勝間さん対ひろゆきさんの前提の差

 勝間さんとひろゆきさんの対談 http://www.youtube.com/user/hiroyuki2010w とかをiPhoneでみた。ぼーと起き抜けに見ていたが、すぐむずむずしてきた。先にtwitterで勝間さんだめじゃん的発言を2、3みた後だったのだが、だめじゃんというか。
 むずがゆさの原因は、「勝間さんもうちょっとひろゆきさんの意見を聞いてみてよ」ということである。せっかく二人でしゃべるんだから、同じぐらいしゃべってほしかった。
 雨上がり決死隊の宮迫さんのツッコミは原理原則に基づいているものが多い、というのをどこかでみたことがあるのだが、ひろゆきさんは、最低限の前提に基づいてしゃべるのだなあ、と思った。それに対して勝間さんは、知識と経験が豊富な故か、議論を始めようとする前にものすごい前提、議論を始めるための仮定か仮説かの条件がいっぱいあって、しんどかった(し、正直ムカついたところもあった。こういう話をする人間はたいていろくでもない奴が多いからだ)。
 番組からテーマが与えられて、じゃあこういう前提で議論を始めるわよねっ、て用意は誰しもしなくはないが、勝間さんの場合はそれがてんこもりで、なんかもうそれでフィルターをがっとかけていて、最低限の条件で話し始めるひろゆきさんのシンプルな語り口に対して、イラっとしているようにみえて、見ている方もイラっとかむずむずっとした。
 話をはじめて、もし前提があまりにも違うな、とわかったら、なるべくあわせるように努力するもんではないのだろうか。だって、外交的な駆け引きでも商談でもないわけだから。対談をすること自体が目的なら、そのための努力をするのが、ふつうだろう。やはりその場合、単純な条件のほうからスタートした方が、話を広げられると思うし、そういう場合の広がり方は、対談ならではのおもしろいものになるのではないかと思う。
 勝間さんはちょっと残念だった。シンプルな議論ができる人であって欲しかったと期待していた。ひろゆきさんは、とても素直に発言していて、そうすることで対談を成り立たせようとしているようにみえた。
 でもひろゆきさんは、ひろゆきさんに何かをリクエストすること自体が、もしかして、もう間違いなのかもしれないけれど、ひろゆきさんも勝間さんに歩み寄ってあげてほしかった。どういう風に歩み寄るの? 勝間さんと同じ前提にたてというの? というと多分違うと思うのだが、ひろゆきさんなら、常人の予想のつかない方法で、勝間さんに歩みよれるんじゃないかな、とか、神懸かり的な事を期待してみた。
 って、それはやっぱり間違いなリクエストだなw。
 何か機会があったら、今度はもう少し長い時間をとって、再度対談をしてみて欲しいものです。