The Nat King Cole Trio: The Vintage Years (1945-47) 昭和20年のジョージ・ベンソン

　これは米国で買った物。$2.10。二束三文とは、このこと。よく売れたレコードは実に安いのだけど、内容が悪い訳じゃない。

 　ボクは古いジャズも案外好きで、ここだけは亡父の影響かもしれない。といっても、タマにしか聴かないが。中途半端なバップよりは、芸能に徹しているので楽しい。

　これはSP盤の原盤（アセテート盤か？）からLPレコードにしたもの。1966年の発売。そもそも、ColumbiaとかCapitolなどのメジャー・レーベルは録音がしっかりしている。この時代の録音は案外聴ける音。昔買った、SP盤起こしのVディスク・シリーズより、ずっといい。スクラッチ雑音を抑えるためか、やや高音を抑えたイコライズは気になるが。

　ピアノ、ギター、ベースのトリオ編成で、あとコールは唄っている。ピアノはあくまで軽やかにスイング。ベース、ギターはひたすら刻む。昭和20年のジョージ・ベンソンみたいなもので、文句なしに楽しい。ゆったり時間を過ごすには、こんなレコードもタマには悪くない。モノラルの音圧は高いしね。

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The Nat King Cole Trio: The Vintage Years (1945-47, Capital)
A1. When I Take My Sugar To Tea 2:23
A2. The Frim Fram Sauce 3:12
A3. Your Nobody 'Til Somebody Loves You 2:50
A4. I Miss You So 3:03
A5. You're The Cream In My Coffee 2:26
A6. That's What 2:21
B1. But She's My Buddy's "Chick" 3:02
B2. Naughty Angeline 2:39
B3. Baby, Baby All The Time 3:01
B4. The Best Man 3:02
B5. I Think You Get What I Mean
Released: 1966