正義超人とは、漫画『キン肉マン』に登場する超人の属性である。
作品の主人公であるキン肉スグルたち主要キャラクターが所属する属性であり、物語も彼らの視点で進められている。超人の持つ比類なき力と戦闘能力を宇宙の平和のため、人のために使うことを理念としている。彼らは仲間との友情を重視し、闘いによって相手を倒すことや服従させることよりも、お互いの力を出し合って分かり合うことを理想としている。そのため、改心して悪魔超人、残虐超人から正義超人に転向する超人も多い(ラーメンマン、ウォーズマン、バッファローマンなど)。また、他の属性に所属しながらも正義超人の理想に感化され、共闘する者もいる(ネプチューンマン、アシュラマンなど)。
ファイトスタイルは基本的にクリーンファイトを信条としている。ただし、平和を守るために負けることができないという使命を負っているため、やむを得なくラフファイトや反則攻撃を使うこともある。ちなみに、目的のために情け無用の残酷ファイトを常套手段とする超人もおり、「残虐超人」も広義の意味で正義超人のカテゴリーに組み込むという見方もある。
普段、人間社会に溶け込んでいるのも特徴的である。そのため、人間と友人関係になる超人、人間と結婚した超人、超人と人間の間に生まれた超人もいる。また、ブロッケン一族やジェロニモのように人間から超人に転生した事例もある。
正義超人の開祖は、完璧超人始祖のシルバーマンである。当初、シルバーマンは先にザ・マンの元を離れた兄・ゴールドマンの説得のために地上に派遣されたが、自身も地上の超人たちに可能性を見るようになる。だが、「力こそ全て」というゴールドマンに対し、穏健派のシルバーマンは兄とは違う理想を追い、現在京都の銀閣寺のある場所に「シルバーキャッスル」を建て、そのときに指導した超人たちが後に正義超人と呼ばれるようになる。
正義超人の開祖であるシルバーマンの直系の子孫にあたる一族であり、超人界全体の頂点に立つ存在といえる。そのキン肉一族の長がキン肉星の大王であり、ヒーローの中でもトップクラスのエリートに与えられる称号である。仮面ライダーなど特撮ヒーロー、ガンダムなどスパロボ系、アメコミヒーローなどより上とされているが恐らく自称である。都合の悪いことは忘れよ!
そのため、大王に就任するには105人いる超人の神全員の承認が必要になっている。また、キン肉王家に生まれた超人は、生まれたときから覆面を被らなければならず、素顔を他者に見られた場合は自決しなければならないという厳しい掟がある。
長く繁栄を続けるキン肉王家だが、バッファロー一族やホルモン族に負けていた時代もあり、第56代キン肉タツノリの時代には一族による謀反が起きたり、第57代のキン肉真弓の時代には後継者であるスグルを豚と間違えて地球に捨ててしまった挙句、その豚に王位を乗っ取られてしまうという失態を犯している。
全宇宙の超人の頂点に立つ組織であり、正義超人を管理するのが主な役割。キン肉王族とは対等な関係にあり、お互いに権力が暴走しないように監視し合うようにしている。地球で開催される超人オリンピックは彼らが主催しており、その他超人の関わる試合や大会を運営する権限を持っている。彼らの決定には、悪魔超人、完璧超人ですら従うため、試合を運営する際はどこかの属性に肩入れすることはできず、あくまで公正中立でなければならない。なぜか悪の超人に加担する悪癖があるが最近では公平にやっている。
委員会のトップである委員長には、作中ではマッスル家の超人が二代に渡って就いているが、世襲制なのかは不明。『キン肉マンⅡ世』では、公共料金が払えなくなるほど没落している。
はっきりとした定義付けはされていないが、元々は7人の悪魔超人編でミートの体を取り戻すために集まった正義超人たちの呼び名だったが、現在ではキン肉スグルとその仲間たちによる正義超人の中でも一軍クラスの主力の超人たちという意味合いで使われている。
『キン肉マンⅡ世』では、悪魔の種子編でミートの体を取り戻すために立ち上がった5人の元悪行超人たちが名乗っている。
広義の意味で正義超人のカテゴリーに入っているとされているためここで紹介。上述したように、正義超人の中でも凶器攻撃、反則攻撃、残虐攻撃などのラフファイトを売りとしている超人たち。正義超人との大きな違いはリング上での殺戮を平気で行う点だろう。プロレスでいう「ヒール」的な意味合いで考えればいいだろう(原作者も読者からの質問に対してそう答えている)。
実際、7人の悪魔超人編以降はほぼ正義超人として活動しており、正義超人と残虐超人の明確な線引きは無いに等しい。超人委員会も悪魔超人のように超人オリンピックへの参加を拒否しておらず、残酷描写を考慮してテレビ放送を自粛するにとどめている。
ただし、女子供も含めた人間に対して容赦のない危害を加える者やシーク星人率いる超人同盟の様にマフィアまがいの反社会的勢力と化した悪党もおり、見方によっては悪魔超人以上の非道なおこないをする者もいる。同じ残虐超人同士でも正義側と悪行側に分かれて殺し合ったり反目しあうこともある。
『キン肉マンⅡ世』の世界では悪魔超人、完璧超人とひとまとめにされ、悪行超人に組み込まれている。
『キン肉マンⅡ世』の時代の正義超人たちの呼び名。悪行超人による侵略から、人間たちを守護するために結成された新世代の正義超人たちのことであり、「新世代正義超人」とも呼ばれる。キン肉万太郎、テリー・ザ・キッド、ケビンマスクのように先代の正義超人を父に持つ二世超人やジェイドのように師匠に持つものもいる。
ちなみにキン肉スグルやテリーマン、ロビンマスクら前作での正義超人たちは「伝説超人」と呼ばれ、称えられている。その多くは後進の育成に力を注いでいるが、ウォーズマンやザ・ニンジャのように未だ現役のファイターとして活動するものもいる。
新世代超人たちはアンドロメダ星雲レッスル星にある超人レスラー養成学校であるヘラクレス・ファクトリー(H・F)で伝説超人から訓練を受け、そこで超人レスラーとしての訓練を受けることになり、訓練を終えた成績優秀者が地球へと派遣され、悪行超人の魔の手から地球の平和を守る任に就くことになる。
とはいえ、平和な時代がしばらく続いたこともあって実戦経験が少ないものが大半であり、また彼らのなかには平和ボケしたものも多く、「チームAHO」のように地球での任務を忘れて遊びふけているものもいる。
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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