教育機関では、事務員等が教員(塾講師・インストラクター等)を「先生」と呼ぶ事はあるのでしょうか? 学校の他、保育園・学習塾・スポーツクラブ・その他のお稽古・カルチャースクール等を想定します。また事務員等には「用務員」を含みます。 と申しますのは、他の、メインの役務提供者が「先生」の敬称で呼ばれる場では、クライアントだけではなく、その職務を補佐する人も彼・彼女を「先生」の敬称で呼ぶからです。 その最たる場が、病院・診療所などの医療機関です。 医師・歯科医師は、看護師・歯科衛生士・薬剤師・医療事務員から「先生」の敬称で呼ばれます。 特に、患者を診察する場合に、医師の姓名抜きで、医師を「先生」と言います。 同様の事は、法律事務所・司法書士事務所・税務事務所・監査法人等でもあるようです。 事務員は、弁護士・司法書士・税理士・公認会計士を、「先生」と言います。 他、漫画家など(作家・デザイナー・画家など他のクリエーターも。特に法人形式の場合)、アシスタントはメインの漫画家等を、「先生」と言います。 一方、創作作品を鑑賞したり、私自身が生徒等だった時の記憶を探った限りでは、教育の場で、教員以外の職員が、教員の姓名抜きで、「先生」と言う例を、知りません。 そういう事は無いのでしょうか? 教育機関は、医療機関が通常は看護師等の仲介を得て診察を受けるのとは異なり、生徒・受講生は、事務員の仲介を得ずに、直接教室に入室して、教員の教育を受けます。 また、特に義務教育とそれに準じた場では「人間は皆平等」の価値観が強いですから、医師>看護師・薬剤師・歯科衛生士>医療事務員のようなヒエラルキー構造(校長>教頭>一般の教員・養護教諭>事務員・用務員)が、教育機関には存在しないから、そういう言い方が無いのでしょうか。 なお、学習塾やお稽古の場合、個人経営もあり得ます。 その場合、校長・一般の教員・事務員・用務員を、一人で兼務します。