柏市に本社を構える小林海苔店が、アクアポニックスという循環型陸上養殖で育てた青のりの商品化に成功しました。
公開 2024/03/21(最終更新 2024/03/21)
koji
柏市在住。四季折々の季節の良さを探し歩いたり、地域の歴史的な名所・史跡を訪れたりするのが好きです。地域活動をいくつかやっています。農園を借りて野菜や花を育てています。Instagram/@koji_koji_39
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「アクアポニックスという循環型陸上養殖で青のりを育てて、このたびようやく商品化にこぎつけました。おそらく日本初です」。
そう語るのは、柏市で創業50年を迎えるのりの専門店、株式会社小林海苔店の代表取締役、小林忠祐(ただすけ)さん。
小林さんは2021年、法政大学大学院の卒業プロジェクトとして「海苔の陸上養殖の事業化」を始動し、試行錯誤を重ねてきました。
きっかけは、海洋環境の変化などによる海藻類全般の生産量の減少や、それに伴う価格高騰に危機感を抱いたため。
「これは紛れもなく日本の産業の危機、食の危機。何とか安定的な生産・供給を続けられる道を見いださなくては…」、そうしてたどり着いたのがアクアポニックスでした。
アクアポニックスとは、魚と植物を同じシステムで育てる次世代の農業です。
今回の生産の仕組みは、栄養分が豊富なアワビの養殖用水を利用して青のりを育成。
そして青のりが養分を吸収して浄化された水が海に還元される、環境に配慮した養殖法です。
水温・水質管理などのハードルを乗り越え、安定的な養殖に見通しが立ち、ついに今年、商品の公式販売を開始!
発売日は2月6日の「海苔の日」でした。
「食のまち柏」を盛り上げ、柏から世界へ
小林海苔店は、柏市若柴にある柏市公設総合地方卸売市場に拠点を置き、本業は卸売ですが個人向けにものりを販売しています。
「市場は一般の方も入れますので、お気軽に」と小林さん。
今回の製法でできた青のりは市場の他、「道の駅しょうなん」の直売店や「柏のやさいろじまる」でも取り扱い。
「地産地消を推進する同市場から『食のまち柏』を盛り上げたい」と小林さん。
加工品の開発や学校給食など食育への貢献も視野に、柏発のブランドとして全国へ、さらには世界へ展開する日を期待しています。
※問い合わせ
電話番号/04-7131-2829
[email protected]
小林海苔店
https://kobayashinoriten.com/