注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
岡山市教委は23日、弥生時代の吉備地域を代表する拠点集落の一つ、南方遺跡(同市北区国体町)で、中国... 岡山市教委は23日、弥生時代の吉備地域を代表する拠点集落の一つ、南方遺跡(同市北区国体町)で、中国の戦国時代(紀元前5〜4世紀)に鋳造された青銅製の鏃(やじり)が出土したと発表した。国内では出土例がない双翼式銅鏃(そうよくしきどうぞく)と呼ばれるタイプで、大陸文化に早く接した吉備の先進性を示す第一級の発見だ。 出土した銅鏃は長さ3・7センチ、最大幅1・4センチ。先端から両翼が長く伸びているのが特徴。両翼の間には透かし状の穴があり、矢の柄を取り付ける茎(なかご)の末端が欠けているほかはほぼ完形だった。非常に鋭利な一方、厚さ約2ミリ、重さも3・7グラムときゃしゃで、実戦用ではなく、副葬用などの儀器とみられる。 銅鏃を実見した小林青樹・国学院大栃木短大教授(東アジア考古学)によると、中国でも「戦国の七雄」に数えられる強国・燕の王都(河北省)など、中国文明の中心地域に出土例が限られる希少なタイプ。
2013/01/24 リンク