千里線とは (センリセンとは) [単語記事]

概要

阪急京都本線の支線であるが、天神橋筋六丁目～淡路間はかつては本線であり、天神橋駅（現在の天神橋筋六丁目駅）はターミナル駅のひとつであった。阪急京都本線系統はかつては新京阪鉄道という別会社であり、それが戦時中に国策で阪急と合併させられて以降もしばらくはこちらをメインターミナルとしていたのである。
やがて天神橋～淡路間は本線から転落して千里山線（現在の千里線）の一部となり、普通しか走らない寂しい路線となってしまった。しかし、千里丘陵で開催される万博への乗客輸送のため路線延伸や、京都本線への乗り入れ、地下鉄堺筋線との相互直通運転などが順次行われ、現在でも阪急京都本線系統の利便性向上に大いに貢献している。

余談だが、淡路駅において平日朝ラッシュ時の北千里行きは、某大学への通学のため常時満員である。主に前方の車両では黄色い服でおなじみ学生班による詰め込みが頻繁に行われる。
京都本線の通勤特急・快速急行が崇禅寺駅を通過後、徐々に減速し酷い時は止まってしまうのは大体この為である。

なお、この列車詰まりは淡路駅周辺の連続立体交差事業により解決する見込みだが、混雑に関しては線形の酷さ、路盤の悪さなどにより急行列車を走らせることも出来ないので、解決はまだまだ先になりそうである。

過去に淡路以北を走った優等列車は、大阪万国博覧会開催時の「EXPO準急」「EXPO直通」だけ。

駅と種別

●：停車　｜：通過

直通特急	準急	駅名	駅番号	■乗換・○主な周辺施設
大阪市高速電気軌道堺筋線天下茶屋駅K20まで直通運転
●	●	天神橋筋六丁目駅	K11	■大阪市高速電気軌道:谷町線（T18） ※大阪市高速電気軌道管轄
\|	\|	柴島駅	HK-87	○淀川キリスト教病院　○柴島浄水場
●	●	淡路駅	HK-63	■京都本線（一部の列車は京都本線に直通）（但し準急は天六～京都河原町駅、直通特急（臨時）は天六～嵐山駅のみ） ■JR西日本:おおさか東線（JR-F04）(JR 淡路駅) ○淡路本町商店街　○東淡路商店街
京都本線・嵐山線直通	京都本線直通	下新庄駅	HK-88
		吹田駅	HK-89	○吹田市役所　○メイシアター
		豊津駅	HK-90
		関大前駅	HK-91	○関西大学千里山キャンパス　○関西大学第一中学校・高等学校
		千里山駅	HK-92	○B iVi千里山
		南千里駅	HK-93	○ガーデンモール南千里
		山田駅	HK-94	■大阪モノレール:本線(16)
		北千里駅	HK-95	○ディオス北千里

運行車両

1300系・8300系・7300系・5300系・3300系
- 線内の普通・準急列車に使用される。7両編成は堺筋線天下茶屋-天神橋筋六丁目-淡路間は入線不可能。
66系（大阪市高速電気軌道）
- 線内の普通列車に使用される。大阪梅田方面へは入線不可能。

運行種別

準急
- 平日朝夕ラッシュ時および土休日の日中に、天神橋筋六丁目-淡路でのみ運行される種別。
- 阪急の支線で準急が運行される路線は他にもあるが、通過駅が存在するのは当線が唯一（配線上の都合である西宮北口駅を除く）。
普通
- 終日運行される種別。日中は北千里駅から（京都本線）大阪梅田行きと天下茶屋行きが、（堺筋線）天下茶屋駅から北千里行きと（京都本線）高槻市行きが交互に運行されている。
- 日中は上下とも淡路駅で京都本線から来た普通と接続し、利便性を図っている。なお、朝晩は本数の増加やダイヤのパターンが崩れるため、この限りではない。
- 完全な線内完結列車は、早朝一番列車である淡路発天神橋筋六丁目行き・北千里行き、夜間に運行される北千里発淡路行き・天神橋筋六丁目行きが存在する。