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スズメバチの攻撃本能を一時的に失わせる化学物質の存在を、高知大の金哲史教授(化学生態学)らが発見... スズメバチの攻撃本能を一時的に失わせる化学物質の存在を、高知大の金哲史教授(化学生態学)らが発見した。 金教授らは、鹿児島市で26日に行われる「日本応用動物昆虫学会大会」で研究成果を発表する。 この化学物質は「2―フェニルエタノール」で、バラやサクラなど花の香りに含まれている。金教授の共同研究者の市川俊英・香川大名誉教授(昆虫学)が2013年、クヌギの樹液にスズメバチが「好む」と「嫌う」の2種類あることを発見。金教授が樹液を調べ、「嫌う」理由は樹液に含まれる2―フェニルエタノールだと突き止めた。 霧吹きでスズメバチにかけると、人を刺すなどの攻撃行動をしなくなった。スズメバチは警報フェロモンを発して仲間を呼び寄せ、集中的に攻撃する性質があるが、この化学物質を感知すると仲間が近づかなくなる効果も確認された。
2018/03/22 リンク