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回答(3件)
とても良い質問です。 「センド/リターン(SEND/RETURN)」は、マルチエフェクターを正しく理解するうえで最重要ポイントのひとつです。 初心者の方でもイメージしやすいように、できるだけ噛み砕いて説明しますね。 --- ■ センドリターンとは?簡単に言うと > エフェクターの途中に「別の機材」を挟み込むための入口と出口です。 SEND(センド):音を一度「外に送る」出口 RETURN(リターン):外で加工した音を「戻す」入口 つまり、マルチエフェクターの内部で「ここから先は別の機材を通したい」という時に使います。 --- ■ どんな時に使うのか? 主な使い方は次の2パターンです。 ① 外部ペダルをマルチの中に組み込みたい時 たとえば: マルチの中にコンプ、EQ、ディレイなどを使いつつ、 手持ちの 歪みペダル(BOSS SD-1など) を使いたい という時、センドリターンを使います。 --- ② アンプとマルチを「4ケーブル・メソッド」で接続したい時 ギター上級者がよく使うこの接続は、 アンプの**前段(プリアンプ)と後段(パワーアンプ)**の間に マルチの空間系エフェクト(ディレイ・リバーブ)を入れるために使われます。 接続の流れ(4ケーブル・メソッド): ギター → マルチのInput マルチのSend → アンプのInput アンプのSend → マルチのReturn マルチのOutput → アンプのReturn こうすることで: 歪み(アンプの前にかけたいもの:ワウ、OD、コンプなど)はアンプ入力前に ディレイ・リバーブなど(アンプの後でかけたいもの)はアンプの後段に 置くことができます。 → つまり「歪み+空間系の位置関係を最適化できる」わけです。 --- ■ どういう効果があるのか? 効果 内容 音作りの自由度が増す アンプの歪みとマルチのエフェクトを自然に組み合わせられる 音質劣化を防ぐ 空間系をアンプの後段に置くことで、歪みで潰れない 外部ペダルを活かせる お気に入りの単体ペダルをマルチ内に組み込める 特にディレイやリバーブを使う人には必須です。 アンプの歪みの後ろ(リターン側)に入れることで、 「歪みがかかった音に対して、綺麗に残響をかける」ことができます。 --- ■ 例:センドリターンを使わないとどうなる? アンプを歪ませていて、 その前にマルチのディレイを繋いだ場合—— → ディレイの「繰り返しの音」も全部歪んでしまい、 モコモコに濁ります。 センドリターン経由で「歪んだ後の音」にディレイをかければ—— → メインの音が歪んでいても、ディレイはクリアに残響する。 これがセンドリターンの大きな利点です。 --- ■ まとめ 項目 内容 意味 音を一度外に出して、別機材を通して戻す仕組み 主な用途 外部ペダル接続 or 4ケーブル・メソッド 効果 エフェクトの順序を自在に制御でき、音質を保てる 特に効果的な例 ディレイ・リバーブなど空間系をアンプの後段に置きたい時
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センド & リターン = FX Loop です。 効果と言うよりは 機能 になります。 Send から コンパクト等、他のエフェクターの Input に接続して、その機器の Output から Return に戻して接続します。 マルチエフェクターだと FX Loop を 1つの ブロック と見なします。 これにより、マルチエフェクター内の好きな位置に FX Loop を配置出来ますから、例えば 歪みペダル だと内蔵コンプの後ろに配置したり、コーラスだと内蔵歪み or アンシミュの後ろに入れたりといった事が出来ます。 古いマルチ や BOSS ME-90 のように、FX Loop ブロックを移動出来ない、若しくは決まった位置にしか配置出来ない機器もあるので、例外もありますけど。 もう1つの使い方とすれば、FX Loop を持ったアンプとの組み合わせ。 ギター > マルチ Input - Send > アンプ Input - Send > マルチ Return - Output > アンプ Return と 俗に言う 4CM (ケーブル・メソッド) 接続をすれば、マルチで アンプのプリ部 の ON/OFF として活用も出来ます。 人によっては FX Loop に スイッチャー を入れてループ数を増やし、好みのコンパクトを複数併用するケースもありますね。
エフェクタ―には色々種類がありますよね。 歪やEQやディレイ等の空間系… それを繋げる順番のセオリーがあります(あえて破る人もいますが) 空間系は、歪の後に持ってくるのがセオリーなのですが もしスタジオにあるバカでかいアンプ本体の方で歪みを作りたい場合は ギター→エフェクタ―(空間系)→アンプ(歪み)だと 順番が逆になってセオリー通りではないですよね。 そこでセンドリターンを使って ギター→アンプ(歪み部分)→エフェクタ―(空間系)→アンプと接続してやるわけです。 アンプからエフェクタ―はセンドで、エフェクタ―からアンプはリターンです。 ザックリと王道の使い方はこんな感じです。