行定勲監督作品の
「パレード」をベルリナーレでみました。
ヨーロッパではよくあるのですが、
部屋をシェアして生活をする若者たちの話。
シェア用の部屋はよくこちらではありますが、
この映画の中では内密でシェアしている設定に。
隣近所がなにをしているか分からない、そして共同生活している
人たちの本心が分からないまま進行する都会生活の設定でした。
本心というよりも生活の糧といった方がいいかな。
あるいは寂しさが分からなかったり、慰めがなかったりとか。
少女連続暴行事件が起こるのですが
それを行った犯人はどうしてそんなことになっちゃったのか、
映画の物語中でも俳優同士でそのことについて追求しようとしないし、
見ている人にも背景がこんなんじゃないかと、分かるようにはなっていない。
女の人への恨みか?
それもよく表現されてなかったし感じられなかった。
あまりにも原因が表現されてないというのが
この映画の意図でもあると思うので、
実は完成度が高い作品に。
映画としてはよいと思ったけれど、
これが現実であったら、やっぱ寂しいと思う。
けれどこれが都会の現実なのかなぁ。。。
つっこんでいろいろ聞き出すのは
それが厳しい話題であればあるだけ尋ねる人にとっても辛いからね。
Posted by Eri Kawamura at
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人間について。