爆撃機(ばくげきき)は軍用の航空機(軍用機)の1分類。主に対地攻撃を主任務とする。
※航空機の定義は基本的に設計メーカーおよび発注した軍隊・政府によって定められるため、ここで挙げられるのはあくまで一般論となる。また日本語と諸外国語では定義の区分け自体が異なる。
爆撃機は爆弾や空対地ミサイルを搭載し、地上を攻撃する事を主任務とする軍用機を指す。
B-52のような大型の爆撃機を戦略爆撃機、小型のものを攻撃機や戦術爆撃機等と一般的に呼ぶが、先述したように、国やメーカーによって定義が違いはっきりとしないのが現状である。過去には航空機同士での戦闘を想定した武装を施している場合もあったが、現代ではそうではない軍用機を限定して爆撃機と呼ぶ場合が多い。
なお一般的に知られている、エンジンを4つも8つも積んでいる重爆撃機(戦略爆撃機)は今では運用・改良こそされているものの、新規に開発されることはめったにない(2019年時点で具体的に開発が進んでいるのはアメリカのB-21のみ)。これは主に大陸間弾道ミサイルの発展によるもの。また小型の軍用機のペイロード(積載能力)ですら大戦時の重爆撃機を優に上回っておりフランス軍では核兵器ですら戦闘機(マルチロールファイター)ベースの機体に搭載しているなど、これ以上の大型機は時代に必要とされていないためである。
その代わり戦闘爆撃機(攻撃機・マルチロールファイター)のように小型かつ広い用途で使用できる軍用機の開発が盛んになっている。参考までにF-15Eストライクイーグルの爆装は最大で約11,000kg。過去に日本の各地を襲った大型爆撃機B-29の積載量は約9,000kgである。
ただし、大型爆撃機も完全に不要と言う訳ではなく、実際米軍ではB-52爆撃機を2045年頃まで使用予定でいる。
大型爆撃機は巡航ミサイルの発射母体としても使用されることがあり、戦場から遠く離れた空域から長距離巡航ミサイルを発射する戦法も昨今では見られる。ロシア空軍がシリアのISIL拠点を攻撃した際にはこの戦法が取られ、Tu-95やTu-160がカスピ海から巡航ミサイルをシリアに向けて発射した。
近年では大型戦略爆撃機を味方地上軍に協力させてCAS(近接航空支援)を行なうという運用も進行している。B-52やB-1の爆弾搭載量は戦闘機に比べ遥かに大きく、また戦場の上空で長時間滞空する能力でも戦闘機のそれを大幅に上回っている。味方地上軍からの要請に応じてすぐにかけつけ、誘導爆弾によって味方が対峙している敵部隊を吹き飛ばすことが、2000年代のイラクやアフガニスタンで普通に行われるようになっている。[1]
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最終更新:2024/12/23(月) 05:00
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