ベストアンサー
元採用担当のおぢさんです。回答が付かないので、想うところだけ書きます。活字なので、もし厳しい感じがしたらごめんなさい。 まず、ご質問が前半後半で論点ずれを起こしています。前半の「新卒とは何か?」というのは、これは雇用制度や社会的ラベルの意味に関する問いです。学生や企業が新卒をどう位置づけているか、社会がそれにどう価値を見出しているかという制度的・文化的な話。 一方で、後半の「転職や離職が増えると、一所懸命働く意味が薄れるのでは?」というのは、労働者の意欲や働き方の変化に関する問いです。雇用の不安定さや企業の信頼性低下が、働く人のモチベーションにどう影響するかという心理的・構造的な話。 さて、前半の新卒採用は、企業がポテンシャルと育成余地に投資する仕組みです。経験やスキルよりも「素直さ」「吸収力」「長期的な成長」を期待しています。企業側にとっては、組織文化に染めやすく、給与も抑えられるというメリットがあると考えられています。だから新卒一括採用はなくなりませんし、学生たちにしても少しでも良い会社に新卒カードを使って入ろうとします。ただ、終身雇用が崩れつつはありますから「新卒=長期雇用の入口」という前提も崩れつつあります。しかし、学生さんはそんなことまで考える余裕もないのが実情でしょうか。 後半の一所懸命に働くことへのモチベ低下は傾向としては間違っていないと思います。さりとて、会社が倒産しようと、リストラされようと、ほとんどの人はその後も働き続けます。「どうせこの会社に一生いるわけではないし」という生き方をするのも自由ですが、年齢相応のスキルが獲得できない可能性が高いですし、その会社が倒産せずにずっと存在しているのにリストラされる可能性を自ら高めるという行為にもなっています。もしリストラさえもされなければ、昇進昇給で後輩たちに追い抜かれていく悲しい末路を歩むのかもしれません。そういったリスクを抱えてでも、今を面倒くさくさぼりつつ生きる自由は憲法で保障されていますね。
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質問者からのお礼コメント
回答ありがとうございます。
お礼日時:10/8 21:28