おすすめ展覧会。
3月14日から5月17日まで開催の
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展
the murder of crows カラスの惨殺というタイトルの
ミックストメディアサウンドインスタレーション
いつもはコレクションが設置されている
正面玄関ホールをつかっての大規模なインスタレーション
音響効果もばっちりで、音が空間を包み込む効果が抜群。
時にクラシックの、あるいはエレクトロニック系の音源が聞こえてくる中、
語り、歌がはいる3幕、30分ほどの構成。
英語の表現で
カラスの葬式というのがあるそうですが、
一羽のカラスが亡くなるとカラスが集って来て
その周りを哀悼を示すために飛び交うという表現があるそうです。
このことと、フランシスコ・デ・ゴヤの銅版画集「ロス・カプリチョス」
の幻想や夢想に襲われる人々が下敷きになっているということ
3部構成の物語は、ホールの真ん中にある
スピーカーから聞こえてくるジャネットの声で
それは悪夢を語るような調子で始ります。
実際、夢の話で、自分がある工場地帯にいることに気づきます。
偶然そこで会った若者たちがペアでくさりにつながれて
行列であらわれているのが見え
その中の一人が自分の腐った足をみて、自由にしてくれというので、
自由にする。つまり、片足を切ってしまうのですが、
次には自分の片足がなくなっているというのに気づきます。
爆弾で失ったというのが最後のオチなのですが、
サウンドがやはりすばらしく、聞き入ってしまいます。
ちょうどゴヤが「ロス・カプリチョス」で表したような、
暴君や無政府主義、不合理な恐怖に対しての現代的表現であるかなと。
観客の中で自由におどり始める方も。。
Posted by Eri Kawamura at
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ベルリンアートシーン