この年末年始は、太陽系の惑星が、夕方から未明にかけて登場します! 肉眼で見られる5惑星(水星・金星・火星・木星・土星)を見つけて惑星を身近に感じてみませんか。

*天王星と海王星も望遠鏡があれば土星と木星の間に見られます

(協力・作図)白井市文化センタープラネタリウム
(作図参考)ステラナビゲーターver.12

公開 2024/12/18(最終更新 2024/12/11)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。

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惑星を知り惑星と親しむ絶好の機会

惑星は、何光年と離れている恒星とは違い、地球と同じ太陽系の仲間。

距離も光速で約2.5分〜4時間強のとても近い天体です。

ただ、恒星のように星座早見盤に載っていないせいか、恒星で一番明るいシリウスよりはるかに明るい金星や木星でさえ、惑星と気づく人は少ないようです。

そんな惑星が、この冬休み時期に勢ぞろい!

惑星を知る絶好のチャンスとなります。

今は、天体アプリを使いスマホを空にかざせば、天体の名前が恒星も惑星も一目瞭然。

さまざまな天体を気軽に楽しめるようになりました。

さあ、もっと惑星と仲良くしてみませんか。

惑星たちと過ごす最高のクリスマスに

家族や恋人、友達と過ごすクリスマスに惑星を眺めてみるのはどうでしょう。

イブの夕方、あかね色に染まった西の空に金星を見つけたら、目を南に向けてみましょう。

渋く輝く土星が見つかります。

さらに東を見ると、明るい木星が目に飛び込んできます。

そして、地平線からは、赤い火星が昇ってきています(図1)。

年末年始に太陽系の惑星が勢ぞろい!
(図1)12月24日(火)午後7時20分ごろの空

有明の月が見える夜明け前には、火星は西に移り、反対に東の地平線から昇ってきた水星が、肉眼でも見られるかもしれません(図2)。

年末年始に太陽系の惑星が勢ぞろい!
(図2)12月25日(水)午前6時ごろの空

そして、これらすべての惑星を照らす太陽が昇ってきたら、何と日月火水木金土の曜日の天体すべてを見たことになります!

この時の惑星の位置を太陽系の北極側から見ると、図3のようになっています。

年末年始に太陽系の惑星が勢ぞろい!
(図3)太陽系の12月25日(水)クリスマス時の惑星の位置

人が集う機会の多い年末年始。

一緒に惑星を眺めれば、楽しい記憶が加えられそうです。

この年末年始の惑星の見え方

金星

日没後の西の空にひときわ明るく見える「宵の明星」。3月中旬まで楽しめます。

土星

金星ほどは明るくありませんが、1等星の明るさです。

木星

宵と未明に見える金星に対し、夜間を通して見えるので「夜半の明星」と呼ばれています。

火星

地球と火星の最接近日(2025年1月12日)に向け明るくなり、離れるにつれ暗くなります。

水星

太陽に近いので見づらいですが、これから年末までは見やすいです。