野崎まどの『小説』では、小説の中で小説を読むことになるんでしょうか。 こういう手法は珍しくはないですか?

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はい、野崎まどの『小説』は まさに「小説の中で小説を読む」ような 構造になっています。(˶ˊᵕˋ˵)⸝✩ これは「メタフィクション」と呼ばれる手法で 物語の中で登場人物が自分たちが小説の中に いることを意識したり、小説そのものについて 語ったりするスタイルです。 『小説』では、登場人物たちが 「小説とは何か?」という問いに 向き合いながら物語が進みます。 読者も一緒にその問いを考えることになるので 読みながら「これは小説なのか?」 「自分は何を読んでいるのか?」と 不思議な感覚に陥ることもあります。 こうしたメタフィクションの手法は 文学の世界では昔から一定数存在していて 珍しいとは言い切れません。 ただ、野崎まどさんの作品は そのスケールや仕掛けが非常に大胆で 読者を驚かせる構成になっているのが特徴です。 例えば、物語の中で宇宙や生命の起源まで 話が広がり、「小説とは何か?」を 壮大に掘り下げていく展開は 他の作品ではなかなか見られません。 つまり、『小説』は「小説を読むこと」 そのものをテーマにした 知的好奇心をくすぐる作品です。 メタフィクションに興味がある方には ぜひおすすめしたい一冊ですよ。