運命の5王子とは (ウンメイノゴオウジとは) [単語記事]

運命の5王子とは、漫画『キン肉マン』に登場する5人の超人の呼び名である。「運命の王子」「運命の五王子」と表記されることもある。

概要

『キン肉マン』の旧シリーズの最終章にあたる「キン肉星王位争奪編」のキーパーソンとなる5人の超人であり、主人公であるキン肉スグル（キン肉マン）と同じ日に同じキン肉星第8病院で生まれた超人たちである。

宇宙超人タッグトーナメントに優勝し、神の領域に近づきつつあったキン肉マンの火事場のクソ力に脅威を感じた5人の邪悪の神（五大邪悪神）は、24年前に起こったキン肉星第8病院での火災事故によって赤ん坊の取り違えがあった可能性に目を付け、キン肉マンのキン肉星大王継承を阻むと共にキン肉マンを亡き者にするため、それぞれが王位継承候補を擁立しようと企てる。邪悪の神たちは、5人の超人たちに憑依し、彼らはキン肉マンスーパー・フェニックス、キン肉マンゼブラ、キン肉マンソルジャー、キン肉マンビッグボディ、キン肉マンマリポーサと名付けられ、キン肉星王位戴冠式に乱入。それぞれが王位継承の正当性を主張したことで、キン肉マンを含めた6人の王位継承候補の間での団体戦へと突入する。

5人の運命の王子たちは、邪悪の神が憑依しているためそれぞれが超人の神と同等の1億パワーを有している。また、背中にキン肉族の証である「KINマーク」を有している。彼らは、キン肉星王位継承サバイバル・マッチに勝ち抜くために集めた4人の超人を率いてチームを作り、日本の5つの名城を舞台に死闘を繰り広げることとなる。

知性の神が力を貸すキン肉マンスーパー・フェニックスが率いるチーム。他の運命の王子のチームと比べても頭一つ飛び抜けて高い超人強度を有した超人たちで構成されており、圧倒的な強さを見せつけることとなる。

知性を売りにした頭脳派集団のはずだが、一部どう考えても頭が悪そうな奴もいる。王位継承サバイバル・マッチでは、実力はズバ抜けているにも関わらず、卑怯な手段を次々と使い、姑息な戦法で自分たちに有利になるように試合を進める。姿を現すまでは白い装束を纏って正体を隠していた。

メンバーのうち、サタンクロスとプリズマンは知性の神から力を与えられた超人である。また、オメガマンは表向きは超人閻魔の命を受けてフェニックスに協力をしていた。

技巧の神が力を貸すキン肉マンゼブラが率いるチーム。技とテクニックに優れた超人たちの集まりかと思いきや、ギミック系の超人で構成されており、超人強度はさほど高くないが、特殊能力の使い手が揃っている。彼らはゼブラから30億超人ドルという大金で雇われている。また、チームの証として各々がゼブラメダルを所持している。

なお、ゼブラはモーターマンの力を当てにしておらず、バイクマンに二人分の働きを見込んでいたもよう。

残虐の神が力を貸すキン肉マンソルジャーが率いるチーム。戦闘の性質に合わせて兵隊を集める方針のソルジャーが、1回戦終了後に全員が残虐超人であるメンバーを集めている。

準決勝の知性チーム戦に備えて富士山で強化合宿を行っていたが、突如現れたキン肉アタルによって5人全員が返り討ちにされた挙句、超人血盟軍を率いたアタルにチームを乗っ取られることになる。そのため、「残虐チーム」と言えばアタルが率いる超人血盟軍という意味で受け取られる事も多く、その場合こちらは「真・残虐チーム」と呼ばれる。むしろ「キン肉マンソルジャー」の記事にアタルではなく本物のことが記載されているニコニコ大百科は非常に珍しい。

強力の神が力を貸すキン肉マンビッグボディが率いるチーム。巨漢の超人たちが集まり、パワーによる正面突破が売りのチームだが、作中ではマンモスマン1人によって4人の超人たちが倒され、大将のビッグボディも何もできないままフェニックスに敗れており、かませ犬という扱いだった。あまりに無惨なやられ方から読者の間では一部カルト的な人気を持ったチームである。正体を明かすまではモトクロス風のヘルメットとアメフト風の衣装で身を包んでいた。

集まった面々は実は強力の神にそそのかされて参加した正義超人。ただし、それぞれの超人強度はアイドル超人たちと比べても高い。また、ビッグボディに対する忠誠心は厚く、チームとしての団結力も高い。

飛翔の神が力を貸すキン肉マンマリポーサが率いるチーム。とはいえ、飛翔に長けた超人といえるのはザ・ホークマンくらいである。学研の図鑑の設定によると、全員が超人強度 5000万パワー以上を有しており、超人強度だけなら参加チーム中で知性チームに次ぐ高さである。また、全チームの中でも平均年齢がもっとも若いチームでもある。