第4クオーター、残り8分40秒。
マクナブの、あの冴えない表情は、いったい何だったのだろうか。
第39回スーパーボウル。
ペイトリオッツの下馬評が高かったものの、イーグルスのオフェンス・ディフェンスは近年になく充実していた。今年は新チャンピオンの誕生!と大いに期待していた。仕事を午前中休み、BSの前に座った。
試合はシーソーゲーム。両チームともディフェンスがよかった。
7-7でハーフタイムを迎え、14-14で第4クオーターを迎えた。
ここでペイトリオッツの攻撃にねじが巻かれたか、7点、そして3点を加えて24-14となった。
その時の彼の表情である。
ヘルメットを外して帽子をかぶり、落ち着きのない表情で辺りを見回し、あるいは宙を見る。
「あーあ、今年もだめか。どうしちゃったんだろ、俺。」そんな風に私には見えた。
まだ時間はたっぷりあるのに。
そして次のオフェンスシリーズ。
オーウェンスへ大きなパスを通した次のプレー。彼のパスはインターセプトされた。
2ミニッツ・ウォーニング直後、TDパスを通して3点差とした。しかしムードは、
「よし!あと1本取って逆転だ!」という気迫ではなく、
「やるだけやって1本返したけど、そこまでだな」という、弱々しい感じだった。
イーグルスは、ラン攻撃を徹底的にマークされた。獲得ヤードはわずか45ヤード。マクナブのランは、驚くべきことに0ヤードである。ヴィックの呪いか…。
ランが出なかったことが彼の自信を奪い、早い時点でゲームを捨ててしまったのだろうか。
イーグルスの敗戦に関して、気になったことが2つある。
1つは、マクナブとイーグルスの、ゲーム終盤における原因不明の虚脱感。
もう1つは、イーグルスのパンター、ジョンソンのパントミスである。
スタッツを見ただけでは気がつかないが、2Q残り4分34秒でのパントは右に曲がり、29ヤードしか飛ばず、4ヤード返され、自陣37ヤードからペイトリオッツの攻撃を受ける羽目になった。結果的にこれが同点TD(2Q残り1分16秒)につながった。
対するペイトリオッツのミラーは、安定した距離を出し、後半は全くリターンを許さなかった。
スペシャルチームの力は大事である。
その他感想:
・1Q最初のシリーズでチャレンジとは珍しい。まあ前半なので、それもありか。
・ハーフタイムショーは懐メロ大特集。「なんじゃこりゃ状態」だった。
もうちょっと工夫してもよかろうもん。
第39回スーパーボウル PHI 21-24 NE
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