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特に公式からの詳しい説明はないです。 なので人間時代の記憶がある鬼とない鬼の理由は「そういうもの」と受け止めるしかないですね…。 両ファンブックだけでなく、画集(1枚絵に作者コメントがついている)や原画展で明かされた設定等にもありません。 それと、人間時代のことをよく覚えている鬼でも記憶がまだらだったり朧げだったりします。 累はわりと忘れているほうです。 人間時代の記憶があるようなないような状態です。「家族愛」というものに飢えている衝動は持っているけれども、なぜ自分がそこにこだわるかの記憶はもう忘れてしまっています。 鬼にされてすぐは全部覚えているが、倒されたときの「強くなればなる程人間の頃の記憶も消えていく」というモノローグしているのは漫画もアニメも同じです。 堕姫も、記憶はあるようでないような鬼です。人間時代の苦しみは残っていますが、自分が火を恐れるトラウマを持っている直接の出来事を覚えてはいないようです。 妓夫太郎はあれだけ聡明にも関わらず、とっさに「梅!」と妹の名前を呼んで「そうだ、俺の妹の名前は"梅"だった"堕姫"じゃねえ」 と思い出しているということは、それまで忘れていたんです。 個人的には、記憶がなくなるのは遠い昔の出来事だからと、人間性が大きく変わっているために過去の自分を思い出せなくなっている状態なのかなと思っています。 長年生きていると、昔のことって忘れていきますよね。 いろんな経験を積んで価値観や考え方が大きく変わったら、それ以前の自分を思い返さなくなっていったりします。 記憶を失ったわけじゃないけど、何かきっかけがないと思い出さなくなっているんだから忘れているんです。 人間でさえそうなんですから、人間以上に長い時間を過ごしている鬼が、鬼としての期間よりずっと短かった人間時代を忘れるのは自然に思います。 人間性というのは、よく映画なんかで悪人が、すごく昔の純情だったり善良だったりする頃の自分の痕跡に触れて驚く場面…みたいなベタなシーンあるじゃないですか。 そのときまでその悪人は自分にもそんな心があったことを忘れてしまっているわけです。 だってもう悪に染まって長いから。 鬼滅の鬼が人間時代を忘れているのはそういうことなのかなと思っています。 「鬼滅の刃」の鬼って明らかに現実の、我欲のままに無辜の他人を理不尽に傷つける悪人をなぞらえていると思いますし。 だから死にゆくときには過去の人間時代を思い出すのかなと。 同時に内面がほぼ虚無の童磨が人間時代をよく覚えていることも自然に思います。内面に変化がないから忘れないんですよね。
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質問者からのお礼コメント
ご回答をくれた皆様ありがとうございます。非常に納得できる説明でした。累くんと妓夫太郎兄妹は人間時代の記憶があると勘違いしていたので教えてくださりありがとうございます。
お礼日時:10/8 14:45
その他の回答(1件)
最終選別の手鬼も、累も、妓夫太郎も堕姫も、人間の頃の記憶は忘れていますよ。本人たちのセリフにも過去を覚えていない描写もあります。首を斬られて炭治郎の優しさに触れて思い出したのです。 人間時代の記憶がある鬼と無いの違いは作者からもファンブックでも説明されていません。 家族の中で禰豆子だけが死なずに鬼になったように、無惨の血に耐えられる人と耐えられない人がいるように、強くなれる鬼とそうでない鬼がいるように、記憶のあるなしも個体差があるとしか言えないですね。