仮定法というのは、なんとも不思議な文法です。 「もし~なら」と言いながら、実際には起きてもいないことを まるで現実のように語る。 現実逃避のようでいて、実は現実そのものを操る―― そんな小さな魔法のような装置です。 たとえば恋愛においても、「もし僕が君をデートに誘ったら?」と 言うだけで、もう半分は誘っているようなもの(笑)。 現実と想像のあいだに、ふわっと橋をかける。 それが仮定法の力です。 ところで、メートル法はナポレオンの半ば無理強いだったけど、 現代の社会で立派に生きている! フェロモン作戦はもっと古い起源ですが、やはり、生きている! どころか、猛威をふるってる!(笑) 若くて可愛い女の子が「明るい色が好きなの!」と言って、 透けてるんじゃないか?という水着を着る。 カメラオタクの男が三脚を構え、遠くの島を撮影してる、 けど、本物のレンズは横についており、赤フィルターが かけられており、赤外線撮影してる! こんなキツネとタヌキの化かし合いが人間社会を豊かなものに してます!(笑) ダイレクトじゃないんです。 みんなでパズルを読み合ってるんです。 そして、しょっちゅう、間違えるんです(笑) そんな「豊か」な社会の中で、男と女の試合が展開されます。 ボクシングに例えるなら、男と女がリングの上で対峙。 男は必死、脇目もふらず戦います。 しかし、この状況はルールに呑まれた戦いです。 勝率はよくて五分五分。 リングの上にいるけど、リングを離れた目線が必要です。 つまり、リングの上で戦ってる男と、解説席で解説してる男の 両方の目線が必要! (「私」と「もう1人の私」と似てます。) この2人の「私」の相談の結果、女に言う言葉が出て来ました: 「僕も男だから欲望はあるさ。下心がないと言ったら嘘になる。 今とは言わないけど… いつか、僕にも良い思いができるだろうか?」 恥ずかしそうに、とぎれとぎれに言うのがいいです。 「正直が最善」と「ソフィスティケーション」を組み合わせるんです! 成功必勝法の高等テクニックの1つです。 そして、例の仮定法の出番もやって来ます。 日本語に仮定法はないなんて呑気なことは言ってられません。 「ホテルへ行きませんか?」と直説法はダメ。 「もし僕がホテルへ行こうと言ったら、どうしますか?」 これです!(笑) 相手を感情的にするんじゃなくて、頭で考える時間を与えるんです。 そして、こちらは、相手が答えを出す前の様子を見守るんです。 0.1秒で怒り出したら、はい、おしまい!です(笑) 彼女がちょっとでも考えたら、 彼女の網膜の上でどんなイメージが展開してるか? それをまんざら嫌がってない… それを読み取るんです!(笑) ここで勝敗が決し、せいこうすることも少なくないです(笑) 豊かな世界なんです。 そこで質問ですが(笑)、 この「仮定法的アプローチ」―― 恋愛だけでなく、ビジネスにも外交にも使える万能技では? つまり、ストレートに言わずに「もし~なら」と切り出すことで、 相手に逃げ道を残しつつ、自分のカードをチラ見せする。 この“言葉の柔道”こそ、人間社会の知恵の結晶だと思いませんか? ๑๐/๖