント自体の効果はそれほど強烈なものではない。
ちなみに、中国も文明化イベントはあるが、長いイベント連鎖と中華民国成立がキーなのでいかんせん遅すぎる。
地味だが、ペルシアの文明化イベントは1848年発生と、明治維新よりも10年以上早く、効果も大差ない。惜しむらくはAIの場合だと、発生率が15%程度だというところと、AIの内政の下手さと人口・国力の微妙さのせいで、文明化してもほとんど伸びないというところだろう。
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最終更新:2024/12/23(月) 00:00
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